2020年03月11日(水)

お好みソースに合うワイン!?レア品種“タナ”を試してみた

こんにちは!吉田すだちです。

数年前まで、「ワインといえばフランスかイタリア」と思っていたわたしですが、最近では積極的にいろいろな国・品種を試すようにしています。いまや、ワインは世界中で造られているし、ワイン用ブドウ品種は800超え(諸説あり)。生きているうちに飲みきれるかしら、といらぬ心配がつきません。

先日も自分史上初の品種にトライしてみました。何だと思いますか?ヒントは「上から読んでも下から読んでもおなじ読み方」なやつ。

………正解は、タナ

下から読んだら「ナタ」じゃないか。と思いきや、アルファベットで書くと TANNAT なんです。上から読んでも下から読んでもおんなじ、でしょ。

わたしがいただいたのはタナはタナでも、南米ウルグアイのタナ。「ウル」グアイの「タナ」だから、ワイン愛好家のあいだでは「ウルタナ」の愛称で可愛がられている子です。

日本人には馴染みのない国、ウルグアイ

ひと昔前にはやった某芸人さんの「ウルグアイ、パラグアイ」と口ずさむラップ調のネタ(ご存知の方、いらっしゃいますか?)のイメージしかなかったウルグアイ。わたし、国の場所さえもさだかではなかったんです。

しかし昨年(2019年)、なんとソムリエ試験の教本に、初めてウルグアイが掲載されたんです!つまり、日本ソムリエ協会もウルグアイのワインに注目しはじめた、ということ。今まで馴染みのうすかったウルグアイ・ワインが、今後日本のワイン市場にでまわる可能性が高くなったわけ。

わたしも昨年ワインエキスパートを受験したので、生まれてはじめてウルグアイについて詳しく勉強しました。ちゃんと、国の場所も確認!アルゼンチンとブラジルにはさまれたところにあって、南米で2番目に小さな国。面積は、日本の約半分。

比較的治安もよく、おっとりとした国なのだとか。首都、モンテビデオをGoogle ストリートビューで見てみると、ちょっぴり街の雰囲気がわかって面白いです。

ウルグアイを代表する品種、タナ

タナはもともと、フランス南西地方(スペインとの国境付近のエリア)の固有品種。

その名の語源となったのはタンニンだといわれているくらい、非常につよい渋みが特徴的。タナで造られるワインはアルコール度数も高めで、長期熟成向きのフルボディな赤ワインになります。果実味豊かで、ラズベリーっぽい上品な香りがするのだとか。

そんなフランス生まれのタナがウルグアイで育てられると、また少し異なるおもむきを醸します。レビューサイトのコメントを見てみると、「比較的やわらかいタンニン」「黒系果実のフルーティな香り」がウルタナ最大の特徴のよう。力強く堅い印象のフランス・タナに、いわゆる「新世界」の暖かいニュアンスが加わって、陽気さを手に入れたのがウルタナなのだ、といえそうです。

ちなみにウルグアイで栽培されているブドウの30%以上がタナ。植民地時代に持ちこまれたブドウは、今や国の代表選手にまで育ったんですね。

さて、わたしがいただいたウルタナのワインはこちら!

ガルソン・タナ・レセルバ 2018

こちらはヴィノスやまざきさんでゲットしました。タナ100%。

見つけた瞬間、「ウルタナじゃーーーん!」と興奮してしまった1本。教科書で学んだワインを実際に手にとるのは、感慨深いものがあります。

ガルソンというのが、ワイナリーの名前。ヴィノスやまざきさんのサイトによると…

ボデガ・ガルソンは、南米のニューフロンティア、ウルグアイの新鋭蔵元。2017年にワイン専門誌「ワイン・スペクテーター」で、このワインの2015年ヴィンテージがウルグアイ初の世界TOP100ワインに選出され、2018年には別のワイン専門誌「ワイン・エンスージアスト」で、“ニュー・ワールド・ワイナリー・オブ・ザ・イヤー”に選出されるなど、近年注目の蔵元。

出典:https://www.v-yamazaki.com/item/u01-01

なんだかすごそうです。

実は、購入時に試飲をさせていただいて、ひと口含んで、その濃さと渋みに感動しました。「お〜タナだ〜!」ってね。

で、そのときパッと閃いたんですよ。「これは…ぜったいお好みソースにあうはずだ!」ってね。

ウルタナとお好みソースのマリアージュ

ガルソン・タナ・レセルバの味わいをひと言でいうと、「甘みと酸味と渋みの三角関係や〜!」という感じ。口いっぱいに広がる陽気な甘み(辛口なんだけど甘みを感じる!)、かろやかなんだけど存在感のある酸味、タナらしい豊かな渋み、すべてが強く均衡をたもっている印象です。

ここから連想した味が、みんな大好き「お好みソース」でした。お好みソースの甘酸っぱい感じに、よく似ている気がするんです。もちろんワインなので、果実や樽の香りも強く感じるんですけど、わたしの頭の中はもうお好み焼きでいっぱい。その勢いで、ウルタナ×お好み焼きをためしてみました。

結論からいうと、予想どおりドンピシャリ!え、こんなに合うの!?ってくらい、合うんです。

ガルソン・タナ・レセルバの香りには鉄っぽさ(血液、なんて表現されることもある)も感じられます。それがお好み焼きのカツオ節や出汁の風味にもよくマッチする。また、紅生姜がいいツナギの役割を果たしてくれて、これぞマリアージュ!という感じでした。

ウルグアイの方もびっくりですよね、遠く地球の裏側で(彼ら的に)未知の料理にウルタナを合わせて幸せをかみしめている日本人がいるなんて…(笑)

とってもオススメなので、ぜひお試しあれ。本場ウルグアイでは牛肉に合わせて飲むことが多いようなので、お好み焼きと牛肉のグリルの両方が楽しめる鉄板焼き屋さんに持ち込むのがベストチョイスな気がします。

最後に…

ずっと気になっていたウルタナをついに味わうことができて、感無量です。価格もそれほど高くないので(3,000円弱)、すだちリピートワインリストに堂々リストイン。「あ〜鉄板焼きウルタナBYOしたいなあ」という気持ちでいっぱいですぞ。

 


吉田すだち ワインを愛するイラストレーター

都内在住の、ワインを愛するイラストレーター。日本ソムリエ協会認定 ワインエキスパート。ワインが主役のイラストをSNSで発信中!趣味は都内の美味しいワイン&料理の探索(オススメワイン、レストラン情報募集中)。2匹の愛する猫たちに囲まれながら、猫アレルギーが発覚!?鼻づまりと格闘しつつ、美味しいワインに舌鼓を打つ毎日をおくっている。
【HP】https://yoshidasudachi.com/
【instagram】https://www.instagram.com/yoshidasudachi/

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