
2021年11月10日
最古のワインとも言われているグルジア(ジョージア)ワイン。値段も手頃でその中でも人気なオレンジアワインはどんな料理にも合います。この記事ではグルジアワインの歴史や製法、そして魅力を紹介。最後にはおすすめの銘柄も紹介していますのでチェックしてみてください。
グルジアワインとは、東ヨーロッパの南コーカサスにある国「グルジア(ジョージア)」で造られるワインのこと。タンニンが豊富に含まれており、芳醇でフルーティなものが多く、飲みやすいのが魅力のワインです。
グルジアワインの歴史は、ワインの産地として有名なフランスやイタリアよりも古いと言われています。グルジアでワインが造られるようになったのは、紀元前6000年頃。コーサス山脈~黒海にかけて、ワインが製造されていたことが分かっているんです。このことから、グルジアは「ワイン発祥の地」とも呼ばれており、その歴史の古さが注目されています。
日本で言うと、縄文時代のころに生まれたワインということになりますね。また、グルジアワインは、あのクレオパトラや楊貴妃が好んで飲んでいたという説もあるんだそう。
グルジアワインは、ジョージアワインとも呼ばれます。日本ではロシア語の読み方で「グルジア」と呼ばれていましたが、2015年には英語読みの「ジョージア」に変更となりました。今ではジョージアワインという呼び名のほうがメジャーかもしれませんね。
iStock.com/Alessandro Vallainc
グルジアワインは「クヴェヴリ」という、古典的な製法で造られています。土器にブドウを入れて土に埋め、発酵から熟成までおこなうことで酵母を入れなくても発酵がすすみ、独自性の高いワインができるのだそう。この製造方法は2013年に「ユネスコ無形文化遺産」に登録されています。
また、壺の中には蜜蝋が塗られており、土の匂いや味が付かないような工夫もされています。このように野生酵母のみで発酵させるため、大量生産ができないと言われています。
クヴェヴリ製法では赤ワイン、白ワイン、オレンジワインが造られています。オレンジワインはグルジアで「アンバーワイン」とも呼ばれており、美しい琥珀色が特徴。グルジアワインのなかでも、特に有名なワインです。
どの種類にも異なる魅力がありますが、そのなかでもアンバーワインは「合う料理の幅広さ」が最大の魅力。ワインに合わせることがむずかしいと言われるインド料理や、日本の和食にも合うんです。この魅力が広まりつつあり、トップソムリエのいるレストランでも提供されるようになったそうですよ。タンニンが多く含まれていることから、健康に良いと言われているのも人気のポイントです。
¥2,464(税込)~/アンバーワイン/産地:ジョージア(グルジア)
グルジアのカルトリ地方で造られる、ゴッツァのアンバーワインです。味わいは辛口で、果実の存在感がしっかりと残っているのが特徴。アンバーワインのなかでは比較的色合いが淡く、香りは飴のような甘さ。ハーブのようなスパイシーさ、風味も堪能することができますよ。2,000円台から購入できるリーズナブルさも魅力のひとつ。さまざまな料理に合わせやすいアンバーワインの味を、ぜひ味わってみてください。
¥3,608(税込)~/赤ワイン/産地:ジョージア(グルジア)
クヴェヴリ製法で造る赤ワインのなかでも有名な、キンズマラウリのサペラヴィ。味わいはやや辛口で、チェリーの香りを感じられるのが特徴。果実の凝縮感を味わえますが、酸味もしっかりしています。濃厚かつスパイシーな味わいも堪能できるワインで、飲むときはお肉を使った料理と合わせるのがおすすめ。
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¥1,980(税込)~/白ワイン/産地:ジョージア(グルジア)
グルジア産の白ワインであるツィナンダリは、味のバランスもちょうど良いワインです。適度な酸が特徴で、やわらかく繊細な味わい。フルーティーな香りで甘みはあるものの、すっきりとした飲みやすさがあるんです。前菜や白身魚を使った料理とよく合います。世界中から評価されるツィナンダリですが、価格はリーズナブル。グルジアワインを試しに飲んでみたいという方にもおすすめです。
古い歴史を持ち、造り方もほかのワインとは異なるグルジア(ジョージア)ワイン。日本ではあまり聞かない名前なので、はじめて聞いたという方も多いのではないでしょうか。価格もリーズナブルなものが多く、最近では通販でも気軽に購入できます。気になる方はぜひ、長い歴史を持つグルジアワインの味を堪能してみてくださいね♪
※商品価格は、2020年10月6日時点での情報です。