2020年08月31日

世界が認めた甲州ワインの特徴とは?国産品種100%ワインの歴史とおすすめ5選

甲州ワインとは

甲州ワインは、国際的審査機関「OIV」に承認された国産ワイン。国際コンテストで金賞を受賞するなど、世界から注目を浴びているワインです。この記事では、原料となる甲州種の栽培や甲州ワインの歴史、味わいや製法などををご紹介します。

甲州ワインとは

甲州種で造られるワイン

iStock.com/Geobacillus

甲州ワインとは、日本固有品種のぶどう、甲州種から造られるワインです。甲州種は、山梨県を中心に栽培されている、ほんのり赤紫色の皮を持つ白ブドウ品種。甲州種を100%使用し、日本国内で製造されたワインが「甲州ワイン」です。甲州ワインは、2010年にワインの国際的審査機関「OIV」に承認され、「ワイン醸造用ぶどう」として国際的に認められました。2014年には、イギリスの国際ワインコンテスト「デキャンタ・ワールド・ワイン・アワード」で金賞を受賞しています。

甲州ワインの歴史

甲州種は1000年以上栽培されているといわれていますが、甲州ワインの生産が始まったのは明治時代、1870年のこと。山田宥教(やまだ ひろのり)、詫間憲久(たくま のりひさ)の2人により、清酒を醸造する技術を元に造られました。

2人の試みは2年で頓挫してしまいますが、5年後の1877年、勝沼で大日本山梨葡萄酒会社が設立されます。ワイン造りを学ぶため土屋龍憲(つちや りゅうけん)、高野正誠(たかの まさなり)が渡仏。2人が技術を持ち帰った後、精力的にワイン造りが行われますが売上が伸びず、1886年に会社は解散となりました。

その後、山梨の生産者たちの努力により甲州ワインの品質は向上。2004年には「甲州ワインプロジェクト」が開始され、世界各国に知られるようになり、高い評価を得ています。

甲州ワインの特徴

iStock.com/_Oleg Elkov(写真はイメージです)

 甲州ワインは、緑がかった黄金色をしており酸味は弱め。軽くすっきりした味わいです。甲州種は糖度が上がりにくいため、以前は補糖を行うワイナリーもありましたが、栽培技術の向上により糖度の高い甲州種が誕生。甘口、辛口、スパークリングなど、醸造方法を変えることで多彩なスタイルを楽しめます。

香りはレモンやグレープフルーツなどの柑橘系、梨、白桃など。糖度のピークと香りのピークにずれがあり、収穫時期によって香りが弱くなることが悩みの種でしたが、2000年前後から、甲州種本来の香りである柑橘系が強く香るワインも登場しています。

和食との相性が抜群で、魚介料理、天ぷら、煮物などジャンルを選びません。甲州ワインは鉄分が少ないため、刺身のおいしさを引き立ててくれることも大きな特徴です。

甲州ワインの種類

1.シュール・リー

1,507円(税込)~/山梨県・勝沼

シュール・リーは、フランス語で「澱の上」という意味を持つ製法です。白ワインは発酵中、樽に沈殿した澱を取り除く作業が行われますが、シュール・リー製法では澱はそのまま。あえて澱を残しワインと接触させます。澱成分が分解したものがうま味となり、ワインに深みを加えられるのです。フランスワインで多く用いられる方法で、甲州ワインでは辛口ワインを造る際に用いられています。

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2.樽熟

1,650 円(税込)/山梨県・勝沼

小さな樽で熟成させる製法です。樽が持つ薫香、バニラ香などがワインに移るため、複雑味のある味わいに。一定期間樽で熟成したあとそのまま熟成期間を延ばしたり、ステンレスタンクで発酵した後に樽熟成を行うなど、生産者によってスタイルが異なります。

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おすすめの甲州ワイン

1. 登美の丘

¥4,180(税込)〜/辛口

みかんのような柑橘系の香り、白桃のシロップ漬けのような甘い果実をイメージさせる豊かなさが印象的です。ほどよい渋みのあるふくよかな味わいに、穏やかながらフレッシュな酸味が口の中に広がります。山梨県産ワインとしての証「GI Yamanashi」を取得した1本です。

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2. ジャパンプレミアム 甲州

¥1,650(税込)〜/辛口

日本ワインはどこまで美しくなれるのか、世界でどこまでユニークな個性を発揮できるかを追求した「ジャパンプレミアム」。和柑橘の金柑を想起させる豊かな香りと、白い花や綿飴を思わせる香りが特徴です。上質な国産ブドウだけで造られる贅沢な味わいが楽しめます。

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3. シャトーマルス 甲州オランジュ・グリ

¥1,530(税込)〜/中辛口

山梨県産ブドウ「甲州」を100%使用した日本ワインで、ブドウの個性が際立った果実味豊かな仕上がり。甲州種の果皮特有の濃厚な香りやうまみで、ほんのりオレンジ色に色づいているのが特徴です。果皮由来の心地よい渋みが楽しめます。

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4. グランポレール 余市ケルナー

¥2,288(税込)〜/辛口

勝沼町で栽培された高品質の甲州種ぶどうを使用した辛口ワイン。甲州の華やかなアロマと樽発酵による柔らかな樽香やしっかりとした酸味もさることながら、辛口ながら果実由来の甘さの余韻が感じられます。第16回日本ワインコンクール金賞・部門最高賞(2017ヴィンテージ)受賞した1本です。

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5.シャトー・メルシャン 笛吹甲州グリ・ド・グリ

¥2,016(税込)〜/辛口

ほのかに赤みのあるオレンジのニュアンスをもった色合いが特徴。ひと口飲めば、リンゴのコンポートやアプリコット、カリンのような香りとふくよかな味わいが広がります。醸し発酵に由来する甲州ブドウの果皮や種子から生まれる複雑な味わいと、タンニンの厚みも感じられる立体感のある味わいが楽しめます。

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スタイルが多彩な甲州ワイン

日本古来の甲州種から造られる甲州ワイン。ワイン造りが始められた明治時代は、なかなか軌道にのせることができませんでしたが、生産者たちのたゆまぬ努力の結果、2010年には「OIV」として世界に認められるワインになりました。醸造方法によってさまざまな味わいになることも大きな魅力。ベストマッチの和食とともに楽しんでくださいね。

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