2020年08月11日(火)

風味に大きく影響する!ワイン樽の種類と役割とは

熟成と貯蔵、2つの役割を持つワイン樽。木樽がよく知られていますがいくつか種類があり、熟成効果は異なります。この記事では、ワインの風味に大きく影響する樽の種類をご紹介。それぞれの熟成効果、素材の特徴をチェックしてくださいね。

3種類のワイン樽

  3つの樽とグラスに注がれている赤ワイン
iStock.com/Givaga

ワインを熟成させる樽には木製、ステンレス製、コンクリート製の3種類があります。酸素透過量などが異なるため、素材によって出来上がるワインの味わいはさまざま。ワインの個性によって、種類が選ばれているのです。

木製の樽は、ワインの風味や味わいに大きく影響を及ぼします。素材となるオークには3種類あり、加工方法も複数あるため、複雑味のあるワインを生み出すことが可能。ステンレス製やコンクリート製のタンクは、コルク・スクリューキャップで栓をして熟成されるため密閉性が高く、香り移りもないため、ぶどう本来の風味を残しやすくなります。

素材によって風味が異なるワイン樽

ステンレス樽と木樽が並んでいる様子
iStock.com/vanbeets

木製

通気性があるため、樽の中のワインが酸化し、色、香り、味わいが深まる。木樽からポリフェノールやリグニンといった成分が溶け出し、樽の香りも移るため、複雑味のあるワインになる。酸素の透過量がゆるやかなので、赤ワインがまろやかになる。

ステンレス製 

酸素を通さないため、ぶどう本来の風味が凝縮される。香りの影響を受けないため、シャープさがある。

コンクリート製

微かに通気性がある。ステンレス製タンクより耐熱性が高いため、香りがしっかりしたワインになる。

木樽の違いはオーク材にあり

ワインの樽が並んでいる様子
iStock.com/Michael Lane

木樽の素材となるオーク材は3種類。ヨーロッパナラ(イングリッシュオーク)とツクバネガシ(セシルオーク)、ホワイトオークがあり、ヨーロッパナラとツクバネガシはフレンチオーク、ホワイトオークはアメリカンオークに分けられます。

フレンチオーク

フレンチオークは高級ワインに使用されることが多い素材です。軽くローストするとバニラの香りに、しっかりローストするとスパイスの香りなるという特徴を持っています。価格は7~8万円のものが主流。よく知られているものに、木目が粗く通気性がよいリムザンオーク、タンニンが多いアリエオーク、木目が細かいトロンセオークがあります。

アメリカンオーク

ホワイトオークの別名を持つ素材です。木目が細かく、バニリン香がすること、フレンチオークに比べると、香りをつけやすいという特徴があります。価格は新樽で3~4万円。オーストラリアで使用されることが多い素材ですが、フランスやスペインなどでも使われています。

焼き入れによる香りの変化も

グラスワインの香りを楽しんでいる様子
iStock.com/NDStock

木樽は成型する際、熟成効果を高めるため表面に焼き入れを施します。強火で炭化させるチャーリングと、弱火でゆっくり加熱して焦がすトースティングの2種類ありますが、ワイン樽に用いられるのは主にトースティング。トースティングには7段階あり、ワインの種類によって焼き加減が選ばれます。

【オーク樽の主な香り成分】
バニリン:バニラの香り
ラクトン:ココナッツの香り
オイゲノール:スパイスの香り
フルフラール:キャラメル風の甘い香り
グアイアコール:スモーキーな香り

オーク材の種類と焼き入れ加減によって、異なる香りを生み出すことができるのです。

ワインを楽しむときは樽もチェック!

木製、ステンレス製、セメント製の3種類あるワイン樽。風味や熟成効果が異なるため、ワイナリーは樽の選定にも力を入れています。ワインを味わう際は色や香り、産地だけでなく熟成樽もチェックすると、さらに深みのある味わいを楽しめますよ。

この記事をSNSでシェアする

最近の記事

コラム

2020年9月29日

白ワイン“シャブリ”って知ってる?合わせるおすすめチーズ2選

ワインのぶどうを詰んでいる様子

コラム

2020年9月29日

ビオワインとオーガニックワインの違い。ソムリエが教えるおすすめ商品も

コラム

2020年9月29日

アイスワインとは?「奇跡のワイン」の味わい方とおすすめ5選

ブランドゥース バー&キッチンの内装

おでかけ

2020年9月29日

初心者もワイン通も大満足!新宿のバー&バルおすすめ8選

アルパカワイン

コラム

2020年9月29日

コスパ抜群!アルパカマークが目印のアルパカワインとは?

カテゴリー