2020年09月23日

【ワイン選びに役立つ】「味わいや香りを表現するワード」を使って好みのワインに出会う方法

皆様こんにちは、インポーターの大野みさきです。
皆様はワインショップやワインバーで、こんな経験はないでしょうか。

「今日は何をお探しですか」「どんなワインを召し上がりたい気分ですか」と聞かれた際、「えーっと、白ワインで飲みやすいものが欲しいのですが・・・ワインはよくわからないので、お任せします・・・」と答えてしまう。

「よし、ワインを買おう(飲もう)!」と勢いよく入店したものの、胸元にソムリエバッチ輝く専門家の姿が見えた瞬間、何だか敷居が高そう・・・と二の足を踏んでしまう。

お店のライナップどころか、ワイン自体がよくわからない中、それこそ沢山の種類があり、一切合切、自分は何が欲しかった(飲みたかった)のだろうか?と途方に暮れてしまった

きっと、ワイン初心者あるあるだと思います。

欲しいものが明確化されていない、あるいは欲しいものは決まっていたが、それを言葉で表現できなかったからか。ワインなら何でも構わない前者なら、右上×ボタンでブラウザーを閉じて帰って下さい。欲しいワインがあるのにも関わらず、言葉足らずで伝えきれなかった後者なら、私にお任せ下さい。

本来は販売スタッフやソムリエが、お客様のニーズを上手に引き出さなければならないのですが、皆様には自らの力でワインを表現できるようになって欲しいと願います。その最初の一歩として、今日はワインを選ぶ際に役立つワードをご紹介します。一緒に勉強していきましょう。

ワイン表現5ポイント

▼必須ワード(この際覚えてしまいましょう)
1. ジャンル
2. 大まかな味わいのタイプ
▼知っていると便利なワード
3. 香りの特徴
4. 細やかな味わい
5. シンプルor複雑

まずは必須ワードを覚えよう

必須なのは「ジャンル」と「大まかな味わいのタイプ」です。これがわからなければ、選びようがないぐらいです。

1. 「ジャンル」を表すワード

赤 / 白 / ロゼ / オレンジ / スパークリング / デザートワイン / 酒精強化ワイン

同じアイスでもどんなジャンルが食べたいのか?アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイス、氷菓のうちどれですか。そしてその中で甘さやボリューム感などの大まかな味わいを言及することによって、欲しいものを導いてくれます。

脂肪分リッチな濃厚ソフトクリームを期待していたのに、さっぱり清涼感あふれるシャーベットが出てきたら、ガッカリ肩を落としますわ。同じアイスでも大違いなのです。

2. 「大まかな味わいのタイプ」を表すワード

甘口 / 辛口
ライト / ミディアム / フルボディ

手順は至ってシンプルです。赤ワインや白ワインなどジャンルを選んだ後、白ワインの場合は、甘口(スイート)なのか辛口(ドライ)なのか。赤ワインの場合は、軽め(ライトボディ)、中ぐらい(ミディアムボディ)、重め(フルボディ)を選ぶだけです。

ボディとはワインのタンニン、酸、アルコール、甘味などの骨格(バランス)を指します。ボディが重ければグラマラスや骨太、軽ければ線が細い、華奢なワインと表現することもあります。

難しく考えなくてOK!

一般的には、白ワインを甘辛、赤ワインをボディで表しますが、逆でも大丈夫です。「甘口の赤ワイン」と言われれば、ポートワインやレチョートなどのデザートワインを指すのか、あるいは果実由来の甘味が感じられるワインなのかをプロは想像できます。

また「フルボディの白ワイン」と言っても問題ないです。笑われたりしませんのでご安心下さい。それは、重くて濃い目の白ワインだと汲み取れます。

「ジャンル」と「大まかな味わいのタイプ」がクリアできたら、ワイン通と言われるまでもう一息です!

さらに細かい表現ができればベター

プラスαのオプションで、「香りの特徴」「細かな味わい」「シンプル/複雑」なども表現できればベターです。それぞれ詳しく見ていきましょう。

3. 香りの特徴

すっきり爽やか / フルーティ / 芳醇でコクがある

すっきり爽やか、フルーティ、芳醇でコクがあるでも構いませんが、「この香り」と具体的な表現の方が明確です。思い浮かんだ香りをいくつか挙げてみて下さい。テイスティングで頻出する香りを下記に載せています。表現したことはなかったけれど、これこれと思って頂けたら結構です。香りを表現する時に参考にしてみて下さい。

■果実の香り
ベリー(イチゴ、ラズベリー、ブラックベリー、ブルーベリー)、柑橘(レモン、グレープフルーツ、ライム)、木なりの果実(桃、洋梨、リンゴ、杏子、サクランボ、プルーン)、トロピカル(ココナッツ、パッションフルーツ、マンゴー、パイナップル、バナナ、メロン) 
※フレッシュ(未熟・完熟)~コンポート~ジャム~リキュール~ドライフルーツ、果実の状態も合わせて考えて下さい。

■花の香り
スミレ、バラ、スズラン、小振りの白い花、大振りの黄色い花

■植物の香り
ピーマン、ミント、ユーカリ、グリンピース、ブロッコリー、アスパラガス、オリーブ、樫、杉、檜、スパイス、干し草、たばこ、紅茶、マッシュルーム
※果実同様にフレッシュなのかドライなのかも合わせて考えて下さい。

■焦ばいの香り
コーヒー、チョコレート、ココア、キャラメル、パン、ローストアーモンド、燻製、タール

■乳製品の香り
バター、ミルク、カスタードクリーム、杏仁、ヨーグルト

■生物の香り
乳酸、酵母、汗、馬、濡れた犬、猫、なめし皮、血

■鉱物の香り
ミネラル、カリウム、鉄、土

■化学的の香り
石油香、硫黄、紙、刺激臭

4. 細かな味わい

酸味 / 渋味 / 甘味 ( / 果実味 / アルコール)

続いて細かな味わいに参りましょう。甘辛やボディなどの大まかなことは既に伝えているので、更に酸味・渋味・甘味・果実味・アルコールなどの好みが表現できたら完璧です。

■酸味の表現
強い / 弱い
シャープでフレッシュ / 優しくまろやか

■苦味の表現
強い / 弱い
収れん性があって豊か / 丸くやわらか

■甘味の表現(アルコールのボリューム感も含む)
強い / 弱い
ねっとりと豊か / ドライ

酸味、渋味、甘味の強弱、もう一歩進んで、シャープでフレッシュな酸とか表現できれば良いのですが、「ちょっと渋いのが苦手で~」「厚みがあって、酸味も渋味も丸いのが良いです」でも十分OKです!

5. 香り・味わいのシンプルさor複雑さ

表現の締めくくりでは、シンプルor複雑もワインを選ぶ際に重要です。香りと味わいに対してですが、樽熟成したワインはステンレスタンクよりも、樽由来の成分や化学反応によって複雑味が増します。シンプルだと余韻は短く、複雑だと余韻が長いのが特徴です。

最後に

品種やワイン産地を知らなくても、好みのワインに出会えるワードを連ねてきました。「〇〇なワインを探しています」「〇〇なワインが飲みたいです」とワインショップやバーでスマートに伝えることができて、運よく偶然にではなく、欲しかった(飲みたかった)ワインに毎度の如く出会えたら最高じゃないですか。表現できることは自信にも繋がります。皆様のワインライフ充実を応援していますよ。

それでは、ごきげんよう!

 


365wine 大野みさき

スロヴェニアワイン輸入元365wine㈱ 代表取締役。
元ANA国際線CAが、7年の在職中にワインに魅せられ渡仏。2014年に帰国し、ひと月でワイン輸入会社を設立。買付け、営業、展示会、ウェブショップ運営、倉庫作業をヒィヒィ言いながらも華麗にこなす。巷ではスロヴェニアワインの第一人者と囁かれている。まんざらでもない。ワイン講師、サクラアワードの審査員も喜んで引き受ける。毎日ワインを飲むのか尋ねられたら、「はい、365日ワインです♡」と返すよう心掛けている。

【ワインショップ】http://www.365wine.co.jp/
【instagram】https://www.instagram.com/365wine/

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