2020年06月16日(火)

『おいしいワインはインポーターで選ぶ!』から学ぶワイン選びのすゝめ ~ワインの豆知識~

皆様、こんにちは。日本列島が梅雨入りしましたね。

ぐずついた天気が続きますが、こんな雨の時期にあえて飲みたいのがシャンパーニュです。

しとしと、ぽたぽた、あるいはザーザーと降る雨音に、パチパチ、シュワシュワとグラス内で奏でる泡音との二重奏に何とも言えない情緒を感じます。湿った空気を吹き飛ばしてしまうほどの軽快さがあります。スプマンテやカヴァではなく、シャンパーニュであることも重要なポイントです。

19世紀のフランス皇帝、ナポレオン ボナパルトはこう言い残しています。
“In victory, you deserve champagne. In defeat you need it.”
勝利の時、貴方はシャンパーニュに値し、敗北の時はシャンパーニュを必要とする。

止まない雨はありません。全ての生命の恵に感謝しつつ、シャンパーニュならではの高揚感と心の贅沢に舌鼓です。気が向いたら雨シャンをどうぞ!

美味しいワインと出会うために

さて突然ですが、皆様はどうやってワインを選んでいますか。何を基準にワインを選んでいますか。

好きな品種や産地で選ぶ、お気に入りの生産者で選ぶ、行きつけのワインショップ店員にお任せする、えぃ、やぁ!でエチケット(ラベル)で選ぶなど色々な方法があると思います。しかし、どのようにしたらたまたま偶然ではなく、いつも美味しいワインに当たるのでしょうか。

「美味しい=自分の嗜好に合うもの」ですが、これがなかなか難しいのです。「期待していた味と違う」、「コストパフォーマンスが良くな~い」ならまだしも、「あれ、このワインもしかして劣化してる?」というケースもなきにしもあらずです。

そこで私がおすすめしたいのは、ワインライフの必須本『おいしいワインはインポーターで選ぶ!(池田一郎著、池田書店)』。タイトルの通り、美味しいワイン選びは、お気に入りのインポーターが導いてくれると言う内容です。各インポーターたちがどんな想いでビジネスをスタートしたかにはじまり、グラスから溢れんばかりの情熱とこだわりで活躍する10社の物語が綴られています。

良いインポーターの条件

著書の中で「良いインポーターの条件」が明記されています。

1. ワインの目利きであり、独自の哲学でいい生産者、いいワインを選ぶことができる。
2. 得意分野があり、造り手や現地情報に詳しい。
3. コンディション管理がしっかりしている。
4. 情熱とこだわりがある。

自社はこの4つの条件に当てはまっているか、二流ないし三流インポーターと判を押されやしないか、ドキドキしながら分析してみました。はい、問題なく大丈夫だと思われます。ひとまず安堵しました。

1の選定能力はマスト中のマストです。その産地のスペシャリストですから、2の現地に詳しいのは当たり前と言えば当たり前です。また3のコンディションに関しては、生産者が丹精込めて造ったものを最高の状態でお届けしたいと願うのですから当然のことです。

この中で注目して頂きたいのは、4の情熱とこだわりです。

単純にワインが美味しいとか味わいだけでなく、ボトルの向こうにあるワイナリーの風景、生産者の顔、彼らの人となりや哲学、また個性やこだわりなど、自らが現地で見たり感じたりしたものを伝えることによって、ワインの魅力を理解してもらおうと努めています。

ヘレンベルガーホーフの山野さん曰く、「美味しいワインというものはいっぱいあるので、伝えたいのはそれ以上の何か」と。本書でもインポーターの情熱がひしひしと感じられました。

おいしさの裏側にインポーターのワイン愛あり

どのインポーターも揺らぎない自信に溢れて誇らしげです。

読み進めていくとワインへの造詣だけでなく、インポーターの人となりも満載で、ワインそのものではなく、その裏に見え隠れする生産者やワイン業界に携わる人間のノンフィクションが存在しました。その上、ワイン愛も感じられます。

3月にインポーター向けのアンケートを実施したところ、試飲会において販路拡大、売上UP、会社PRが達成されている勝因に、なんと80%が口を揃えて「自社の商品力(=ワイン)が良いから」と答えました。

各社、ワインのセレクションに確固たる自信を持っており、自社ワインを愛している姿勢が伺えます。親が子を一番と思うのと同じような感覚でしょうか。そんな私も偏愛道まっしぐらで、自分の子を溺愛しています。

いやー、参りました。インポーターのワインへの愛は熱いです!!ナポレオンの勝利の日のシャンパーニュに値するほどでした。

最後に

おいしいワインと出会ったらインポーター(裏ラベル)もチェック

好きなインポーターを見つけることは、自分の好みのワインにたどり着ける近道となるのではないでしょうか。大手インポーターでも、だいたい選定する人は決まっています。各社のカラーが顕著に出ているので、美味しいワインをインポーターで選ぶというのは、着実で合理的な方法だと思います。

ワイン選びの手段のひとつとして、好きなインポーターを見つけてみてはいかがでしょうか。そこに自社が入っていると願わんばかりです。

それでは皆様、ごきげんよう!


おいしいワインはインポーターで選ぶ!Kindle版(電子書籍)
池田一郎著、楠田卓也監修、池田書店
税別1,000円
>Amazon.co.jp 電子書籍のみ販売中

 


365wine 大野みさき

スロヴェニアワイン輸入元365wine㈱ 代表取締役。
元ANA国際線CAが、7年の在職中にワインに魅せられ渡仏。2014年に帰国し、ひと月でワイン輸入会社を設立。買付け、営業、展示会、ウェブショップ運営、倉庫作業をヒィヒィ言いながらも華麗にこなす。巷ではスロヴェニアワインの第一人者と囁かれている。まんざらでもない。ワイン講師、サクラアワードの審査員も喜んで引き受ける。毎日ワインを飲むのか尋ねられたら、「はい、365日ワインです♡」と返すよう心掛けている。

【ワインショップ】http://www.365wine.co.jp/
【instagram】https://www.instagram.com/365wine/

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