
2021年02月23日
赤ワインに合う料理といえば、何が思いつきますか?“肉料理”というのはよく聞かれるかもしれませんが、実は赤ワインの濃厚さや風味、いわゆる「ボディ」によって相性の良い料理はそれぞれ異なるのです。本記事では、赤ワインと相性抜群の料理レシピをボディ別にご紹介します。
赤ワインは、飲み口の濃厚さによって「ライトボディ(軽口)」「ミディアムボディ(中口)」「フルボディ(重口)」に分類されます。まずは「ライトボディ」の赤ワインに合う料理をご紹介します。軽い味わいのライトボディは、脂が少なくさっぱりとした料理が合います。トマトソースはもちろん、醤油や味噌といった和の調味料との相性も良いのが特徴です。
和食×赤ワインの意外な組み合わせが、新しい発見ですね。白味噌と相性が良いのは、どちらかというと白ワイン。赤味噌を使用すると赤ワインの酸味とコクが味噌の風味を引き締めてくれて、よりまとまりのある味わいを感じられますよ。
ついついお酒が進んでしまう一品。どんなお酒にも合う居酒屋の定番料理ですが、お好みで黒コショウをかけると軽い口当たりの赤ワインとの相性もバッチリの一品に仕上がります。
餃子の皮に生ハムやモッツァレラチーズなどの具を包んでトースターで焼くだけ、という手軽さもgood!具やソースを何種類か用意し、自分好みにアレンジしたりするとパーティなどで楽しめそうなメニューです。
カルパッチョといえば魚介、魚介といえば白ワインというイメージの方も多いと思いますが、こちらは赤ワインとの相性が良い生ハムを使用。ボジョレーのような軽い口当たりの赤ワインと好相性です。前菜やプレートの付け合わせとしても、お洒落ですね。
さっぱりとした味わいのライトボディは、デザートとのペアリングも楽しめます。こちらは材料を混ぜて冷やすだけで出来上がり。抹茶の苦味が赤ワインとの相性バッチリです。
次は、「ミディアムボディ」の赤ワインに合う料理をご紹介します。ライトボディとフルボディの中間にあたる濃厚さのミディアムボディは、料理も“程よい味わい”がベストマッチ。脂や塩味、コクなどのバランス良い料理が合います。調味料は、ライトボディと同じくトマトソースや醤油、オイスターソースも相性が良いですよ。
赤ワインを呑むための酢豚!?といっても過言ではありません。バルサミコ酢との相性はもちろん、豚肉のさっぱりとした脂身とコクが、ミディアムボディにはピッタリです。
白ワインと相性が良いチーズやピザ。実はチーズの油分や塩味は、ミディアムボディにもとっても良く合うんです。こちらのつけピザチーズフォンデュなら、ホットプレートで手軽にできるのでおすすめです。
余った春巻きの皮に、カルボナーラソースをたっぷり乗せて焼き上げた一品。濃厚でクリーミーなカルボナーラのコクが、ミディアムボディにピッタリ合います。メインはもちろん、おつまみにもなるのが良いですね。
牡蠣といえば“白ワイン”という方も多いかもしれませんが、白ワインと相性が良いのは生牡蠣の場合。牡蠣に含まれている温旨系有機酸という成分は赤ワインとの相性が良く、加えてその成分は温まると更に旨味がアップします。にんにくやオリーブオイルとミディアムボディの相性もよいので、最高のマリアージュが楽しめる一品です。
流行りの鯖缶を野菜とカットトマト缶と一緒に煮込むだけの、手軽に作れる簡単メニューです。トマトの酸味と鯖の旨味がミディアムボディの味わい引き立たせる、相性も抜群な一品です。
最後に、「フルボディ」の赤ワインに合う料理をご紹介します。フルボディは、口に含んだ時のボリューム感や濃厚さが特徴のワインです。ワインを飲み慣れない方の中には「渋みが強くて飲みにくい」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、フルボディならではのしっかりとしたコクは料理と楽しむのにピッタリ。濃い味付けの料理なら、相乗効果でワインも料理も一層味わい深く感じられますよ。
圧力鍋もルーも不要。炒めて煮込むだけで簡単に出来上がります。赤ワインと合わせることで高級感もあり、記念日などの特別なシーンを素敵に演出してくれます。
濃厚なデミグラスソースとフルボディの赤ワインは、最高のマリアージュを楽しめる定番の組み合わせです。牛ステーキ肉を贅沢に1枚使用したビーフカツは食べ応えも抜群。ご飯に乗せても乗せなくても、ボリュームたっぷりの一品になるでしょう。
すき焼きはフルボディと相性の良い料理として定番の組み合わせですが、トマトを入れることで彩りも良くなり、洋の雰囲気も楽しめます。締めにパスタを入れれば、ちょっとしたコース料理のような気分を味わえます。
クセのある強い味が印象的なゴルゴンゾーラは、同じくクセの強いフルボディと相性抜群です。またゴルゴンゾーラには、パンチの効いた辛口の「ピカンテ」とマイルドな甘口の「ドルチェ」と2種類あります。飲む赤ワインに合わせてチョイスするのもよいですよ。
デザート感覚でつまめる、大人な味わいの一品です。作り方は、材料を混ぜて焼くだけ。オレンジやチョコ、ナッツは、実はフルボディのコクにしっかりマッチする相性の良い食材です。濃厚なマリアージュをぜひ味わってみてください。
特別なディナーから大人数でも楽しめるパーティメニューまで、どれも手軽に作れるレシピをご紹介しました。赤ワインは物によっては飲みにくさを感じてしまったりするかもしれませんが、ワインのタイプに合わせて料理を組み合わせ、楽しいひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
本記事を参考に、ぜひ自分だけの最高のマリアージュを見つけてみてくださいね。
レシピ・画像提供/macaroni