2020年06月25日(木)

世界三大ブランデー「コニャック」ってどんなお酒?

琥珀色が綺麗なブランデー「コニャック」。その原料や製法を知ればきっと、もっとコニャックの世界に触れてみたくなるに違いありません。この記事では、コニャックの作り方、産地、熟成具合による等級、飲み方をご紹介します。

コニャックとは

畑で、丸いグラスに入ったコニャックを持つ様子
iStock.com/YaroslavKryuchka

フランスのコニャック地方で厳しい規定のもと作られる「コニャック」。その製造は、白ワインを2度蒸留させるところから始まります。その後、リムーザン産のオーク樽で2年以上寝かせることでオークの風味と色がブランデーに移り、綺麗な色と香りに仕上がるんです。

そもそもブランデーとは、ぶどうやりんごなどの果実を原料とする蒸留酒(ウイスキーは穀物が原料)のこと。ぶどうを原料とするものをグレープブランデーといい、コニャックは高級ブランデーとして高い評価を得ています。

アルマニャック、カルヴァドスと並んで、世界三大ブランデーとも呼ばれていますね。

コニャックの産地

コニャック地方のぶどう畑
iStock.com/Arkadij-sh

コニャックはフランスのコニャック地方にある6つの地区で作られており、作られた地区の名前がラベルに表記されています。

グランド・シャンパーニュ(Grande Champagne)

コニャック地方の中心部にあり、最も品質の高いコニャックが作られる地区。石灰石が豊富な石灰岩土壌で、糖度は低いけれど酸味は高い、力強く上品な香りのするぶどうが育ちます(高級ワインなどにも使われています)。熟成に長い年月がかかるのが特徴で、オーク樽の中でじっくり成熟したグランド・シャンパーニュのコニャックは、香り高く繊細と言われています。

プティット・シャンパーニュ(Petite Champagne)

次いで高品質と言われるのが、プティット・シャンパーニュ地区。グランド・シャンパーニュを囲むように広がる地区で土壌もよく似ていますが、少し香りが劣り、熟成も早く進むのが特徴です。ちなみにグランド・シャンパーニュとプティット・シャンパーニュは、フランスのシャンパーニュ地方とは関係ありません。土壌は似ているものの、全くの別地域です。

ボルドリー(Borderies)

最も小さな地区であるボルドリでは、コシが強く、まろやかで柔らかいコニャックができあがります。前述の2つの地域よりも熟成期間が短いけれど、品質は十分に高いと評されており、スミレのような良い香りがすると人気です。

ファン・ボア(Fins Bois)

6つの地区の中で一番面積が広く、土壌は砂利が多く赤い粘土質です。ファン・ボアは早熟で、ブレンドする際のベースとしてよく使われます。

以上の4つの地区が特に品質が良いとされており、他には「ボン・ボア(Bons Bois)」「ボア・ゾルディネール(Bois Ordinaires)」の2つの地域があります。

コニャックの熟成と等級

コルクがついた大きなオーク樽
iStock.com/bredok

コニャックには熟成年数に基づいてつけられる等級(ランク)があり、ボトルには「XO」や「VSOP」といった表記があります。熟成年数は「コント」という単位が使われ、収穫した翌年の4月1日から数え、コント2は2年目、コント4は4年目と数えます。

また、コニャックは複数のブランデーがブレンドされているため、コントはブレンドされた中で最も若いブランデーで起算されます。そのため、ヴィンテージの表記もありません。

同じ等級でも、ブランドによって値段はさまざま。原産地・原料・熟成年数など価格が変わってきます。最高級品となれば10万〜100万の値段がつくこともありますが、V.S.等級であれば700ml 3,000円代から買えるものもありますので、物によってかなり差があります。

V.S.(Very Special)

熟成2年以上のものでないと出荷できないコニャックの中で最も若い、コント2以上のコニャックに表記されるV.S.。「スリースター」と言われることもあります。

V.S.O.P.(Very Special Old Pale)

コント4以上のコニャックのこと。V.S.O.P.以上は統一された等級が無く、同じ等級でもメーカーやブランドによって品質はさまざま。「Rêserva」「Vieux」「Rare」「Royal」と言われることもあります。

ナポレオン

コント6以上のコニャックを指します。ナポレオン以上の等級のものは最上級と言われ、日本でもナポレオン=高級というイメージがある方もいるかもしれません。実際には種類によって異なるのでナポレオンの中でもリーズナブルなものもありますが、高級代表格では「ヘネシー・ナポレオン」「カミュ・ナポレオン」などが有名です。

X.O.(Extra Old)

コント10、つまり最低10年以上貯蔵されたコニャックを指します。同様に10年以上貯蔵されたものを「Hors d’âge(オールダジュール)」と呼ぶこともありますが、一般的にはX.O.より品質の良いものにつけられる傾向があります。

また、メーカーによって異なりますが、10年以上を超えるコニャックのことは「Extra」「Ancestral」「Ancêtre」「Or」「Gold」「Inpêrial」と呼ばれることもあります。

コニャックの飲み方

丸いグラスに入ったコニャック
iStock.com/jeka1984

コニャックは、できあがったワインを2回蒸留してアルコール度数を高めたもの。ゆえにアルコール度数が40℃と高いのですが、芳醇な香りや風味を楽しむためにストレート(常温)で飲むのがベストです。ストレートはさすがに強い……という方は、ロックで飲んでみてください。

飲み慣れていない方はソーダやジュースで割ったり、ホワイトキュラソーとレモンジュースを合わせた「サイドカー」や、コーヒーリキュールと合わせる「ダーティ・マザー」など、カクテルで楽しむこともできます。

主にV.S.O.P.ランク以上はストレート・ロックで愛飲されていますが、アルコール度数が高いので、チェイサーの水を忘れないようにしてくださいね。

芳醇なコニャック

製法を想像しながらじっくり味わってほしいコニャック。オーク樽の香りを感じるためにも、ぜひ一度はストレートかロックで楽しんでみてください!

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