2020年04月29日(水)

ものがたりワイン〜シャンパンとオードリー・ヘプバーンのお洒落な関係〜

スクリーンに登場する絶世の美女といえば、誰を思い浮かべるでしょうか。わたしは間違いなく、オードリー・ヘプバーンとこたえます。チャーミングな目元にすらっととおった鼻筋、綺麗な形の唇、そしてありえないウェストの細さ…!どこをとっても誰がみても、文句のつけどころのない美女です。

彼女が主演の映画はどれもとてもキュートで味わい深く、何度観ても心が踊る不思議な魅力にあふれています。しかも、複数の作品でワインが重要な役割を担っており、ワイン好きとしても大興奮のライナップです。その中でも今回特に注目したいのは、シャンパーニュが出てくる3つの作品。その3つの映画を観てオードリーの美貌に酔いしれながら傾けるシャンパーニュのグラスといったら、それはもう格別なんです。

おうち時間を楽しく過ごすひとつのレクリエーションとして、オードリー×シャンパーニュの美しい世界に触れてみてはいかがでしょうか。

1作目:『麗しのサブリナ』でシャンパーニュに翻弄される若き日のオードリー

まずは1954年に公開された映画『麗しのサブリナ』(原題:『Sabrina』)。25歳のオードリー・ヘプバーンが、主人公のサブリナを演じています。


(引用元:amazon.co.jp

<あらすじ>
大富豪ララビー家に仕える運転手の娘サブリナが、富豪の次男に恋をする。父親や使用人仲間は不毛な恋を忘れさせるため、サブリナをパリへ送り出す。2年後、サブリナは洗練され淑女となって帰国。その変貌ぶりに、次男やその兄は使用人の娘であることに気がつかず・・・。
(引用元:映画.com

美しさに磨きをかけてパリから帰国したサブリナは複数の男性を虜にします。この映画のラストで最終的にサブリナと結ばれる男性は誰なのか・・・。実は、そこにシャンパーニュが大きく関わっているのです。むしろ、もしシャンパーニュがなかったら物語の結末が変わってしまっていたと言えるほど。ここまでシャンパーニュが重要な役割を果たす映画はないのでは!?と思うほどに、シャンパーニュ好きのハートをくすぐる内容です。

サブリナの運命をにぎるシャンパーニュ、機会があったらぜひとも飲んでみたいもの。そう思って調べたのですが、有力は情報は得られず。ならばと、何度も映像を停止しながら銘柄を確認したのですが、どうしても判別できないまま今にいたります。今から66年前のモノクロ作品なので、あまり鮮明には映っていないのです。しかし、ボトルの形状やぼんやり映るエチケットのデザインをたよりに検証したところ・・・あくまで個人的な予想ですが、ヴーヴ・クリコではないかと思っています。果たしてこの読みは正解なのかどうか・・・興味のある方は映画をチェックしてみてください。また、正解をご存知の方はぜひ教えてください。

ちなみに、『麗しのサブリナ』は1995年に『サブリナ』というタイトルでリメイクされています。リメイク版の男優はハリソン・フォード。こちらに登場するシャンパーニュはクリュッグです。だとしたら原作もクリュッグなのでは・・・?とも思ったのですが、エチケットが違うんです・・・謎は深まるばかり。

2作目:オードリーの格言にドキ!『昼下りの情事』

お次は、『麗しのサブリナ』から3年後の1957年、オードリー28歳の年に公開された映画『昼下りの情事』(原題:『Love in the Afternoon』)。オードリーが演じるのは、主人公のアリアーネです。


(引用元:amazon.co.jp

<あらすじ>
私立探偵クロードの娘アリアーネは、父親のファイルから、アメリカの富豪フラナガンの資料を盗み読み、彼に恋をしてしまう。ある日、フラナガンに逢う機会を得たアリアーネは、恋愛に慣れたプレイガールのフリをして彼に近づくが・・・。(引用元:>Yahoo!映画

浮気者のプレイボーイの気を引くために、魔性の女を演じるオードリーが最高に可愛い!この作品には、これでもかというほどシャンパーニュが映り込みます。銘柄は、日本でもっともメジャーなシャンパーニュといっても過言ではない、モエ・エ・シャンドン。この頃か、シャンパーニュ大手のLVMHグループによる自社銘柄のPR活動が活発になっていったことが伺えます。

さて、この映画の見どころのひとつは、何と言ってもシャンパーニュにまつわるオードリーの格言です。どんなセリフかというと・・・「お肉には赤ワイン、魚には白ワイン、恋にはシャンパーニュを」。く〜!ココ・シャネルに匹敵する素晴らしい言葉ですね。これを聞くだけでも、観る価値ありです。

3作目:出ました、ドンペリ!『おしゃれ泥棒』

最後は1966年公開の『おしゃれ泥棒(原題:『Haw to Steel a Million』)。邦題のセンスに定評のある1作。この映画に関しては、原題よりも邦題の方が絶対にいいと言い切れます。

この時、オードリーは37歳・・・しかし、まったくそうは見えません・・・!アンドロイドなのかしら?と疑いたくなるほど。こちらは2作目までとは違いカラー映像。ヒロインのカラフルなファッションにも注目です。


(引用元:amazon.co.jp

<あらすじ>
贋作画家シャルル・ボネの家に、内偵中の私立探偵シモンが忍び込んだ。ところがたちまち、画家の娘ニコルに発見されてしまう。シモンを泥棒と信じたニコルは、美術館からビーナス像を盗み出すことを依頼する。警戒厳重な美術館に、二人は潜入することに成功するが・・・・・・。
(引用元:Yahoo!映画

この映画では、勝利の美酒として複数回、ドンペリことドン・ペリニヨンが登場します。おなじみのチューリップ型エチケットが堂々と画面に映り込んでいたり、登場人物が「Bottle of Dom Perignon, please.」とはっきり発言していたり・・・。ドン・ペリニヨンも存じのとおり、LVMHグループの有名メゾンです。彼らは当時、映画のプロダクト・プレースメントを主軸にプロモーションを強化していたのですね。なお、初めて007シリーズにドン・ペリニヨンが登場したのは1962年のこと。60年代は映画×ドンペリのPR大作戦の時代だったとも言えます。

興味深いのは、日本語の字幕・吹き替えとも「ドン・ペリニヨン」というワードを出していないところです。日本でシャンパーニュが普及したのは、1980年代に入ってからのこと。映画公開当時、「ドン・ペリニヨン」と言っても日本人には伝わらなかったんですね。こんなところにも、シャンパーニュの歴史を感じます。

最後に

往年の大女優オードリー・ヘプバーンとシャンパーニュの関係、いかがだったでしょうか。どの作品もとてもお勧めです。自分のお気に入りの銘柄を用意して、オードリーと一緒に喉を潤してみてください。最高の贅沢が味わえます。

しかし、こうして作品中のシャンパーニュ銘柄をあげてみると、気づけばすべてLVMH。影響力の強さを感じずにはいられませんね。ヴーヴ・クリコだけは、単なる予想…ですけれど。


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吉田すだち ワインを愛するイラストレーター

都内在住の、ワインを愛するイラストレーター。日本ソムリエ協会認定 ワインエキスパート。ワインが主役のイラストをSNSで発信中!趣味は都内の美味しいワイン&料理の探索(オススメワイン、レストラン情報募集中)。2匹の愛する猫たちに囲まれながら、猫アレルギーが発覚!?鼻づまりと格闘しつつ、美味しいワインに舌鼓を打つ毎日をおくっている。
【HP】https://yoshidasudachi.com/
【instagram】https://www.instagram.com/yoshidasudachi/

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