2020年07月02日(木)

ソムリエが教える!日本を代表する「山梨ワイン」の歴史や特徴

■日本のワイナリーについて

自然の中にワイングラスや樽が置いてある
iStock.com/Kesu01

現在「日本ワイン」の生産量は、国税庁のデータによると2,355万本。北は北海道から、新潟、東京、山梨、長野、静岡、岡山、神戸、大分、南は沖縄までほどんどの都道府県でワインが造れるようになっています。

その中でも歴史も長く有名なのが、山梨県のワイナリー。最近では、ワインブームという事もあり、山梨県でも新しいワイナリーが続々と出てきています。

この記事では、山梨県のワイナリーやそこで作られるワインの特徴、おすすめ商品をソムリエが紹介します。

山梨県のワイナリーの歴史

明治時代の街並み
iStock.com/CHENG FENG CHIANG

日本のワイン造りは、今から約140年前の明治初期までさかのぼります。実は、山梨県は日本のワイン発祥の地なのです。

始まりは1874年に、甲府で本格的なワイン造りがスタートしたことがきっかけ。現在山梨県では、明治初期創業の老舗から平成に新設されたワイナリーまで、82のワイナリー(2017年11月時点)がワイン造りに挑んでいます

ここで、おすすめの山梨県のワイナリーをご紹介します。

グレイスワイン(中央葡萄酒株式会社)

1923年創業。
世界最大のワインコンクールDecanter World Wine Awardsで、6年連続で受賞など海外でも実績があるワイナリー。
「甲州」というブドウ品種を愛し、日本の甲州ワインの第一人者です。
山梨県でもさまざまな地区・畑で味わいの違う甲州を造り上げる凄いワイナリーですよ。

【イベント】
グレイスワインでは、テーマを決めてテイスティングワインセミナーを開催しています。
2020年のテーマは、甲州(ブドウ品種)を知るセミナー。
日照時間日本一、北杜市明野町の自社管理農園三澤農場にて、栽培された垣根式の甲州から造られる、キュヴェ三澤明野甲州をはじめ、勝沼のテロワール等、甲州の奥深さを感じて頂くセミナーとなっているそうです。

開催地:山梨県甲州市勝沼町等々力173番地
開催時間:10:30~11:30
所要時間:60分
定員:6名(要予約)
参加費:3,000円(税込・1名様につき)
セミナー内容:甲州5種類のワインのテイスティングセミナー

グレイスワイン公式HP

マンズワイン

1962年、マンズワイン株式会社の前身「勝沼洋酒株式会社」設立
マンズワインは、山梨県と長野県2県でワイン造りをしています。
山梨県で造られるワインは、主に甲州種やマスカット・ベリーA種を中心にしたワインが多いです。
また、晩餐会や世界各国の方が集まる会議などで採用される事が多く、世界中から愛されるワイナリーとしても有名。

【イベント】
ワイナリーツアー
勝沼ワイナリー内のワイナリーツアーに参加できます。

開催地:山梨県甲州市勝沼町山400
開催時間:見学受付 9:00 – 11:30 / 13:00 – 15:30
所要時間:30分程度
予約:団体の方のみ、事前予約
参加費:無料
セミナー内容:ブドウとワインの話、工場内案内、テイスティングなど

マンズワイン公式HP

ダイヤモンド酒造

1939年、ダイヤモンド酒造の前進「石原田葡萄酒醸造組合」設立
現在の当主3代目の雨宮吉男さんは、フランス・ボルドー大学やブルゴーニュワインの銘酒シモン・ビーズなどの著名生産者の元でワイン醸造を学ばれた方です。
またダイヤモンド酒造はワインだけではなく、同じ蔵でワインビネガーも造り出す面白いワイナリーなんですよ。

【プライベートワイン】
ダイヤモンド酒造では、オリジナルラベルで造ることが出来るワインがあります。
結婚式の引き出物やお祝い事のプレゼントなど、さまざまなイベントで使えるワイン好きには嬉しいサービス。
自作ラベルも、貼ってもらう事が可能です。

連絡先:(株)ダイヤモンド酒造 〒409-1313山梨県甲州市勝沼町下岩崎880
TEL 0553-44-0129 FAX0553-44-2613

メールアドレス:diamond@wine.or.jp

ダイヤモンド酒造公式HP

■山梨県のワインの特徴

山梨県のワイナリー(ぶどう畑が広がる様子)
iStock.com/TAKEPHOTO

山梨県でワインを造るなら、どこでも良いわけではありません。年間降水量が多い地域と少ない地域が混在しているので、場所を選ばないと良いブドウはできないのです。

これにより、山梨県のワイン造りは、大半が中心部にある甲府盆地周辺に集中しています。雨量も比較的少なく、ブドウ造りに重要な寒暖の差も大きいので、おいしいワインが造られます。

山梨県の主なブドウ品種は、甲州(白)とマスカット・ベリーA(赤)です。この2つのブドウ品種で、山梨県の生産量の75%以上になります。

甲州で造られるワインは、やや苦みも深みを感じられる味わい。樽熟成の濃厚タイプからスッキリさわやかなタイプ、白ワイン以外でもスパークリングワインやオレンジワインなども生産されています。

マスカット・ベリーAで造られるワインは、イチゴのような香りと甘酸っぱさ、渋みは穏やかで飲みやすいもが多いです。また最近では、デラウェアやプティ・ヴェルドなどで造られるワインも増えてきています。

山梨県のワインは、海外で造られる有名なブドウ品種(シャルドネ種やカベルネ・ソーヴィニヨン種など)よりは、日本の風土に合った国産品種を多く造っていることが分かります。

■山梨県のおすすめワイン3選

世界に認められたスパークリングワイン【Grace Blanc de Blancs/グレイスワイン】

グレイスワインの看板
iStock.com/Tom-Kichi

グレイスワインらしい、丁寧な作業が際立つスパークリングワインです。60ヶ月瓶内熟成をさせる事で、シャンパンにも負けない香りと味わいの複雑さを感じられる一本。

2014年ヴィンテージは、Bloomberg 上に Top 10 wines of 2019 で掲載されました。

ブドウ品種:シャルドネ 100%

ソムリエおすすめポイント:泡立ちが細かく繊細な味わいが、シャンパーニュを訪仏させる美味しさ!

甲州種の味わいをしっかり味わえる【ソラリス・甲州・シュール・リー/マンズワイン】

白ワイングラスを傾ける様子
iStock.com/Train_Arrival

シュール・リーというこだわった製法で造られるワインは、ブドウ本来の香りと味わいを堪能できる一本。また、甲州種の独特な味わいであるフルーティーさとスパイシーさをしっかり楽しめます。

ブドウ品種:甲州

ソムリエおすすめポイント:甲州種とはコレだ!という香り・味わいを知りたい方に、おすすめ。

驚く美味しさ!とにかく飲んで欲しい【シャンテY・AますかっとベリーA Ycube/ダイアモンド酒造】

赤ワインをグラスに注いでいるところ
iStock.com/artisteer

ジューシー感だけじゃない!複雑さ余韻の長さが、凄い一本。

他のマスカットベリーA種のワインでは考えられないほど、とにかくおいしいです。銘柄を見ないでブラインドテイスティングで飲んだら、その味わいに驚く方も多いはずですよ。

ブドウ品種:マスカットベリーA 100%

ソムリエおすすめポイント:日本人好みの、甘味・酸味・渋味のバランスが最高でハマります。

■山梨県産ワインは、歴史と伝統を感じられるワイン産地

山梨県産のワインを飲んでみたくなりましたか?歴史と伝統が長い山梨県のワインは、代々当主の想いがワインに込められているので味わい深いワインが多いです。

最近では、海外で修業されていた経験のある方が醸造責任者になることもあり、さらに味わいがおいしくなっています。また、数十年前では考えられなかった、海外コンクールでの受賞や評価が山梨ワインのクオリティーの高さをものがたっていますね。

ワイン好きの方は、今飲むべき国産ワインですよ!

■私が執筆しました!!

YURI
ソムリエ・チーズプロフェッショナル / YURI
資格:J.S.A.ソムリエ、C.P.A.認定チーズプロフェッショナル、食生活アドバイザー3級。『もっと楽しく、もっと気軽に、もっとおいしく!』をモットーに誰でもワインとチーズを気軽に楽しめるようアドバイスを発信中!ワインの輸入会社、レストラン、料理教室運営などを経験したのち、現在はフリーランスのソムリエ・チーズプロフェッショナルとして活動中。主にワイン・チーズ教室やブログ、ライターにてワインやチーズ・マリアージュなどの楽しみ方を伝えています。
【ブログ】ソムリエールYURIのちょこっとMEMO
【twitter】https://twitter.com/YURI06927640
【instagram】https://www.instagram.com/yuri.winetocheese

この記事をSNSでシェアする

最近の記事

コラム

2020年8月12日

やさしく解説!日本固有のブドウ品種「甲州」を知ろう(ワインの豆知識 初級)

木になっているぶどう

コラム

2020年8月12日

世界各地で愛されているピノ・グリとは?特徴とおすすめも!

ニュース

2020年8月11日

夏にぴったり華やかロゼ・シャンパーニュ「ボーモン・デ・クレイエール」グランド・ロゼが10名様に当たる!今月のプレゼント

樽が並んでいる様子

コラム

2020年8月11日

風味に大きく影響する!ワイン樽の種類と役割とは

畑が広がっている様子

コラム

2020年8月10日

知れば知るほど面白い!ワインの王様・ブルゴーニュ

カテゴリー