2021年02月23日(火)

芳醇で繊細な味わい「コルトン・シャルルマーニュ」を学ぼう!

コルトン・シャルルマーニュというワインをご存知ですか?芳醇で繊細な味わいの白ワインです。この記事では、コルトン・シャルルマーニュの特徴や有名な生産者、相性のよい料理や飲み方、おすすめワインなどをソムリエが詳しくご紹介していきます。この記事を読めば、コルトン・シャルルマーニュが飲みたくなること、間違いなしですよ。

コルトン・シャルルマーニュとは

シャルドネが入ったグラス
iStock.com/Victority

コルトン・シャルルマーニュとは、フランス・ブルゴーニュ地方コート・ド・ボーヌ地区で生産されている白ワイン。コート・ド・ボーヌ地区の中でも、ラドワ・セリニィ村、アロース・コルトン村、ペルナン・ヴェルジュレス村の3つの村にまたがった特級畑のみで造られることが特徴です。

コルトン・シャルルマーニュを語るうえで重要な人物は、カール大帝。フランス語で「シャルルマーニュ」と呼ばれていた彼は、ワインが大好きだったことは有名です。カール大帝は、ワイン好きからコルトンの丘にブドウ畑を所有していました。

赤ワインを主に栽培していた場所で、白ワインを造るようになった逸話が2つあります。1つ目は、自慢の髭が赤ワインがつき染まり、それを馬鹿にされたからという説。2つ目は、戦いに明け暮れた彼が血の色に似ている赤ワインを疎んじたという説。どちらも伝説の話とされ、コルトン・シャルルマーニュが造られた本当のきっかけではないともいわれています。

逸話の真実は謎のままですが、実際は土地を所有していたカール大帝(シャルルマーニュ皇帝)に敬意を表して、コルトン・シャルルマーニュと畑名を名付けたそうですよ。

コルトン・シャルルマーニュの畑

ブルゴーニュの畑
iStock.com/javarman3

コルトン・シャルルマーニュが造られる畑は、ラドワ・セリニィ村、アロース・コルトン村、ペルナン・ヴェルジュレス村の3つの村にまたがっています。この3つの村では赤ワインの生産が大半を占め、「コルトン」と呼ばれるピノ・ノワールから造られるグラン・クリュの赤ワインも生産されているのです

白ワインは丘の斜面の上の方でわずかに造られ、石灰岩と粘土質の泥灰岩が交互に重なり合う土壌で造られることで上質なシャルドネになり、絶品のコルトン・シャルルマーニュが造られます。

コルトン・シャルルマーニュの特徴

シャルドネの畑
iStock.com/Amy Mitchell

製法

コルトン・シャルルマーニュは、シャルドネ100%で造られる白ワイン。ほとんどの造り手が、樽での熟成を経て完成へとたどり着きます。現在では、オーガニック製法やビオディナミ製法で造られるコルトン・シャルルマーニュも増えてきており、土壌やブドウそのものの味わいを大事にしている造り手も多いです。また、グラン・クリュ(特級畑)のワインということもあり、10年20年後と、長期熟成に耐えられる上質なワインが造られています。

香り・味

コルトン・シャルルマーニュは、味わいはさすがグラン・クリュの白ワインと思わせる贅沢なもの。黄金色に輝く色合い、桃や洋梨などの甘いフルーツの香りに、樽由来のハチミツや焼き立てにパンなどの芳醇で香ばしい風味も感じられます。造り手によっては、ほんのりバニラのような甘い余韻を楽しめるものもありますよ。

土壌由来のミネラル感もあるので、濃厚なだけでなく繊細で少し苦みを感じることもあります。熟成が10年、20年と進むにつれて、複雑な味わいと芳醇で繊細、華やかできれいな香りを楽しめます。

代表的な生産者

ボノー・デュ・マルトレイ

ボノー・デュ・マルトレイが所有する畑は、カール大帝が持っていた畑といわれています。また、グラン・クリュであるコルトン・シャルルマーニュとコルトンしか畑を所有していないため、特級畑のワインに特化して造る偉大な生産者です。ブドウの栽培方法は、ビオディナミ100%。ブドウ本来の味わいを楽しめ、特級畑の土壌のよさを存分に感じられるワインができあがることも特徴のひとつですよ。

トロ・ボー

ショレイ・レ・ボーヌ村に本拠地を持ちながらも、コルトン・シャルルマーニュやコルトンでも畑を所有しています。しかし、どちらも生産量がものすごく少ないので、希少性が高いワインです。全て手作業で収穫し、丁寧に手間をかけて造り上げられます。

新樽での熟成は50%に抑えられているので、繊細で綺麗な味わいのコルトン・シャルルマーニュに仕上がることも特徴のひとつ。トロ・ボーのコルトン・シャルルマーニュは、見付けたら即買いするのがおすすめですよ。

ルイ・ラトゥール

コルトン・シャルルマーニュの生みの親ともいわれているルイ・ラトゥール。ブルゴーニュ地方の多くの畑を所有している有名なワイナリーです。世界各国の著名人や首相などに好まれ、晩餐会などでもふるまわれています。ルイ・ラトゥールが手がけるコルトン・シャルルマーニュは、厚みのある芳醇な味わいが特徴的。長期熟成に向く、しっかりと力強い白ワインです。

当たり年はいつ?

近年フランス・ブルゴーニュ地方の白ワインは、比較的出来のよい年が多いです。さまざまな雑誌や評価を見ていくと、2017年・2015年・2014年は特に当たり年としているところが見られました。

コルトン・シャルルマーニュは、グラン・クリュ(特級畑)の白ワインなので、飲み頃は生産された年の10年~20年後くらいがいいとされることが多いです。造り手にもよりますが、果実味を楽しみた方や熟成ワインが苦手な方は、5年前後で時間をかけて飲むのもおすすめですよ。

おすすめの飲み方と相性のよい料理

フォアグラのソテーとパイiStock.com/loooby

コルトン・シャルルマーニュは、香りと味わいを存分に楽しむために「シャルドネグラス」を使用することをおすすめします。シャルドネグラスは、芳醇なハチミツやトーストのような香ばしい風味をしつこくなく上品に楽しめるところが特徴的。

温度は、白ワインではやや高めの10~14度程度で飲むと、よりフルーツの華やかな香りと味わいを見付けられます。また、飲み頃より早く抜栓する場合は、白ワインですがデキャンタをするといいでしょう。空気により多く触れることで、閉じていた香りが開きます。

コルトン・シャルルマーニュは、濃厚な味わいのものが多いです。相性のよい料理も、魚介だけではなく牛肉やチキンのグリルなどのお肉料理にも合います。特におすすめなのは、フォアグラのソテーやパテです。なめらかで濃厚な口あたりのフォアグラと芳醇で華やかなコルトン・シャルルマーニュは、最高の相性。ぜひ、レストランでマリアージュさせてみてくださいね。

おすすめの商品5選

1. ルイ・ラトゥール「コルトン・シャルルマーニュ」 

ルイ ラトゥール コルトン シャルルマーニュ グラン クリュ 2017
¥18,800~/白・辛口/フランス

コルトン・シャルルマーニュの生みの親が造る、濃厚な一本。自社で造る新しい木樽で熟成させることで、芳醇さと複雑さをかねそなえる力強い味わいに。また、ほどよい酸味と後味の苦みが、ワインのバランスをさらによくしてくれます。完熟するまで収穫を待って造られるので、桃や洋梨などのフルーツの果実味もしっかり楽しめるコルトン・シャルルマーニュです。

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2. ドメーヌ・デ・エリティエ・ルイ・ジャド「コルトン・シャルルマーニュ」

ドメーヌ デ エリティエ ルイ ジャド コルトン シャルルマーニュ
¥19,250~/白・辛口/フランス

ルイ・ジャド社が、1914年から所有しているもっとも古い畑がコルトン・シャルルマーニュ。アロース・コルトン側にある畑で造られるワインは、グレープフルーツや花梨などの柑橘系のニュアンスや白い花、火打石のようなミネラル感を感じます。熟成も発酵も木樽でおこなっているため、トーストのような香ばしさやバニラのような風味も楽しめるのが特徴。芳醇さと爽やかさを同時に楽しめる、おいしいコルトン・シャルルマーニュですよ。

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3. ルー デュモン「コルトン・シャルルマーニュ」

ルーデュモン コルトンシャルルマーニュ
¥25,400~/白・辛口/フランス

ルー・デュモンは、日本人である仲田晃司氏が設立したネゴシアン(ブドウを買い付けてワインを造るワイナリー)。ペルナン・ヴェルジュレス村の特級畑コルトン・シャルルマーニュから造られたブドウから造っています。

果実味のギュッと詰まった芳醇な味わいと、ややスパイシーさも感じられる複雑な風味、そして土壌由来のミネラル感のバランスが素晴らしい一本です。熟成してからでも少し早飲みでも、どちらでも飲みたくなるおいしいコルトン・シャルルマーニュですよ。

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4. ボノー・デュ・マルトレイコルトン・シャルルマーニュ」

コルトン・シャルルマーニュ グラン・クリュ ボノー・デュ・マルトレイ
¥30,940~/白・辛口/フランス

ビオディナミ100%で造られる、上品で繊細なコルトン・シャルルマーニュ。早飲みはもったいない、20年熟成させてもまだ熟成できるのではないかと思わせるすごいワインです。樽の風味はおさえめで、ブドウ本来の味わいと土壌のミネラル感をしっかり味わえるきれいなコルトン・シャルルマーニュ。桃や洋梨のほかに、リンゴ、グレープフルーツ、白い花のような爽やかな香りも楽しめます。時間をかけて、ゆっくりじっくり向き合って飲みたい一本です。

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5. ローラン・ポンソ「コルトン・シャルルマーニュ グラン・クリュ キュヴェ・デュ・カリメリス

コルトン・シャルルマーニュ グラン・クリュ キュヴェ・デュ・カリメリス
¥35,200~/白・辛口/フランス

ドメーヌ・ポンソでキュヴェ運営をしていたローラン氏が息子と立ち上げたネゴシアン(ブドウを買い付けて造るワイナリー)。ローラン・ポンソのワイン名には、赤ワインは木の名前、白ワインには花の名前が使われています。コルトン・シャルルマーニュは、菊の一種である嫁菜(よめな)が付けられていますよ。

コルトン・シャルルマーニュは、5つの別の区画のブドウを買い付け、ブレンドして造り上げています。いろいろな区画をブレンドすることで、香り味わいが複雑で奥深いのが特徴的。白い花や火打石のようなミネラル感と爽やかさを感じられます。今後さらに発展が期待できるコルトン・シャルルマーニュですよ。

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味わいの奥深さと造り手の熱がすごい!

コルトン・シャルルマーニュは、ブルゴーニュ2大白ワインのひとつとしても有名。グラン・クリュ(特級畑)のワインだからこその、奥深さ複雑さ華やかさが楽しめる素晴らしい白ワイン。そして、畑が3つの村にまたかがっていることや造り手の個性によって、濃厚にもミネラリーにも変化するところが面白いところです。コルトン・シャルルマーニュを一本飲んで満足するのではなく、いろいろな生産者や村で飲み比べるともっと楽しいですよ。
※商品価格は、2021年2月16日時点での情報です。

私が執筆しました!

YURI
ソムリエ・チーズプロフェッショナル / YURI
資格:J.S.A.ソムリエ、C.P.A.認定チーズプロフェッショナル、食生活アドバイザー3級。『もっと楽しく、もっと気軽に、もっとおいしく!』をモットーに誰でもワインとチーズを気軽に楽しめるようアドバイスを発信中!ワインの輸入会社、レストラン、料理教室運営などを経験したのち、現在はフリーランスのソムリエ・チーズプロフェッショナルとして活動中。主にワイン・チーズ教室やブログ、ライターにてワインやチーズ・マリアージュなどの楽しみ方を伝えています。
【ブログ】ソムリエールYURIのちょこっとMEMO
【twitter】https://twitter.com/YURI06927640
【instagram】https://www.instagram.com/yuri.winetocheese

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