2020年01月08日(水)

エノテカ 二子玉川東急フードショー店でおすすめマリアージュを聞いてみた!「ソムリエールは知っている」Vol.9

ワインショップやレストランで、私たちのワイン選びをサポートしてくれる、華麗なソムリエールたち。
彼女たちはどのようにしてワインに惹かれ、なぜソムリエールになったのか?そして、ソムリエールである彼女たちならではの「秘密のマリアージュ」や、ワインBYOに対する彼女たちの思いとは…
このコラムは、普段はなかなか見ることのできないソムリエールの素顔とその心の内に迫る、突撃インタビュー企画である。

進化した街・二子玉川に行ってみた!

「ニコタマ」と聞けば「都心の喧騒を離れた静かなベッドタウン」というイメージがあったのだが、それも今は昔。近年の大開発によって、街が大きく変わってしまった!駅を降りると大商業施設さながらの街並みになり、なんだかワクワクしながらインタビュー場所へ。

今回はその二子玉川駅すぐの施設内にある、ワインショップ・エノテカ二子玉川東急フードショー店の原田さんにお話を伺った。

ソムリエールになったきっかけは何ですか?


ソムリエール 原田さん

「学生時代にフランスに1年間ほど留学してたんですよ」と話し始めた原田さん。しかも場所は美食の街リヨン。これまでにない展開です!

帰国後、なんとかその経験を生かしたいと思い、最初は通訳を目指されたそう。しかしある時「単に語学が分かるだけではなく、何か特色がないと…」と言われた際に、ワインに目をつけられたそう。その際にエノテカの募集をみて入社されたという、すごいストーリーの持ち主です。

最初はワインアドバイザーを取得され、その後ソムリエ試験を再受験されたそう。実はアドバイザーは申請のみでソムリエ呼称に変更できたのに、わざわざ再受験したというから驚きだ!原田さん曰く、ソムリエ資格のほうがお客様からの信頼感が違うそうです。

シンプル素材とワインの組み合わせをオススメ

今回も本企画恒例の「ソムリエールだけが知っている秘密のマリアージュ」について聞いてみました。


上質な焼肉用のお肉 × バルベーラ

「私はお肉が好きなんです」と微笑む原田さん。「中でも『高級焼肉店の上質なお肉 ピエモンテのバルベーラ』の組み合わが最高です!」

以前お店の上司の方からこんな話を聞いたそうだ。「バルベーラってポテンシャルが低いと思われていたのだが、実は近年見直されて長期熟成のものが多くなってきた」

確かにドルチェットだとカジュアルすぎるし、ネッビオーロだと骨格が強すぎる。そうするとバルベーラがちょうどいいなぁと感じる。特に上質なロースとバルベーラの組み合わせが大好きな原田さん。肉の脂とバルベーラの綺麗な酸味のハーモニーを感じてほしいとのことでした。

カニ刺し × ヴィーニョ・ヴェルデ

続いて教えてくれたのは、「カニ刺し」と「ヴィーニョ・ヴェルデ」の組み合わせ。前回に続きまたもカニが登場です。やはり季節柄みなさん思い描いてしまうのだろうか(笑。

「ヴィーニョ・ヴェルデ」とはポルトガルのDOC(原産地呼称)のことで、日本語に直訳すると“緑のワイン”という名の通り、完熟前のブドウで仕立てられるフレッシュで軽快な味わいが魅力のワインです。

「カニの甘みと、ヴィーニョ・ヴェルデの柔らかい甘みが絶妙のハーモニー。その甘みと旨味をぜひ味わってみてほしいんです。しかも、このワインはコスパが良くてグビグビ飲めていいじゃないですか!」とまたしても笑顔の原田さん。「あ、でもカニはそんな安くないか」というツッコミも素敵です(笑。


ブリ大根 × タヴェル・ロゼ

またおうちでできるお料理のマリアージュも教えていただきました。原田さんのオススメは、「ブリ大根」と「タヴェル・ロゼ」の組み合わせ。

長い間ロゼは何にでも合うと思っていた彼女。しかし、ロゼにもいろいろな造り方があり、個性が強く合わせにくいものもあることに気づいたとのこと。最近ピックアップされたタヴェル・ロゼは骨格がしっかりしているため、ブリ大根のしっかりした味付けとの相性がバッチリ。ロゼなのでマグロかなぁと思っていた原田さんのイメージを覆す、衝撃的な出会いだったと語ってくれました。

まさかの連続でオススメされた「タヴェル・ロゼ」恐るべし!。

※タヴェル・ロゼ(TAVEL ROSE)…フランス・南ローヌのロゼワインのみを産出するタヴェル地区のワイン。

ワインBYOについて思うこと

最後に、Winomyが提案している「ワインBYO」について、プロの視点でのご意見をお伺いしてみた。「飲食店にワインを持ち込む」というアクションに対して、彼女たちは一体何を語ってくれるのだろうか…

個人的にもBYOされるという原田さん。もっとワインBYOが浸透してほしいと話してくれました。その際、やはりコルケージ(抜栓料)が気になるそう。ワインはしっかり選べるので、料理は料理のプロにまかせたい、という思いがあるので、できるだけコルケージが安いところを探した、という本音も教えてくれた。

一方で、バーカウンターがあるエノテカのショップスタッフとして、「ワインBYO利用される側」の立場から考えると、いろいろと難しいこともあるそうだ。彼女の実体験によると、以前外国人のお客様が、1,000円ほどのワインを購入して、バースペースにて大人数でそれを何時間も滞在するということがあったそうだ。そうなるとグラスの数は多くなるし、客単価も低くなる。でもワインBYOは広がってほしい、というなんとも悩ましい問題だと語ってくれました。

ワインBYOを「利用する側」と「利用される側」の両方の立場からのお話されるなんて、さすがプロだなぁ、と感心したのでした。


今回お話の中で登場したワインたち

編集後記

お話くださった原田さんは、笑顔が素敵なワイン愛に満ち溢れた、まさにプロフェッショナルという雰囲気のソムリエールさんでした。
今回お伺いした二子玉川東急フードショーにはたくさんのお惣菜やさんがあり、ワインを買っておうちBYOするのにもバッチリの環境だなぁと感じました。一時期ニコタマに住んでいたこともある私は、すっかり様変わりした街をしばし探索して、次の取材へと向かうのでした!

今回ご紹介した「ワインショップ・エノテカ 二子玉川東急フードショー店」についてはこちら。なお、本コラムでご紹介している商品の現在の在庫の有無については、お店までお問い合わせください。


Winomy編集部  NORIZO

ワインライフナビゲーター™️。日本ソムリエ協会認定 ワインエキスパート。ワイン検定ブロンズ&シルバークラス認定講師。FLAネットワーク協会認定 食生活アドバイザー。
世界中のワインやグルメを味わってきた知見を生かし、ワインのある毎日の楽しさを伝えるセミナーの講師や、
ワインと食のマリアージュにフォーカスしたコラム執筆などを行う。時に世界のワインピープルとの対談記事もお届け。「ワインになりたい」と思うほどのワイン馬鹿です!

ソムリエールは知っている 過去の記事もチェック♪

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