2020年08月17日

世界中で愛される「ピノ・ノワール」の魅力を探究しよう!おすすめワインもご紹介

ピノ・ノワールと言えば「フランス・ブルゴーニュ地方で造られている高級ワイン」というイメージを持つ方が多いと思います。しかし現在では、アメリカ、ニュージーランド、チリ、日本などでも造られているんです。そして、値段もリーズナブルなものも増えてきました。この記事では、ピノ・ノワールがどんなブドウ品種なのか、ソムリエがおすすめするピノ・ノワールで造られるおすすめワインをご紹介します。

ピノ・ノワールとは?

ピノ・ノワールの房
iStock.com/AndrewHagen

ピノ・ノワールとは、ブドウ品種の名前。おもに赤ワインに使われますが、果皮が薄く果汁の色合いが薄いため、シャンパンやスパークリングワインにも使われます。やや小ぶりで密着した房が、松ぼっくり(フランス語で、Pommes de pin)に似ていることから、ピノ・ノワールの名が付いたと言われています。

ピノ・ノワールというブドウ品種は、突然変異しやすいため数多くのクローンが誕生している背景があります。例えば「ピノ・グリ」「ピノ・ブラン」「ピノ・ムニエ」も、ピノ・ノワールが突然変異して出来たブドウ品種なんです。

冷涼な地域での栽培に向いているので、ブドウが過熟してしまうような暑い地域では造ることが難しくなります。伝統的な「ピノ・ノワール」の産地は、フランス・ブルゴーニュ地方、シャンパーニュ地方、アルザス地方、ドイツなどが有名です。

「ピノ・ノワール」で造られるワインの特徴

オーストラリア産のピノ・ノワール
iStock.com/FiledIMAGE

ピノ・ノワールで造られるワインの特徴は、

・華やかな香り
・柔らかな酸味
・穏やかなタンニン
・ベリー系の果実味
・ワインの色合いの透明度が高い
・サラリとした口当たり
・他のブドウとブレンドられる事が少ない

などが、あげられます。パワフルで濃厚なカベルネ・ソーヴィニヨンと比較すると、ピノ・ノワールはやや酸味が強く、緻密で繊細、サラッと飲めるワインが多いことが特徴的です。

また、ミディアムボディと味わいの濃さを示されることが多いですが、造り手や産地によってもフルボディ寄りの濃厚なものにも、ライトボディ寄りのとても軽やかな味わいのものにもなります。ひと言で、ピノ・ノワールは「サラッと飲みやすいワイン」とイメージしてしまうのではなく、造り手や産地によって変化するワインと覚えておきましょう。

他のブドウ品種とブレンドされることが少ないので、ピノ・ノワールの味わいや造り手の個性を一本でしっかり堪能できるブドウ品種ですよ。

産地によっては、どんな違いがあるの?

ピノ・ノワールのワインボトル

高級ワインである「ロマネ・コンティ」は、ピノ・ノワール100%で造られています。「高級なワインだから絶対美味しい」と思いますよね。もちろん、美味しいです。しかし、ピノ・ノワールの良さや美味しさ、産地の個性を存分に知っていないと「あれ?!あまり美味しくない…」と感じてしまうことがあります。

値段だけで選ぶのではなく、産地の個性も知ってピノ・ノワールのワインを飲んでみましょう。

フランス

フランスのブルゴーニュ地方(コート・ドールとコート・シャロネーズ地区)の赤ワインは、ほぼピノ・ノワールです。ブルゴーニュ地方の日当たりの良く、冷たく水分を保てる粘土石灰質土壌が、良質で美味しいピノ・ノワールを造り出します。

味わいは、畑、格付け、造り手によって様々に変化します。野性味あふれる深みのあるものやイチゴやクランベリーなどの甘酸っぱいニュアンスを感じられるものもあり、ピノ・ノワールの色々な顔を見れる地方です。

ブルゴーニュ地方以外には、リースリングで有名なアルザス地方、シャンパンに使われるシャンパーニュ地方などでも造られています。

アメリカ

アメリカの赤ワインといえば、カベルネ・ソーヴィニヨン主体のものが多い印象ですよね。しかし、カルフォルニア州では、ピノ・ノワールがメルロを押さえて第2位、オレゴン州では第1位の栽培面積を誇るブドウ品種なんです。

おもな生産地は、カルフォルニア州(ソノマ、モントレー、サンタ・バーバラなど)、オレゴン州全域があげられます。味わいは、ブルゴーニュ地方のピノ・ノワールと比べると、やや酸味は穏やかで果実味が豊かなものが多い。

ドイツ

ドイツでは、ピノ・ノワールのことを「シュペートブルグンダー」と呼ばれています。ドイツワインと言えば白ワインやアイスワイン(極甘口ワイン)をイメージする方もいると思いますが、赤ワインの栽培面積も増やしてきているのです。また、赤ワインの中ではピノ・ノワールが一番多く栽培されています。

味わいは、フランス・アルザス地方で造られるピノ・ノワールに雰囲気が似て、エレガントでさっぱりとした軽やかなピノ・ノワールが多いです。

日本

日本でも僅かでありますが、ピノ・ノワールは栽培されています。歴史は古く、1881年にドイツから初めてシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)の苗木が入ってきたのが最初と言われているんです。しかし、その後の情報がなく、1970年代から本格的な栽培が開始された。

有名な産地は、冷涼な地域である北海道。その他では、青森県、長野県、山梨県などでも造られています。しかし、栽培が難しいこともあるので赤ワイン用ブドウの中では生産量は10位と少なく、国産のピノ・ノワールのワインは希少です。

ニュージーランド

ニュージーランドは、1970年前半に気候や土壌の調査によりマーティンボローが、フランス・ブルゴーニュ地方と気候が似ているという結果が出たことが分かりました。これをきっかけに、ピノ・ノワールに注目します。しかし、納得のいくブドウができるまではとても時間がかかります。

現在では、世界三大ピノ・ノワールとも称され、ニュージーランドのピノ・ノワールは世界的に評価されています。主に、マーティンボロー、グラッドストーン、ワイパラ・ヴァレー、セントラル・オタゴなどが有名な産地です。

チリ

チリは、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロで有名な産地。しかし、確実にピノ・ノワールの栽培面積を広げています。冷涼地域では、白ワインのブドウ品種と一緒にピノ・ノワールが植えられる事が多い出そうです。

またチリのピノ・ノワールは、他産地と違い色合いが濃くジューシーな香りが強いことが特徴的。サラリと飲みやすいですが、海風がブドウの果皮を厚くするために、色合いが濃いピノ・ノワールが出来きます。

【赤】ピノ・ノワールのおすすめワイン5選

1. エレガントで野性味あふれるフランス・ブルゴーニュ産ピノ・ノワール

ロシニョール・トラぺ/ジュヴレ・シャンベルタン・ヴィエイユ・ヴィーニュ」

ジュヴレ・シャンベルタン・ヴィエイユ・ヴィーニュ/ロシニョール・トラぺ

産地:フランス/価格:4,455円~(税込)/内容量:750ml/アルコール度数:12~15%/おすすめの料理:エポワス(ウォッシュチーズ)

ピノ・ノワールと言えば、やはりブルゴーニュワインは外せません!しかし、色々種類もありどれを選んだらいいか分からないですよね。まずは、有名な畑「ジュヴレ・シャンベルタン」を飲んでみましょう。ブルゴーニュワインにしては、重厚感もあり、酸味も程良く強くはありません。

特にロシニョール・トラぺが手掛ける「ジュヴレ・シャンベルタン」は、畑の特徴である野性味感をしっかり保ちつつ、果実味をたっぷり感じる事が出来ます。ブルゴーニュワイン初心者さんにも、おすすめです!

ワイノミ オンラインショップで見る
Yahoo!ショッピングで見る

2. 和食にも合う、バランスの良いニュージーランド産ピノ・ノワール

「シレーニ・ステート/エステート・セレクション・ザ・プラトー・ピノ・ノワール」

シレーニステートセレクションピノ・ノワール
産地:ニュージーランド/価格:3,300円~(税込)/内容量:750ml/アルコール度数:12~15%/おすすめの料理:肉じゃが

シレーニが手掛けるニュージーランドのピノ・ノワールは、クセがなく飲みやすいです。熟したブラックチェリーやラズベリーなどの果実や、ヴァニラのような甘く芳醇な香りが楽しめます。ニュージーランドのベスト赤ワインにも選ばれた実績を持つ、レベル高いピノ・ノワールです。

またスーッと体に浸みこむような優しいワインなので、どんな料理にも合わせやすいでことも特徴的。特に、日本食に合うのでお試しください。

ワイノミ オンラインショップで見る
Amazonで見る
Yahoo!ショッピングで見る

3. 濃厚でジューシーなチリ産ピノ・ノワール

「モンテス S.A./モンテス・アルファ・スペシャル・キュヴェ・ピノ・ノワール」

モンテス・アルファ・ヴィンテージピノ・ノワール

産地:チリ/価格:3,960円~(税込)/内容量:750ml/アルコール度数:12~15%/おすすめの料理:牛肉の赤ワイン煮

モンテスが手掛けるピノ・ノワールは、チリ産らしくジュージューで果実の甘みも強いのが特徴的。ただ、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロのような、パワフル感・渋味は強くなくサラッとした飲み心地です。

酸味が苦手で果実の甘味が好きな方には、特におすすめですよ。

ワイノミ オンラインショップで見る
Yahoo!ショッピングで見る

4. キツネとブドウのラベルが印象的なさっぱり系ドイツ産ピノ・ノワール

「シュペート・ブルグンダー・ドッペル・シュトゥック/フリードリッヒ・ベッカー」

シュペート ブルグンダー ドッペル シュトゥック/フリードリッヒ ベッカー

産地:ドイツ/価格:3,105円~(税込)/内容量:750ml/アルコール度数:13.5%/おすすめの料理:牛肉のカルパッチョ

フリードリッヒ・ベッカーが手掛けるドイツ産のピノ・ノワールは、酸味・果実味・渋味のバランスがとても良い一本。可愛いラベルなので「甘くておいしいのかな?」と思いがちですが、しっかり深みのある余韻の長いワインです。

タンニンも感じられる全体のバランスがいいワインなので、牛肉のカルパッチョや牛肉のタルタルステーキなどの、あっさりした肉料理にも合わせて美味しいく飲めますよ。

Amazonで見る
Yahoo!ショッピングで見る

5. きれいな色合いと華やかな香りが抜群アメリカ・カルフォルニア州産ピノ・ノワール

「レ・クレマ/ピノ・ノワール」

ラ・クレマピノ・ノワール

産地:アメリカ/価格:3,135円~(税込)/内容量:750ml/アルコール度数:12~15%/おすすめの料理:すき焼き

アメリカ・カルフォルニア州で造られるラ・クレマのピノ・ノワールは、クランベリー、ラズベリー系、イチゴなどのフレッシュな酸味を感じられる甘い果実の印象が楽しめます。またタンニンも程良くあるのでピノ・ノワールにしては、パワフル感も感じられるワインです。

果実味だけではなく、タンニンも感じたい人におすすめですよ。

ワイノミ オンラインショップで見る
Amazonで見る
Yahoo!ショッピングで見る

【シャンパン】ピノ・ノワールのおすすめワイン3選

シャンパーニュ地方では、黒ブドウのみで造られるシャンパンのことを「ブラン・ド・ノワール」と呼びます。今回は、その中でもピノ・ノワール100%で造られる希少で贅沢なシャンパンを3種類厳選しました。どちらも同じピノ・ノワール100%で造られるシャンパンですが、造り手の個性が出ているいので味わいは全く違います。ぜひ、飲み比べてみてください。

6. ゆっくり香りと味わいの変化を楽しみたいシャンパーニュ

「エグリ・ウーリエ/ブラン・ド・ノワール

エグリウーリエ ブランドノワール

産地:フランス/価格:25,935円~(税込)/内容量:750ml/アルコール度数:12.5%/おすすめの料理:ラングル(ウォッシュチーズ)

白のシャンパンなのに、赤ワインのニュアンスも感じられる一本。ピノ・ノワール100%で造られていることもあり、カシスやヘーゼルナッツなどの芳醇な香りとグレープフルーツのような爽やかさを感じられる味わいです。

ハチミツのような甘い香りが、さらにシャンパンの味わいを複雑にしてくれるところが特徴的。大きめのグラスをゆっくり回しながら、変化を楽しみたい熟成も出来る希少性の高いシャンパンです!

Amazonで見る
Yahoo!ショッピングで見る

7. 樽の熟成感をしっかり味わいえる贅沢シャンパーニュ

「アンリ・ジロー/オマージュ・オー・ピノ・ノワール」

r オマージュ オー ピノ ノワール アンリ ジロー

産地:フランス/価格:13,200円~(税込)/内容量:750ml/アルコール度数:不明/おすすめの料理:桃のコンポート

旨味が詰まった、余韻の長いシャンパンです。樽のニュアンス(ハチミツやバニラなど)の香りが口に含むたびに、どんどん強く感じます。余韻を長く飲むために、やや温度を上げながら飲んでいただきたい一本です。

シャンパンだけで飲んでも美味しいですが、完熟した桃や桃のコンポートなどを合わせて飲むと美味しさが倍増します!華やかな香りと、余韻の長さを楽しみたい方におすすめです。

Amazonで見る
Yahoo!ショッピングで見る

8. 日本人醸造家と有名シャンパン醸造家が手を組んだ、超希少シャンパン

「ポテンティア/ブラン・ド・ノワール」

ポテンティア ブラン・ド・ノワール

産地:フランス/価格:6,739円~(税込)/内容量:750ml/アルコール度数:12%/おすすめの料理:シャウルス(白カビチーズ)

日本人醸造家とシャンパンの造り手がコラボレーションした、日仏融合のシャンパン。グレープフルーツやリンゴのような爽やかな香りの中に、ハチミツやローストナッツのような香ばしい香りも感じられます。味わいは、ふくよかさはありますが、ほどよい酸味があるので、スッキリ飲むことも出来る一本。

爽やかさと、ピノ・ノワール100%から造り出される力強さが同時に感じられるシャンパンです。

Amazonで見る
Yahoo!ショッピングで見る

繊細で官能的な「ピノ・ノワール」を味わおう!

赤ワイングラス

ワイン好きは、最後はピノ・ノワールにたどり着くと言われています。私も色々なワインを飲んできましたが、今一番好きなブドウ品種は「ピノ・ノワール」です。やや値段は高く、希少なものが多いですが、ピノ・ノワールの繊細で華やかな香りと味わいを知ってしまうと離れられなくなります。本当に美味しいワインが多いです。

色々なピノ・ノワールを試して、自分の好きな造り手、産地を見つけてみましょう。もっと、ワインが楽しく飲めますよ。

私が執筆しました!!

YURI
ソムリエ・チーズプロフェッショナル / YURI
資格:J.S.A.ソムリエ、C.P.A.認定チーズプロフェッショナル、食生活アドバイザー3級。『もっと楽しく、もっと気軽に、もっとおいしく!』をモットーに誰でもワインとチーズを気軽に楽しめるようアドバイスを発信中!ワインの輸入会社、レストラン、料理教室運営などを経験したのち、現在はフリーランスのソムリエ・チーズプロフェッショナルとして活動中。主にワイン・チーズ教室やブログ、ライターにてワインやチーズ・マリアージュなどの楽しみ方を伝えています。
【ブログ】ソムリエールYURIのちょこっとMEMO
【twitter】https://twitter.com/YURI06927640
【instagram】https://www.instagram.com/yuri.winetocheese

※商品価格は、2020年8月11日時点での情報です。

この記事をSNSでシェアする