2020年06月24日(水)

オンラインワイナリーツアー参加レポート第二弾!南アフリカの注目ワイン「アスリナ(ASLINA)」の醸造現場からLIVE配信(Winomyオンラインワインイベント)

オンラインワイナリーツアー参加レポート第二弾!今回は日本を飛び出して、海外のワイナリーを見学しました。ただし、自宅でくつろぎながら…。なんと言ってもオンライン!オンラインワイナリーツアーなら家から出ることなく、海外のワイン醸造家と国際交流ができてしまうのです。その様子をレポートします。

見学したのは南アフリカの注目ワイン「アスリナ(ASLINA)」の醸造現場

実はこちら、“ワイノミスタッフが皆様におすすめしたいワインをご紹介するコーナー”(題して【こんなワイン知ってますか?】)にて昨年の秋に紹介されたワインなのです。今回のイベントは、そんなアスリナの生みの親、ヌツィキ・ビエラさんと中継を結ぶというもの。

ヌツィキ・ビエラさんは、南アフリカ初の黒人女性醸造家です。前述のWinomyコラム、及び同コラム内で紹介されている2018年の共同通信の記事を読み、彼女の情熱に非常に心を打たれました。「いつかお話を伺ってみたい」と思っていたので、今回のイベントには満を辞しての参加です。

ツアー参加費は5,500円。参加費とワイン2本、消費税、送料など全て含まれています。ワイン代だけでも6,000円を超えるのに、造り手との交流までついてくる…やはり絶対リーズナブル。特に海外の醸造家とはそう簡単に会うことができないので、このチャンスを逃す手はありません。

※なお、今回から視聴のみの参加も追加されました。参加料はイベントによりますので、興味のある方は各イベントの詳細をチェックしてください(ちなみにアスリナの視聴参加は1,000円)。

事前に届いた2本のワイン

今回も事前にワインが届きました。イベントが始まったらこちらを飲みながら、造り手の話に耳を傾けるというわけです。

左からカベルネ・ソーヴィニヨンと、ソーヴィニヨン・ブラン。いかり肩のボトルとなで肩のボトル、2本並べるとまるで兄弟のようです。ラベルにあしらわれた共通のイラストがそう見せているのでしょう。このイラストに込められた意味は、後ほどツアーの中で明らかになります。

また、ワインと一緒にアスリナワインの詳細を記載した冊子も同封されていました。まるでツアー参加者に配られる“旅のしおり”です。中身を少しご紹介すると…

表紙を開いた1ページ目「ご挨拶」に書かれた「1時間半の南アフリカへのショートトリップ」という1節に気持ちが高まります。2ページ目以降には、ワイン銘醸地南アフリカに関する詳しい情報や今回の主役であるヌツィキ・ビエラさんの紹介、届いた2本のワインの詳細、おすすめのペアリングメニューなどが掲載されていました。

わが家ではこの情報を参考に、事前に以下のおつまみ(お惣菜)を用意。

ソーヴィニヨン・ブラン → シーザーサラダ
カベルネ・ソーヴィニヨン → 鴨胸肉のロースト

日本と南アフリカは時差7時間ということもあり、今回のツアー開始時刻は日本時間20:00、南アフリカ時間13:00。私たちにとってはちょうどディナータイムにあたるので、お料理をつまみつつワインを楽しみながらツアーに参加することにしました。

ツアー開始!盛り沢山な1.5時間

“旅のしおり”を読み、届いたワインを抜栓し、おつまみを並べて…準備が整ったらツアースタートです。今回も盛り沢山な内容だったので、ダイジェストでお伝えします。参加者は全部で100名を超え。南アフリカワインへの注目度の高さがうかがえます。

開幕宣言〜恒例のアンケート

まずはワイノミスタッフ“キャプテン・マサ”より開幕宣言。彼の物腰柔らかいトークもWinomyオンラインワイナリーツアーの見所のひとつ…だと思います。

その後は恒例の参加者アンケート。「南アフリカを訪れたことはありますか?」の質問にはNOが9割(予想通りと思いつつ、1割の方には訪問経験があることがわかり、少しドキドキ)。続いて「アスリナを知っていましたか/飲んだことはありますか?」に対してはYESが3割、NOが7割。私も半年以上前から知っていたものの、実際にいただくのは今回が初めてでした。

ワイノミ・エアライン アスリナ行き 0612便…離陸!

そしていよいよ南アフリカへのショートトリップへ!ここで画面が切り替わり…

なんと、キャビンアテンダントからのご挨拶が!「オンラインと言えども海外ワイナリーの見学ツアーなんだ」という気分を高めてくれる、にくい演出です。私たちが搭乗したのは「ワイノミ エアライン アスリナ行き 0612便」(イベント当日が6月12日)。

チーフパーサーはスージーさん。スージーさんは元々CAをされていた方で、現在は日本橋にあるジャケ買いワイン専門店「Wine and Weekend」のオーナーソムリエをされています。プロの機内アナウンスとともに、参加者の心は海を越え、はるか地球の裏側南アフリカへと着陸しました。

ヌツィキさんとの初対面/インポーターのアスリナワインにかける想い

さて、待ちに待ったヌツィキ・ビエラさんとの対面です。

ヌツィキさんの第一印象は「笑顔が素敵な太陽のような女性」。画面越しにお話を聞いているだけで、こちらまで微笑んでしまう、不思議な力を持った方です。

ヌツィキさんの挨拶が終わったら、バトンはアスリナワインのインポーターである株式会社アリスタ・木曽の野間さん、アスリナワインの日本輸入をサポートしている原さんへ。

インポーターの野間さんが当時日本ではまだ知られていなかったアスリナに出会ったいきさつや、原さんが協力するようになった経緯、ヌツィキさんに連絡をとって日本人の手元にアスリナを届けるに至ったまでのお話を伺うことができました。

ワインのストーリーを語る時はまず生産者の顔を思い浮かべますが、ワインを選び交渉し日本で流通させるインポーターにも興味深い物語がある…そんなことに気づかせてくれる貴重なお話でした。

アスリナワイン醸造現場からLIVE!

続いて、アスリナワインの醸造現場の見学です。実はアスリナは、ヌツィキさんが学生時代にアルバイトをしていたデルハイムワイナリーに間借りして造られています。その中で、アスリナに使われている施設を中心に見学させていただきました。

現地では、南アフリカ初の日本人醸造家である佐藤圭史さんがサポートスタッフとして参加していたのですが、ワイン醸造の専門的なお話も佐藤さんがわかりやすく解説してくださったので、オンラインワイナリーツアー初心者の方でも存分に楽しめたのではないでしょうか。

生産者ヌツィキさんによるワインテイスティング

その後、テイスティングルームに移動してワインテイスティング。手元にある2本のワインについて、ヌツィキさんが解説をしてくれました。

ソーヴィニヨン・ブランは、当初造る予定がなかったのだそうです。元々別のワイナリーで赤ワインの醸造経験が豊富だった彼女は、白ワインの醸造を考えていなかったのだそう。しかしトロピカルで素晴らしいソーヴィニヨン・ブランに出会い、チャレンジ精神に火がつきました。そうしてファーストヴィンテージをアメリカに輸出したところ大好評を博し、現在にいたります。

一方のカベルネ・ソーヴィニヨンは彼女の得意領域。ボトルにはカベルネ・ソーヴィニヨンだけが記載されていますが、実際は10%程度のプティ・ヴェルドがブレンドされています(南アフリカのルールで85%以上使われている場合にブドウ品種名をラベルに明記できます)。プティ・ヴェルドはワインに骨格をあたえ、より果実味ふくよかな味わいへと導く隠し味のような存在です。

ブドウ畑の見学へ

お次は気になるブドウ畑へ!南アフリカの季節は日本とは逆。今はちょうど冬にあたり、ブドウの木は休眠期。案内中のヌツィキさんも寒そうです。しかし、葉が落ちている季節だからこそ土壌をしっかり観察できます。参加者からは「その赤みは鉄分ですか?」といった少しマニアックな質問も投げかけられました。また、品質基準に満たず摘み取らなかったブドウの房があり、それらに貴腐菌がついて乾燥した状態になったところも観察することができました。

現地は雨の予報だったのですが、皆の願いが天に届いたのか時折太陽も顔を覗かせました。さらに畑を見学中、大きくて美しい虹が空に…。あの虹は、南アフリカと日本の架け橋だったのだと思います。

最後に明かされるラベルデザインの秘密

一通り見学が終わったらテイスティングルームに戻って質疑応答タイムです。醸造方法やワインと料理のペアリングについてなど、参加者から様々な質問が飛び出します。中でも私が最も気になったのは、ラベルデザインに込められた意味です。この質問は皆を代表して、ジャケ買いワイン専門店のオーナーであるスージーさんより問いかけていただきました。

大きな器に何かが入っているようなデザインのこちらのイラスト。

この器はカラバッシュというアフリカの瓢箪(ひょうたん)です。日本の瓢箪はウエストがくびれている形が一般的ですが、アフリカの瓢箪はサッカーボールのように真丸い形をしています。ヌツィキさんの故郷ではカラバッシュを半分に割り、それを器にして地ビールを飲む習慣があるそうです。かたやワインはヨーロッパから伝わったものであり、彼女たちにとっては言わば“異文化”のお酒。ヌツィキさんは、自分の故郷の名産品にワインの原料ブドウを入れたイラストを用いて、自分たちの文化に外国の文化を融合させたいという想いを表現しているのだそうです。

それを聞いてから改めてエチケットを眺めると、なんだか胸がジーンとします。

最後に

ヌツィキさんには、将来的に自分のワイナリーを持つという夢があります。また、南アフリカの若者を受け入れてワイン醸造家の育成にも力をいれていきたいと考えていらっしゃいます(現在も、若者支援のアカデミーで理事をしていらっしゃいます)。

今回のワイナリーツアーでは南アフリカの素敵なワイナリーを見学することができ、とても貴重な機会となりました。しかしそれだけではなく、情熱的にワイン造りに取り組む一人の女性の素晴らしい生き方に触れることができた点で、非常に有意義なイベントでした。これからも、ヌツィキさんのご活躍を陰ながら応援させていただきたい!そう、強く感じたのでした。

 


吉田すだち ワインを愛するイラストレーター

都内在住の、ワインを愛するイラストレーター。日本ソムリエ協会認定 ワインエキスパート。ワインが主役のイラストをSNSで発信中!趣味は都内の美味しいワイン&料理の探索(オススメワイン、レストラン情報募集中)。2匹の愛する猫たちに囲まれながら、猫アレルギーが発覚!?鼻づまりと格闘しつつ、美味しいワインに舌鼓を打つ毎日をおくっている。
【HP】https://yoshidasudachi.com/
【instagram】https://www.instagram.com/yoshidasudachi/


■南アフリカ「ASLINA アスリナ」


■参加者募集中のWinomyオンラインイベント
国内外のワイナリーツアー実施中!ワイン付きチケットは一部完売しておりますが、視聴チケットは販売中です。お申込はお早めに。

吉田すだちさんの最近の記事をチェック♪

この記事をSNSでシェアする

最近の記事

コラム

2020年7月8日

ワイン通によるワインの嗜み~初心者向け ワインの飲み方&楽しみ方~

山梨ワイン

コラム

2020年7月2日

ソムリエが教える!日本を代表する「山梨ワイン」の歴史や特徴

コラム

2020年7月1日

日本ワイン「グランポレール」をWinomyおすすめ六本木のイタリアンに持ち込んでBYOしてみた!~日本ワインBYOレポート~

テーブルの上に置かれたスパークリングワイン

コラム

2020年7月1日

ワイノミ厳選!おすすめスパークリングワイン10選【甘口・辛口】

グラスに白ワインを注ぐ様子

コラム

2020年7月1日

ワイノミ厳選!おすすめ白ワイン10選【甘口・辛口】

カテゴリー