2021年02月03日

二日酔いの救世主!?冬の風物詩「干し柿」と赤ワインのマリアージュ

以前のコラムで、東京上野のワイナリーBookRoadが手がける「あんぽ柿に合う赤ワイン」をご紹介しました。それまで赤ワインに柿を合わせる発想がなかったのですが、食べてみてびっくり!甘いあんぽ柿が大人味に変化して、相性がばっちりでした。

世間では柿を赤ワインで煮込んで作るスイーツや、赤ワインのもろみで渋抜きをした生の渋柿なども人気を博しているとのこと。実は柿と赤ワインは昔から色々なところで共演している名コンビだったのです。さらに調べると「柿は二日酔い予防にも効果的」という説も発見!こうなるともう柿への興味が止まりません。

今回は、柿が二日酔いに効くといわれる理由を整理しつつ、柿と赤ワインの美味しい合わせ方を探ってみます。

柿は二日酔いの救世主!?

たまに「白ワインよりも赤ワインは二日酔いしやすい」と言われます。同じワインなのに二日酔いしやすい・しにくいがあるなんて不思議ですよね。でも、あながち間違いではないようです。

二日酔いのメカニズムはまだ完全に解明されていませんが、原因のひとつとして注目されているのが、お酒に含まれる「水とアルコール以外の成分(タンパク質と糖質が発酵するときに生成される副産物)」です。この成分をまとめて “コンジナー”と呼ぶそうなのですが、どうやらコンジナーの量が多いお酒ほど二日酔いを引き起こしやすいようなのです。赤ワインは果皮や種子を漬け込んで造られるため、白ワインよりもコンジナーの量が多くなり、二日酔いしやすいのだとか…。

もちろん二日酔いはしたくないけれど、赤ワインを飲むのはやめられない!特に寒い冬の時期は、コンジナーがわんさか含まれていそうな濃厚な赤が恋しくなってしまいます。そんなわれわれの強い味方が、今回の主役である柿というわけです。

果物にはアルコールの分解をサポートする果糖(フルクトース)、血中アルコール濃度を下げる働きのあるペクチンが含まれており、酔い覚ましに効果的と言われています。特に柿は、果物の中でも特に果糖を多く含んでいるそうです。たしかに、柿ってとっても甘いですもんね。またカリウムも豊富で、利尿作用によりアルコールの排出を促してくれます。

一番の特徴は、タンニンが豊富なこと。タンニンといえば赤ワインの渋み成分で有名(※)ですが、柿にもたくさん含まれているんですって。 “渋柿”の渋みとは、つまりタンニンなのです。スーパーで売られている柿は “甘柿”という種類で渋くありませんが、タンニンはちゃんと含まれています(不溶性のタンニンで、味として感じないのだそうです)。タンニンは胃の粘膜を引き締めアルコールの吸収を妨げる効果があるのだとか。飲酒の前に柿を食べると効果的といわれています。
※赤ワイン自身にもタンニンは含まれますが、それ以上にコンジナーが悪さをするため、二日酔い予防効果までは期待できないそうです。

柿ってすごいやつだったんですね…!

干し柿 × 赤ワインのペアリング研究

今は2月、柿の旬は10月〜11月、とっく終わっています。そこで今回は、まさにシーズンまっさかりの干し柿(11月〜3月)にフォーカスして、ペアリングを考えることにしました。今回用意したのは、有名な長野産の市田柿です。

干し柿に合わせるワインはこちら!

パルヴァ・レス・ネロ・ダーヴォラ

イタリア シチリア産の濃厚な赤ワイン。ネロ・ダーヴォラというのがブドウ品種の名前です。実はこのワイン、Amazonで購入した「エノテカ定番 人気高コスパデイリー赤ワイン(5本セット/4,992円)」のうちの1本です。とってもリーズナブルなのに満足度抜群。冬の寒い日にカジュアルに楽しむのにぴったりなワインだったので、柿とのペアリングに抜擢しました。

ちなみにこのセット、他のワインもレベルが高くてハズレなしです。セットで買うと単品の合計金額より3,000円近くお得になるのも魅力的。Amazonのリンクを記事末に記載するので、気になる方はチェックしてみてください。気に入ったものがあったら、エノテカのオンラインショップで単品購入もできますよ。

干し柿と赤ワインのベストな合わせ方とは!?

もっとも美味しいペアリングを探るため、5つの干し柿アレンジを用意してみました。

上から順番に…

1、そのまんま干し柿
2、干し柿バター
3、干し柿のクラッカーのせ(ブラックペッパーを添えて)
4、干し柿ブルーチーズ(ゴルゴンゾーラ) 蜂蜜がけ
5、生ハム干し柿

ワインのおつまみアレンジです。これらを「食感」「味」「赤ワインとの相性」の3つの軸で評価してみました。各5点満点で、「そのまんま干し柿」を基準(3点)にして採点した結果がこちら!

映えある1位に輝いたのは、干し柿バターでした〜!干し柿単体で合わせてもそこそこ美味しいのですが、柿の甘さにバターの塩味が加わることでワインとの相性を高めてくれました。バターの効果で食感がなめらかになり、食べ疲れません。また、バターのコクと赤ワインの濃い味わいがベストマッチ。さらに柿の風味がワインの香りと合わさって至福の余韻に…。

干し柿ブルーチーズは、単純に味が美味しい(笑)。ただ、口の中に絡みつく食感がイマイチでした。ワインとの相性はばっちり。若干チーズに柿の風味が負けている感じがしたので、マイナス1点。

干し柿のクラッカーのせは、サクサクとした食感は悪くないものの、干し柿のボソボソ感が目立ってしまったのが残念。また、クラッカーの風味が強くて「柿どこいった?」状態に。

生ハム干し柿は、食べにくいことこの上ない!生ハムメロンのノリで「あうはず!」と思ったのですが、干した柿にはNGでした。生臭さが目立ったため、味もイマイチ。ワインに合わせても味がぼやけて感じたため、低評価です。干していない柿となら、また違うかもしれませんね。

というわけで、ぜひ濃厚な赤ワインに干し柿バターを合わせて食べてみてください。二日酔いの恐怖から開放されて至福の時を過ごせますよ!ただし、カロリー注意です。なお、タンニンを摂取しすぎると貧血を悪化させるリスクがあるそうなので、貧血気味の方は十分お気をつけください。

ワインのオンライン購入情報

エノテカ定番 人気高コスパデイリー赤ワイン

Amazonで見る

 


吉田すだち ワインを愛するイラストレーター

都内在住の、ワインを愛するイラストレーター。日本ソムリエ協会認定 ワインエキスパート。ワインが主役のイラストをSNSで発信中!趣味は都内の美味しいワイン&料理の探索(オススメワイン、レストラン情報募集中)。2匹の愛する猫たちに囲まれながら、猫アレルギーが発覚!?鼻づまりと格闘しつつ、美味しいワインに舌鼓を打つ毎日をおくっている。
【HP】https://yoshidasudachi.com/
【instagram】https://www.instagram.com/yoshidasudachi

吉田すだちさんのおすすめ記事をチェック♪

この記事をSNSでシェアする