2020年01月15日(水)

海外お土産ワインを楽しむ ギリシャ編

こんにちは、吉田すだちです!
先日、ギリシャ旅行帰りの友人から、お土産にワインをもらいました。ギリシャはギリシャでも、サントリーニ島の白ワイン!

今回は、ギリシャワインにあれこれ思いをはせつつ、ギリシャお土産ワインについてレビューします。

ギリシャ・サントリーニ島とは

ギリシャとトルコにはさまれた海、エーゲ海。そこに浮かぶ、三日月の形をした火山島。それが、サントリーニ島です。

青い空と青い海、カラフルな街並み。そんな美しいコントラストに彩られたこの島は、ハネムーンの目的地としても人気です。わが家でも、ハネムーン候補地にあがっていました。世界でいちばん、ロマンチックな島…なんて言われることもあるみたい。夕暮れ時には、何もかもがあかね色に染まって、それはそれは絶景なんだとか。

もっとも古いワイン造りの記録は、およそ3,500年前のもの。ギリシャワインって、日本ではあまりなじみがないけれど、実はかなりの歴史があるのです。ちなみにギリシャ全土を視野にいれると、その歴史は7,000先年前までさかのぼることができます。すごいね。

サントリーニのお土産ワイン

さて、そんなサントリーニ島から、はるばる海をこえ、すだち家にやってきたワインがこちら!

ドメーヌ・シガラス サントリーニ・アシルティコ

ワイナリーの名前が「ドメーヌ・シガラス」で、ブドウ品種が「アシルティコ」です。

この品種、聞きなれないでしょ〜?なんとなく、日本語の「おしるこ」に似たひびきなので、わたしは最初、甘口ワインなんだと勘違いしていました(恥ずかしい)が、キリっとした辛口白ワインです。

固有品種のアシルティコ

アシルティコは、サントリーニ島の固有品種。このブドウ、名前もキュートですが(おしるこみたいだしね)、その栽培方法がとてもおもしろいのです。

島は、つねに強い海風にさらされる環境。ブドウの生育にはあまり適しません。しかし、人間ってすごいなって思うんですけど、そんな環境下でも良質の実をはぐくむ知恵をうみだしたんですね。なんと、ブドウの木をバスケット型に剪定するという方法です。

幹や枝をくるくると渦をまくように整え、背の低いバスケット形にする(硬い木の幹を渦まきにする技術がもはや神秘的)。そうすると、葉がバスケットの外側をおおって海風をさえぎり、実がバスケットの内側でぬくぬく守られるらしいのです。想像できますか?

この独特な栽培方法のため、サントリーニ島のブドウ畑は、人の膝くらいの高さしかありません。写真をみるだけで、とても不思議な感覚におそわれる…。これはいつか、自分の目で見たい光景のひとつです。

ちなみにアシルティコは、地下深くの水源から水を吸いあげるため、根が地中30〜40メートルもはるらしい…!地上にはせいぜい40〜50センチしかでていないのに…驚異的(人にぐるぐる巻かれているだけで、幹を伸ばしたら実際けっこう長いのかしら)。

サントリーニ島屈指の造り手、ドメーヌ・シガラス

そんなアシルティコにこだわってワイン造りをしているのが、サントリーニ島最高峰のワイナリーと名高い、ドメーヌ・シガラス。ヨーロッパ高級ホテルのワインリストに並ぶくらい、いま注目のワイナリーなんですって。その割に価格はリーズナブル(日本での小売価格は、だいたい4,000円〜5,000円くらい)。

また、友人いわく、現地のショップで熱烈にすすめられたとのこと。高級ホテルと聞くと少し身がまえてしまうけれど、地元民に愛されるワイナリーとなると、いっきに親近感がわいてきます。

オーナーのパリスさんは、もともと数学の先生をしていたらしいです。ワイン造りって化学の実験的なところがあって、とってもロジカルだから、親和性が高いのかも…。計算されつくした、極上の味わいを期待しちゃう。

お土産ワインのお味は…

さて、かんじんのお土産ワインの味わいですが、ひとことで言うと「日本の甲州ワインにエーゲ海っぽさを足した感じ!」。

アシルティコは一般的に、酸みがきわだっていて、レモンなどの柑橘のニュアンスが強め、と言われています。でもわたしがいただいたドメーヌ・シガラスのアシルティコは、酸はそこまで際立ってはいませんでした。むしろ、まろやかな印象。

甲州っぽさを感じた理由は、酵母っぽい香りを強く感じたから。焼く前のパン生地のような香りです。甲州に特徴的な香り。それが、まろやかさを強めているのかもしれません。甲州よりもミネラル感が強かったので、そこにエーゲ海っぽさが出ていました。

口当たりはライトで、トロんとしているんです。トロみがあるわけではないのに、トロんとしている。トロんとしているとしか表現できない、ふしぎな感覚です。辛口白ワインでこんなトロみは初めてのことで、とても楽しい飲み口でした。

どんな料理をあわせるか

海沿い出身の白ワインなので、もちろん魚介料理にバッチリあうと思いつつ、われわれはあえて、トリの唐揚げを大量に用意してみました。柑橘ニュアンス強めという前情報から、レモンハイボール的配役ができるのではないかともくろんで。

でも、実際はとってもまろやかでトロんとしたワインだったので、油っぽいトリ唐のベストパートナーにはなれませんでした。残念〜!王道の魚介料理以外でいうと、おそらく、もう少しサッパリとした和食にあわせるのがベストです。あと、サムゲタンなんかもあいそう。

そんなことをしゃべりながらも、あっという間に1本あいてしまったのでした。

最後に…

今回いただいたワインのラベル、読めますか?

これ、全部ギリシャ語で書いてあるんです。わたしは読めない…。このワイン、日本にも輸入されているのですが、日本で買えるのはラベルが英語表記のもの。ギリシャ語表記のものは現地でしか手にはいらない、レアものなのです。

微妙な違いですが、この違いが味わいに影響してくるのがワインってやつで。ボトルのギリシャ文字を眺めながら飲むという、素敵な贅沢を堪能させていただきました。

英語圏以外の国に旅行するときは、現地の言葉があしらわれたエチケットのワインを手にとるべし!海外お土産ワインの醍醐味と言ってもいいくらい。このボトル、空になっても捨てられず、部屋にかざっています。眺めるだけで、ちょびっとエーゲ海を感じたり、感じなかったり…。

 


吉田すだち ワインを愛するイラストレーター

都内在住の、ワインを愛するイラストレーター。日本ソムリエ協会認定 ワインエキスパート。ワインが主役のイラストをSNSで発信中!趣味は都内の美味しいワイン&料理の探索(オススメワイン、レストラン情報募集中)。2匹の愛する猫たちに囲まれながら、猫アレルギーが発覚!?鼻づまりと格闘しつつ、美味しいワインに舌鼓を打つ毎日をおくっている。
【HP】https://yoshidasudachi.com/
【instagram】https://www.instagram.com/yoshidasudachi/

すだちさんが味わったワイン 過去の記事もチェック♪

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