2020年07月10日(金)

スクリューキャップは安いワイン!? 歴史やすぐれた機能について

「安物ワイン」のイメージを持たれることが多いスクリューキャップですが、すぐれた機能が認められ、高級ワインに使われることも増えてきました。この記事では、スクリューキャップの歴史や特徴、スマートな開栓方法をご紹介します。

ワインのスクリューキャップはいつから?

テーブルの上に並ぶ2つのワイングラスと数種のワイン

スクリューキャップは古くから使われていましたが、ワインボトルの栓として飛躍的な広がりを見せるのは、2000年以降のことです。

1970年代、コルク栓によるワインの劣化に頭を悩ませていたワイナリーは多く、世界各地でスクリューキャップの開発が行われていました。ヨーロッパに遅れワイン造りを始めたオーストラリアやニュージーランドは、良質なコルクを入手することができず、特に力を入れスクリューキャップの開発を進め、普及に努めます。けれども、スクリューキャップ付きワインは「安いワイン」というイメージから国内から反対運動が起きるなど、なかなか受け入れてもらえません。

そこで2000年、優良生産者13名が「新たに発売するリースリングにスクリューキャップを使用する」と発表。当時、世界的なコルク不足も問題になっていましたが、「コルク臭(ブショネ)をなくすためにスクリューキャップを使用する」と訴え、多くの支持を得ることができました。

コルク臭をなくすだけでなく、開栓しやすいなどメリットが多いスクリューキャップは、オーストラリアだけでなくニュージーランドにも広まり、ドイツやフランスなどでも使用されるようになりました。近年ではオーストラリアワイン、ニュージーランドワインの90%以上に、スクリューキャップが使われています。

スクリューキャップとコルク栓の違いは?

テーブルの上に並ぶ、2本のワイン

「スクリューキャップのワインは安いもの」というイメージがありますが、そんなことはありません。コルク栓には天然コルク、圧搾コルク、一部圧搾コルクなどいくつかの種類があり、価格はさまざまですが、共通する問題としてコルク臭が挙げられます。

カビのような臭いのコルク臭は、雑菌と消毒の際に使用される塩素が、熟成期間中TCA(トリクロロアニソール)という物質に変化したもの。値段に関わらず、コルク栓を使用しているワインに、一定の割合で発生する可能性があります。

スクリューキャップはコルクを使っているため、コルク臭が発生しません。また酸素透過量がごくわずかなので、品質を保ちやすいという特徴もあります。コルク栓のように乾燥に注意しなくてもよいので、瓶を立てて保存が可能。開栓も簡単です。

コルク臭が発生せず、品質管理をしやすいことから、ニュージーランドやオーストラリアだけでなく、フランスなどの高級ワインにも使用され始めています。

スクリューキャップのスマートな開け方

ワインのスクリューキャップを開けている様子
iStock/BackyardProduction

1. 片方の手で、キャップのミシン目の下をしっかり握り、固定する。
2. 反対側の手でボトルの下を持つ。
3. キャップは動かさず、ボトル下部を時計回りに回転させる。(ミシン目に触れると手を切る恐れがあるため注意)
4. カチッと音がして、ミシン目が切れる。
5. ボトルをまっすぐ持ち、片方の手でスクリューキャップを反時計回りに回す。

高級ワインにも使われているスクリューキャップ

スクリューキャップはコルク臭がなく、品質を保ちやすいというメリットがあります。開発されてから認められるまで長い時間がかかりましたが、すぐれた点が認められ、世界中の高級ワインに使用されることも多くなりました。簡単スマートな開栓方法で、さらにおいしく味わってくださいね。

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