2020年04月13日(月)

イタリアワイン輸入会社「日欧商事」で聞いてみた!「ソムリエールは知っている」Vol.17

ワインショップやレストランで、私たちのワイン選びをサポートしてくれる、華麗なソムリエールたち。
彼女たちはどのようにしてワインに惹かれ、なぜソムリエールになったのか?そして、ソムリエールである彼女たちならではの「秘密のマリアージュ」や、ワインBYOに対する彼女たちの思いとは…このコラムは、普段はなかなか見ることのできないソムリエールの素顔とその心の内に迫る、突撃インタビュー企画である。

“日欧商事”ってどんな会社?

今回は、本コラム初、企業で活躍するソムリエールさんへのインタビュー。お相手はイタリアワインとイタリア食材を輸入している「日欧商事」さん。イタリアのスペシャリストとして知られている企業です。

これまでワインショップで活躍しているソムリエールさんにはたくさんご登場いただいたのだが、企業で働くソムリエールさんとして初登場していただくのは、マーケティング部の御三方。「え、三人も?」とワクワク感を抱きながら、日欧商事さんがあるオフィスビルへと潜入!

ソムリエールになったきっかけを教えてください!

日欧商事さんで働くソムリエール「寺岡さん・木津さん・武田さん」にインタビューにお応えいただいた。


左から、ソムリエール 寺岡さん・木津さん・武田さん

まずトップバッターは「武田さん」。マーケティング部の中でも、特に商品のPOPなどのグラフィックデザインを担当しています。

「POPやメニューやカタログを作る上で、自身のワインに対する知識不足が原因で、商品の魅力を生かし切れていないのではないか?それはいやだ!」という熱い気持ちからソムリエ資格を取得されたそうだ。これぞプロファッショナルな心意気にいきなり感動! 

続いては「木津さん」。マーケティング部にて、輸入しているブランドのPRなどを担当。なんとずっとアパレルビジネスに携わっていたという経験の持ち主だ。

自身の将来を考えて食に関する仕事を求め、ワインがお好きなことも相まって転職。その際にまずはとっかかりになるものを、とソムリエ資格を取得したそうだ。お仕事をする業界を変えるために資格取得するなんて、すごくパッションを感じますね。

そして「寺岡さん」。彼女も同様にマーケティング部にて、いろいろなブランドのPRなどの仕事をしています。なんと昨年取得されたばかりのホヤホヤのソムリエールさん。

寺岡さんは、この会社に入社するまでワインについて全く知識がなかったそう。入社後イタリアワインのお勉強を深めるものの、他の国のワインと触れる機会も多くなり、より幅広い知識の必要性を感じたので資格取得を決意。取得後の変化をお尋ねすると、「まだまだスタートラインにたっただけ。やっと共通言語が理解できるようになっただけなので、まだまだ勉強しなければ」とどこまでも上昇思考の寺岡さんでした。

三者三様のおすすめマリアージュ

本企画恒例の「ソムリエールだけが知っている秘密のマリアージュ」を、それぞれにお聞きしました。

武田さんのオススメマリアージュ

紹介してくれたのは、「フェッラーリ・オマージュ × おせち料理」の組み合わせ。

マリアージュにはひとつの共通項があると合わせやすい、との信条の元、みりんやお酒の甘みとフェッラーリのドサージュによる甘みの方向性が近く、相性がバッチリの”アッビナメント(マリアージュのイタリア語版のイメージの言葉)”だそう。

ちなみに、フェッラリー・オマージュは、フェッラーリ社が日本へ、長年の友情に感謝と敬意(オマージュ)を込めて造った、世界で唯一の日本限定のスペシャルキュベです。そのパッケージデザインを担当した武田さんならではのご紹介でした!

木津さんのオススメマリアージュ

オススメは「マルケ州のヴェルディッキオ × チャウスコロ(サラミ)」。チャウスコロとは、イタリアのマルケ州特産のソフトサラミのこと。

海辺の白ワインであるヴェルディッキオと言えば、魚介や甲殻類と合わせたいところだが、マルケの人々にはこのチャウスコロやサラミと合わせることが多いそう。ヴェルディッキオのワイン自体のミネラリーな塩っぽさと、サラミの塩味は相性抜群。さらに、ワインが脂っこさを抑えてくれる。

木津さんが特にオススメなのは「ヴィッラ・ブッチ」のヴェルディッキオ。この造り手のヴェルディッキオは他にはない複雑味があるため、魚介はもちろん軽い肉料理やサラミまでどんなお料理にも合う、まさに家飲みにバッチリの1本だと笑顔で教えてくれました!

寺岡さんのオススメマリアージュ

オススメしてくれたのは、「シチリアのロゼ “プラネタ”  × オレンジのサラダ」のマリアージュ。

お仕事で疲れて帰宅した時に作るのが、シチリアでよく食べられているオレンジのサラダ。さっぱりとしていて、気分もリフレッシュできるとのこと。オレンジとセロリと玉ねぎ、さらに好きなハーブを加え、美味しいオリーブオイルと塩胡椒で手軽につくれる一品。

それに合わせるこのシチリアのロゼは、イチゴやザクロ、モモやレモンなど水々しくてフレッシュな香りがする。帰宅後すぐにこのロゼとサラダを食べることで、頭がスッキリ!彼女にとってはアロマセラピーの効果があるそうだ。かなりマニアックなリフレッシュ法には驚いたが、味も見た目も美しいという部分に大納得でした!

ワインBYOについて思うこと

最後に、Winomyが提案している「ワインBYO」について、プロの視点でのご意見をお伺いしてみた。「飲食店にワインを持ち込む」というアクションに対して、彼女たちは一体何を語ってくれるのだろうか…

「たまにいいワインが手に入る時があるんです。そういう時にBYOができるのは本当にありがたい」と武田さん。以前バースデーヴィンテージのワインをレストランにお願いしてBYO。素晴らしいサービスに感動したそうです。ちょっといいワインの時にBYOを利用するのは大賛成。

木津さんは、ワインをよく知る友人とBYOを楽しむのだそう。お互いのオススメワインを分かち合える場になるので、BYOという仕組みは素晴らしい、と語ってくれた。

寺岡さんは、自分が好きだったりこだわりがあるワインを持ち込ませてくれるお店があることはとてもありがたい、と教えてくださいました。

今回ご紹介したワインについては、日欧商事へお問い合わせください。

編集後記

今回は初の企業内で活躍されるソムリエールさんへのインタビューということで、非常に興味深くお話をお伺いさせていただいた。

インポーターは、生産者や飲食店の方と話すシーンにおいて、ソムリエ資格があった方がスムーズに仕事がすすむと考える方が多いです。BtoBでもBtoCでも、ワインのお仕事に関わる以上、より深い知識があったほうがお互いよく分かり合えるということを改めて感じる機会となりました。ワインスノッブになってはいけないけれど、やはりワインは知れば知るほと楽しい不思議なアイテムですねっ!


Winomy編集部  NORIZO

ワインライフナビゲーター™️。日本ソムリエ協会認定 ワインエキスパート。ワイン検定ブロンズ&シルバークラス認定講師。FLAネットワーク協会認定 食生活アドバイザー。世界中のワインやグルメを味わってきた知見を生かし、ワインのある毎日の楽しさを伝えるセミナーの講師や、ワインと食のマリアージュにフォーカスしたコラム執筆などを行う。時に世界のワインピープルとの対談記事もお届け。最近は「メンズワイン」を盛り上げる活動も積極展開中。「ワインになりたい」と思うほどワインを愛してやまない葡萄酒馬鹿です!

ソムリエールは知っている 過去の記事もチェック♪

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