2021年01月13日(水)

寒い冬には「フルボディの赤ワイン」をお試しあれ!美味しい飲み方や食事の合わせ方を解説

皆様こんにちは、ワインインポーターの大野みさきです。

ワインのボディを示す表現に、「重い」とか「軽い」があります。夏場は例外ですが、寒い時期に特に人気を誇るのが赤ワインです。その中でもボディの重~い、濃~いワインがよく出ます。今日のテーマは「フルボディの赤ワイン」です。フルボディとは?にはじまり、美味しいフルボディワインの飲み方やお食事の合わせ方などをご紹介します。

年齢によって好みの「ボディ」がちがうらしい

若者のアルコール離れが顕著な昨今、存在感に溢れるフルボディとなると、どうも肩身が狭いのではないかと懸念しています。3040代でも食生活は、肉魚、または洋和とボリュームを控えた軽めの食事にシフトされる方が多く、ますます赤ワインの出番を心配してしまいます。

ところが5060代ともなれば、フルボディの赤ワイン一択です。ワイン会をするとその傾向が如実に現れます。年齢層が高いと何故か赤ワインが好まれるのです。白ワインの減りが遅いと感じたら、それはお口に合わないのではなく、大概の場合、赤ワインが好き過ぎて早く飲みたいので、今か今かと待ち侘びている状態です。

「白ワインはワインではない」と言わんばかりの人気振りです。年中、ショップのワイン売場やワインバーでも「とにかく重いのが欲しい」「渋いやつを頂戴」とリクエストされる方が一定数いらっしゃいます。それほど、好きな方にはこの上なく好まれるのが、フルボディの赤ワインです。

しかし、ある程度の年齢がいくと、「濃いのが・・・」と言わなくなるそうです。日本におけるワインの歴史的背景や味覚の経験値に起因しているのでしょうか。研究してみると面白いかもしれません。

そもそも「ボディ」って何だっけ?

そもそもワインのボディとは何のことでしょうか。簡単に言ってしまえば、重みやコクの大小です。ワインを口に入れた時の骨格の重量感や濃さのことで、大まかにフルボディ、ミディアムボディ、ライトボディに分けられます。

フルボディ

フルボディは、重い、重厚感がある、厚みがある、力強い、がっしりとした、コクがある、ふくよかさがある、渋い、苦い、アルコール感がある、などと言われます。(糖(アルコール)もタンニンも十分にある温暖地に多く見られるワイン)

ライトボディ

一方、ライトボディは軽い、フレッシュ、繊細、爽快、さらりとしている、すっきりコンパクト、スリムなどと表現されます(酸が豊かで糖とタンニンが控えめな冷涼地に多く見られるワイン)

ミディアムボディ

フルボディとライトボディの中間が、ミディアムボディとなります。特定の成分がリットルあたり何gという定義が存在しないので主観性が強く、「自分が重いと思えばフルボディである」と言い切ってしまってもOK!また、一般的には赤ワインに使われる表現ですが、白ワイン、ロゼワイン、オレンジワインに使っても間違いではありません。

「ボディ」は何で決まる?

品種や産地、樽の有無などのワインスタイルによってボディは異なります。重ければ重いほど、エキスの凝縮感があり、アルコール度数が高く、糖、酸、タンニンなどのフェノール類が豊富です。なかでもアルコール度数は、12%程度とワインを構成する成分のうち、水分の次に多く含まれているので、ボディに影響があるのも頷けます。片やタンニンなどのフェノール類(ポリフェノールの一種)は、たった0.1%の微量でも、ワインに色合いだけでなく、ストラクチャーや骨格を与える重大な要素となります。

フルボディ赤ワインの楽しみ方

おすすめのグラスタイプ

フルボディの赤ワインには大振りのボルドータイプのグラスがおすすめです。面長の大きなボールによって、重厚感のあるフルボディ香を開かせてくれます。ワインは口元でワイドに広がり、舌全体で渋味、酸味、果実味を解きほぐします。フルボディに適したボディの厚みと滑らかな渋味が体感できます。

合わせたいお料理

骨格がしっかりとしていて重いので、ボリュームのある料理が合います。ボディのある赤ワインなら、ビーフシチュー煮込みハンバーグなどのトマトや赤ワインをふんだんに使った煮込み系海老チリ麻婆豆腐などのスパイシーなもの。

ボディのある白ワインなら、生クリームやバターを使ったクリーム系の煮込み、パスタやグラタンなども相性が良いです。

オーストラリアの新鋭ワイナリーからグルナッシュ100%ワインをレポート

2014年に設立された新悦のワイナリー、アン・アプローチ・トゥー・リラクゼーションの「シュセット2018」 を試してみました。今、オーストラリアで最も勢いのある造り手のひとりが手掛ける、グルナッシュ100%の上質な赤ワインです。

当主のリチャードは、高貴品種のピノ・ノワールとはまた異なる、洗練された気品やセクシーな色気をグルナッシュで醸し出すことに挑戦しています。

樹齢150年の古木・培養酵母・古樽熟成 こだわって作られたワイン

オーガニックに移行中の畑には、自根で樹齢150年を超える古木が育ちます。灌漑をしない砂質土壌です。2018年はやや温暖なので、通常よりも多い33%を全房のまま醗酵させ、12時間かけてバスケットプレス、オーストラリアでは定番のミニマル インターヴェンションというアプローチで、培養酵母を用いて造られました。フランス産の古樽で12カ月熟成させ、ノンフィルター、清澄剤も不使用でボトリングします。 

味のバランスよし!セクシーなグルナッシュ

オレンジピール、赤系~黒系の果実、スパイス香、タンニンは滑らかで酸ともバランスが良いです。古木の凝縮感があり、ボリュームと言うよりかミネラルとエキス分、また果実そのもののエネルギーを感じました。

気品が漂いながらも、艶があってセクシーなグルナッシュです。フランス・ローヌの最高峰であるシャトー ラヤスを彷彿とさせる偉大なワインでもあります。

合わせるグラスとお料理は

今回は造り手が目指すところが魅惑的なピノ・ノワールを意識したグルナッシュであったため、大振りのブルゴーニュグラスを選びました。緻密な香りを逃さず、尚一層、このワインの繊細さやエレガントさが際立ちました。

合わせる料理には、フォンドボーでコトコト煮込んだラム肉のシチューが浮かびました。温かくボリュームもあって、寒い冬にはぴったりのコンビネーションです。大振りグラスをゆっくり回しながらフルボディの赤ワインをひと口、ひと口、丁寧に頂く。それは、きっと極上の時間です。

ここまで書いておいて、365日ずっと白ワイン派の私ですが、重たい赤ワインも季節と冬メニューに合わせると、なかなかのものだと気が付きました。

赤ワイン飲んじゃう?フルボディいっちゃう?答えはYESです。

それでは皆様、ごきげんよう。

■飲んだワイン

アン・アプローチ・トゥー・リラクゼーション シュセット2018 参考価格 5,808円(税込)
湘南ワインセラー オンラインショップで見る
An Approach To Relaxation ホームページ

 


365wine 大野みさき

スロヴェニアワイン輸入元365wine㈱ 代表取締役。
元ANA国際線CAが、7年の在職中にワインに魅せられ渡仏。2014年に帰国し、ひと月でワイン輸入会社を設立。買付け、営業、展示会、ウェブショップ運営、倉庫作業をヒィヒィ言いながらも華麗にこなす。巷ではスロヴェニアワインの第一人者と囁かれている。まんざらでもない。ワイン講師、サクラアワードの審査員も喜んで引き受ける。毎日ワインを飲むのか尋ねられたら、「はい、365日ワインです♡」と返すよう心掛けている。

【ワインショップ】http://www.365wine.co.jp/
【instagram】https://www.instagram.com/365wine/

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