2020年08月19日(水)

リーズナブルで豪華!夏の“プチ贅沢”にオススメなシャンパンBYO

今年のお盆はどのように過ごされましたでしょうか。わが家は私の実家も夫の実家も地方です。いつもなら帰省ツアーで東京を離れている時期ですが、今年は断念。特別な予定がないままお盆休みを迎えることになってしまいました。

猛暑も手伝ってつい外出を避ける日々。家にいると無意味に時間がすぎてしまいます。束の間の夏休みに、これはあまりにもったいないこと。何か帰省の代わりになるイベントはないものかと模索した結果、シャンパーニュ(シャンパン)BYOで夏の“プチ贅沢”を楽しむことにしました。

手軽に特別感を味わえるシャンパーニュBYO

映画館で少し奮発すると、リクライニング付きのゆったりとしたプレミアムシートに格上げできます。施設によりますが、だいたい1人プラス4,000円ほどで最も見やすい場所からゆったり映画を堪能できて、ラウンジも使い放題。一見割高に感じますが、一度体験すると病みつきになります。毎回は無理でも、ちょっと贅沢したいときにはもってこいのサービスです。

私にとってシャンパーニュBYOは、映画館のプレミアムシートみたいなもの!料理のお供にシャンパーニュを選べば、いつもの外食がワンランク格上げされます。一方、高価なイメージの強いボトルシャンパーニュも、持ち込みならリーズナブルに楽しめます。リッチな気分に浸りながらコストも抑えられる“プチ贅沢”なイベント、それがシャンパーニュBYOなのです。

シャンパーニュといえば“ハレの日のお酒”というイメージを持たれている方も多いと思いますが、「今日はちょっとだけ贅沢がしたいのよ」と思い立った時に飲むのもオススメです。シャンパーニュには、なんでもない日を特別な日に変えてしまう不思議な力があるのですから…。

持ち込みシャンパーニュの選び方

数ある銘柄の中から、今回のテーマである“プチ贅沢”に最適な1本として選んだのがこちら。

ボーモン・デ・クレイエール グランド・ロゼ・ブリュット

サーモンピンクに目が癒される、ロゼ・シャンパーニュです。チョイスのポイントは4つ!

1. リーズナブルな価格

大手生産者の有名銘柄は需要の高さもあいまってお高めなので、“プチ贅沢”にあわせて選ぶなら中小規模生産者が手がけるものが狙い目。ボーモン・デ・クレイエール(以下ボーモン)のグランド・ロゼ・ブリュットは5,000〜6,000円ほど。比較的お手頃な1本です。

ボーモンは、CM(コーペラティヴ・マニピュラン)という形態のメゾンです。ぶどう栽培農家が共同組合を形成し、収穫したぶどうを組合に委託して醸造、組合のブランド名で売り出すという方式。CMには質の高いぶどうを選定して醸造にまわせるというメリットがあります。特にボーモンは自社畑比率100%を誇り、品質の高さに定評があるのだとか。

2. 「キュヴェ」の表記

ぶどうの一番絞り果汁=「キュヴェ」の記載があるシャンパーニュは雑味が少なく、より上品な味わいを楽しむことができます。

ボーモンのシャンパーニュはキュヴェ100%の上質なものばかり。さらに「クール・ド・キュヴェ」と呼ばれる、キュヴェの中でもさらに厳選された果汁を贅沢に使っています。輸入元であるモトックスさんのメゾン訪問記事(https://www.mottox.co.jp/blog/winery/2745/)によると、「経験を積んだ「クール・ド・キュヴェ隊長(仮名)」なる人が、目視でバルブをひねって分別」しているそう。他では容易に真似できない技術と知って、期待が膨らみます。

3. 瓶熟期間3年以上

シャンパーニュの瓶内熟成には、ノンヴィンテージの場合15ヶ月以上、ヴィンテージの場合3年以上というルールがあります。コストを抑えるならノンヴィンテージを選ぶことになりますが、その中にも瓶内熟成を3年以上行う掘り出し物があります。そう、今回選んだグランド・ロゼ・ブリュットも、その掘り出し物のひとつです。

4. ぶどう品種「ムニエ」が主体

シャンパーニュは、シャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエという3種のぶどうをブレンドして造られます。これらのブレンド比率によってシャンパーニュの個性が醸し出されるとも言えます。キリっと爽やかな酸が特徴的なシャルドネ主体のものか、骨格がしっかりとしたピノ・ノワール主体のものが一般的。

ボーモンが際立っているのは、3種のうちムニエ最も着目しているところです。シャンパーニュに柔らかさをプラスすると言われるムニエ。多くの場合シャルドネやピノ・ノワールを支えるサブキャラとして扱われますが、上質な果実であれば単体でも豊かな個性を発揮すると言われます。ボーモンは「ムニエが最高のシャンパーニュになることを世の中に知らしめたい」という想いを持ち、ムニエ主体のシャンパーニュを造っているのです。ムニエ主体のシャンパーニュには他に出会ったことがなかったので、初めての体験です。

シャンパーニュBYOにフレンチビストロ

今回お邪魔したお店はBistro HiNGE Nakameguro(ビストロ ヒンジ 中目黒)。シャンパーニュと言えばやっぱりフレンチ!中でもカジュアルさがあってリラックスできるビストロは、“プチ贅沢”なシャンパーニュBYOにもってこいのチョイス。

ビストロ ヒンジさんの店内は、シックで落ち着いていてとても上品です。高級フレンチほど敷居は高くないけれど、ほどよくラグジュアリーで、これまた“プチ贅沢”にぴったり。今回はカウンター席で調理のライブ感を楽しみながらBYOさせていただくことにしました。

お店の情報

Bistro HiNGE Nakameguro(ビストロ ヒンジ 中目黒)

〈中目黒駅南口改札より徒歩3分〉
店名のHiNGE(ヒンジ)は、蝶番(ちょうつがい)・要(かなめ)つなぎあわせるものを表します。“食を通じて、つなぎあわせる存在、場所になりたい”という想いから、お料理や多彩なワインを皆様にお届け。

  • 東京都目黒区上目黒2-11-1
  • お電話:050-1709-2267

店舗ページはこちら

WinomyプランでBYOスタート

オーダーしたのはWinomyプランの【プリフィクスコース】。1人5,500円で、ワインの持ち込み料・消費税・サービス料などが全て含まれています。

コース内容
本日のアミューズ
前菜(7種類から選択 / メニューよって+料金)
スープ(3種類から選択 / メニューよって+料金)
魚料理(3種類から選択 / メニューよって+料金)
肉料理(5種類から選択 / メニューよって+料金)
+1,000円でチーズ or デザート
コーヒー or 紅茶

コースだけれど選択肢が豊富で、特別感満載です。持ち込みシャンパーニュにいろいろな料理を合わせてみたかったので、私が濃厚路線、夫がさっぱり路線でメニューを選びました。

まずはシャンパーニュで乾杯

最初に感じるのは赤い果実の香り。イチゴのような甘い香りが鼻腔をくすぐります。次に感じるのは、長期熟成シャンパーニュの特徴とも言われるハチミツのようなニュアンスです。一口含むと、優しい酸ときめ細かい泡が舌の上に広がり、口当たりまろやか。ロゼならではの骨格も感じつつ、全体的にはとても柔らかい印象です。これがムニエ主体のシャンパーニュ!

アミューズ:豆腐の鰹出汁仕立て

さっぱりとしたお豆腐に豊かな香りの鰹出汁が優しい味わいの一品。シャンパーニュには旨味成分のアミノ酸が豊富に含まれているので、鰹出汁との相性も抜群です。

前菜(濃厚路線):本日のオススメ前菜

じゃがいもと燻製サーモンのパンケーキ オレンジバターソースがけ。このパンケーキがものすご〜く美味しくって、おかわりしたかったほど…!香ばしさもあいまって、シャンパーニュと完璧にマリアージュしていました。(シェフ、ぜひレギュラーメニューに入れてください!笑)

前菜(さっぱり路線):鮮魚のカルパッチョ

この日のカルパッチョは鯛、ソースはアオサのりのソース。新鮮な鯛にソースがほどよくアクセントをプラスしていて、予想通りシャンパーニュによくあいます。

シャンパーニュとのマリアージュという観点でいうと、悩ましいところですが前菜はパンケーキに軍配が上がりました。

スープ(濃厚路線):オニオングラタンスープ

濃厚なオニオンスープに、とろ〜りとろけるチーズと香ばしいバゲットが浮かぶ一品。オニオングラタンスープ好きとして申し上げると、かなり上位にランクインする美味しさです。シャンパーニュとの相性は悪くはないものの、赤ワインが欲しくなる味わいでした。

スープ(さっぱり路線):本日のスープ

じゃがいもと大葉の冷製スープ。中にはトマトやキュウリが入っていて、歯応えも楽しい一皿。ガスパチョのような爽やかな味わいです。シャンパーニュの爽やかさともよく合います。

マリアージュ的には、さっぱり路線の冷製スープがオススメです。

魚料理:オゴダイのソテー 白ワインとクリームのソース

カリッと香ばしく焼き色をつけた皮、ふっくらとした身、ほんのり柑橘が香るソース…美味しくないわけがありません。付け合わせのオクラも、食感に楽しい変化を演出してくれます。シャンパーニュとの相性も文句なし。お魚料理にシャンパーニュはテッパンです。

ここで赤ワイン登場

最後のお肉料理にどうしても赤ワインをあわせたくて、このタイミングで抜栓していただきました。こちらも持ち込みワインです。

銘柄はクロアチアの「FAKIN」。「TERAN」という土着品種を使った珍しい赤ワインです。長期熟成には向かない早飲みタイプですが、味わいはとっても重厚。樽香とタンニンがしっかりときいている、フルボディ好きな方にオススメな1本です。私は「ウォッシュチーズのような個性的な香り」を強く感じました。このワインに合わせたお肉料理がこちら。

肉料理(濃厚路線):ブラック・アンガス牛 サーロインのポワレ

赤ワインと言えば、やっぱりビーフ!甘みのあるソースと一緒にいただきます。絶妙な焼き加減でとても柔らかく仕上がっており、コースの〆にふさわしい一皿です。添えてあるマスタードをつけると、酸味と風味がプラスされて、よりお肉の味わいが膨らみます。

肉料理(さっぱり路線):シャラン鴨のロースト

比較的さっぱりとしつつ赤ワインに合う鴨をチョイス。シャラン鴨というのは、フランス北西部で伝統的な飼育法により育てられるブランド鴨です。あえて血液を肉の中に残し、特徴的な野性味を出しているのだとか。野性味といっても変な臭みはなく、ほどよいジビエ感が食欲を刺激します。

悔しいことに、どちらも持参した赤ワインにベストマッチとはいきませんでした。事前に感じた赤ワインの個性的な香りは、一筋縄ではいかないようです。お肉料理はむしろ、ボーモンのシャンパーニュとの相性がばっちり。コースの初めから終わりまでボーモン1本で堪能することができることを実感し、そのポテンシャルの高さに感動しました。

+αでチーズをオーダー

最後に、せっかくの赤ワインを少しでも楽しむためにチーズをオーダー。「色々な種類を少しずつ試したい」と伝えて、5種盛りにしていただきました。左から、ブルーチーズ、シェーブル、ウォッシュ、コンテ、カルバドスを使った白カビチーズです。付け合わせはシャンパーニュ地方のハチミツと、自家製イチジクのチャツネ。これで1人分。

思ったとおり、持ち込み赤ワインには個性的なチーズがベストマッチ!ウォッシュもそうなのですが、特にシェーブルがよく合いました。ちなみに付け合わせのハチミツが濃厚で、感動的に美味しい…!お互い出身地が同じなので、ボーモンともばっちりマリアージュします。

最後に

今年の夏休みの“プチ贅沢”は、計画どおり大成功!素晴らしいポテンシャルのシャンパーニュに素晴らしいお料理をあわせることができ、胸もお腹もいっぱいです。「ちょっとだけ贅沢したいな〜」と感じたら、シャンパーニュBYOがとってもオススメ!ぜひお試しください。

<協力:株式会社モトックス、Bistro HiNGE>

 


吉田すだち ワインを愛するイラストレーター

都内在住の、ワインを愛するイラストレーター。日本ソムリエ協会認定 ワインエキスパート。ワインが主役のイラストをSNSで発信中!趣味は都内の美味しいワイン&料理の探索(オススメワイン、レストラン情報募集中)。2匹の愛する猫たちに囲まれながら、猫アレルギーが発覚!?鼻づまりと格闘しつつ、美味しいワインに舌鼓を打つ毎日をおくっている。
【HP】https://yoshidasudachi.com/
【instagram】https://www.instagram.com/yoshidasudachi


■コラムでご紹介した「ボーモン・デ・クレイエール」が当たる!キャンペーン実施中
◎2020年8月27日(木)まで
現地で親しまれている小規模生産者による素晴らしいシャンパーニュをもっと広く知って欲しい。シャンパーニュ選びをもっと楽しんで欲しい。そんな思いから、この夏ぜひ味わっていただきたい1本を今月のプレゼントにセレクト。 テーブルを華やかに彩ってくれる、夏にぴったりな辛口のロゼ・シャンパーニュが10名様に当たります!


「ボーモン・デ・クレイエール」醸造家も登場!
■阪神ワールドワインフェア×Winomyオンラインワイナリーツアー参加者募集中

◎2020年8月・9月開催[要予約・有料]
期間中、世界各国150銘柄が集結する阪神「ワールドワインフェア」とWinomyのコラボ企画のオンラインイベントを実施!販売中のワインについて生産者が熱く語る姿や、ブドウ畑の様子など、インターネットを通じて生中継(一部録画映像)でお届けします。スマホやパソコン(Zoomアプリ)で、おうちにいながらワイナリーツアーに参加しませんか?

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