2020年12月09日

【後編】自分にぴったりなグラス探しの旅にでよう!~「ツヴィーゼル」おすすめグラスとコスパのいいグラス~

耐久性に優れている”SCHOTT ZWIESEL”

ショット ツヴィーゼルは、リーデルと非常に近いものがありますが、グラスの強度が特徴です。

同社が独自に開発した、ダイヤモンドとチタンの次に硬いトリタン/tritanは、次世代クリスタルとも呼ばれ、衝撃やキズに強いのが特徴です。リム1周、ステムとボールおよびプレートの接合部分に強化加工を施しています。186gの鉛ボールをグラス表面にぶつける衝撃テスト、2000回の洗浄機テスト、しなり具合を確認する柔軟度テストからも、その優れた耐久性は実証されています。

透明度、屈折率、反射テストでも高い成績を修め、高純度で美しい輝きが長続き。強いのに薄いツヴィーゼルは、グラス破損率が高い方におすすめです。


鉛ボールをグラス表面にぶつける衝撃テストでも合格


SCHOTT ZWIESEL
左から)ヴィーニャレッドワイン415cc(赤・白兼用グラスとしても使えそうです)、ヴィーニャワインゴブレッド290cc、
ドイツ産/クリスタルグラス
価格2,000円(税抜) ロット6脚/箱
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上級者向けにはエアセンスは如何でしょうか。

ハンドメイドで究極の薄さを追求した高級グラスです。
グラス内部に固定されているボールが、デキャンタ―の機能を果たします。


ZWIESEL エアセンス
左から)エアセンスボルドー843cc、エアセンスブルゴーニュ796cc、レッドワイン631cc
ドイツ産/クリスタル
価格20,000円(税抜) ロット2脚/箱 
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コスパのいい”platine”にも注目

プラティーヌはグローバル社のオリジナルグラスで、シャープなフォルムが特徴です。

張りのある大振りのボールから継ぎ目なく繊細なステムが伸びています。今回の中でデザイン性では、この脚長プラティーヌがナンバーワンでした。華奢で美しいですが、強度も申し分ありません。

そして驚くべきは1脚1,000円というリーズナブルな価格であることです。この高級感であれば4,000円でも、不思議ではありません。見た目の美しさとコスパの良さに、すっかり見入ってしまいました。プラティーヌはコスパ重視の方にぴったりです。


platine プラティーヌ
左から)ブルゴーニュ700cc、ボルドー502cc、ホワイトワイン386cc、シャンパン255cc
ドイツ産/ノンレッドクリスタル
価格1,000円(税抜)ロット6脚/箱
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~番外編~ 「DAISO」薄GLASS

最後に、どうしてもご紹介したいグラスがあります。幾度となく365wineの投稿で登場する「DAISO GLASS」です。Instagramの撮影では、真上からの写真が多いためステム()のあるグラスでは綺麗に撮れません。そのため、このグラスを使用しています。

「ヨーロッパで人気の薄GLASS。その高い技術力は、グラス造りで定評のあるポーランド産。ワイン以外の飲み物でも、香りと味わいを存分に楽しむことができる」と大創産業 広報課の方がこだわりを教えてくれました。

全国で入手可能。お値段もお手頃なのでマグカップでワインを飲むくらいなら、即日薄GLASSに変更して頂きたいぐらいです。安いからと言って侮るなかれ、かなり優秀。ボールは約500ccと大振りで、リムも薄く、ワインを頂くのに全く不都合はありません。食洗器は不可ですが丈夫。クリスタルグラスのように水垢も付着しないので、お手入れも楽です。

グラス表面からの香りの広がりは期待できませんが、なんせ100円です。酔っ払って破損したとしても、精神的なダメージも少なくてすみます。ファーストグラス、またはお気に入りのグラスが見つかるまで利用するのも手。

次のステップとして、自分がよく飲むワインに適したグラス、それに慣れてきたら色々な形状のグラスを試せば、ワインの世界は瞬く間に広がることでしょう。


DAISO
うすぐらすワインタンブラー約500㏄
ポーランド産
価格100円(税抜)
※店舗によって品揃えが異なり、在庫がない場合がございます。
※掲載商品については予告なく廃盤、仕様変更等が発生する場合がございます。予めご了承ください。
<お問合せ>https://www.daiso-sangyo.co.jp

自分にあったグラスでさらに美味しく

そもそもワイングラスは、ボトルから口にワインを運ぶという役割を担った容器です。ボトルツーマウスで、ラッパ飲みするわけにはいきませんからね。容器(酒器)はワインを頂くにはマストな存在です。

「ワインを楽しませるもの、美味しく飲むツールです。見た目のデザインが可愛いグラスで、本人がたいそう気に入っているものであれば、飲み手の気分も高まり、自ずとワインを美味しく感じます。どれだけワインを楽しめるか、グラスはそのツールのひとつとして関わってきます。機能面はプラスαの付加価値として、いかに自分が楽しめるかだと思います」と岡村さん。

器の本質的な役割りですね。自分で使うワイングラス、レストランやBARのゲストに楽しんでもらうワイングラス、家族や友人にギフトとして贈るワイングラス。シーンは様々ですが、どのシチュエーションでも大切な人が使うグラスです。じっくり時間をかけて選びたいと思いました。それもまた、私たちの人生を紡ぐひとコマで、自分の人生を丁寧に生きることに繋がるのではないでしょうか。

今回のグラス選びの旅もそろそろ終盤です。いやこれからはじまるのです!貴方の人生に彩りを与えてくれるもの。その存在と過程にワクワクして来ました。クリスマスや年末年始に向けて、今日からグラス選びをはじめてみませんか。

それでは皆様、ごきげんよう!

>前編へ戻る ~ワインのタイプ別グラスの選び方と「リーデル」おすすめグラス~

 


365wine 大野みさき
スロヴェニアワイン輸入元365wine㈱ 代表取締役。
元ANA国際線CAが、7年の在職中にワインに魅せられ渡仏。2014年に帰国し、ひと月でワイン輸入会社を設立。買付け、営業、展示会、ウェブショップ運営、倉庫作業をヒィヒィ言いながらも華麗にこなす。巷ではスロヴェニアワインの第一人者と囁かれている。まんざらでもない。ワイン講師、サクラアワードの審査員も喜んで引き受ける。毎日ワインを飲むのか尋ねられたら、「はい、365日ワインです♡」と返すよう心掛けている。

【ワインショップ】http://www.365wine.co.jp/
【instagram】https://www.instagram.com/365wine/

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