コンテストで何度も世界一になっている最高級シャンパン、アルマンド。味わいだけでなく、一度見たら忘れられないカラフルなボトルも大きな魅力です。この記事では、アルマンドの特徴やラインアップ、おいしい飲み方をご紹介します。

最上級のシャンパン「アルマンド」

ケースに入った6本のアルマンド

シャンパーニュ地方で造られている最高級シャンパン「アルマンド」。芳醇でさわやか、クセのないなめらかな口当たりのシャンパンは、2006年の誕生以来、世界各国のセレブや高級クラブなどで人気を博しています。

ラインアップは、「ゴールド」「ピンク」「グリーン」「レッド」「シルバー」「ブラック」の全6種。どのシャンパンも、さまざまなコンテストや専門誌で高い評価を得ています。

特にシリーズを代表する「ゴールド」は、「100 Best Champagne For 2010」や「2020年世界ベストワインコンテストBWW Competition」で、世界一の栄誉に輝いた名品です。

世界で人気になったきっかけ

アルマンドが世界で人気になった要因は主に2つあります。コンテストで1位になったこと、そして有名ミュージシャンのPVに登場したことです。アメリカの歌姫・ビヨンセの夫であるJAY-ZがPVでアルマンドを使用。おしゃれなデザインのシャンパンは瞬く間に人気となり、海外セレブのパーティで愛飲されるようになりました。

また、アカデミー賞やゴールデングローブ賞、NBAやNFLにも採用されています。ちなみにアルマンド好きのJAY-Zは、2014年アルマンドを買収してオーナーになっているんですよ。

アルマンドの特徴

シャンパーニュ地方の景色
iStock.com/Miki1988

歴史

アルマンドは、シニー・レ・ロゼ村のキャティア家で造られています。有数のワイン生産地モンターニュ・ド・ランス地区に、プレミアクリュ(ぶどう畑の格付け一級)を持つキャティア家が創業したのは1763年。高品質のシャンパン造りを信念に、シャンパンを生み出し続けているワイナリーです。

農薬の使用を最低限に抑えるなど、環境に配慮したぶどう造りを行っており、フランス政府からは最高格付けHVE(食糧省環境価値重視認定)の最高レベル「3」を授与。2017年にはVDC(シャンパーニュ地方の持続可能なブドウ栽培の認証)を取得しています。

6年の歳月をかけ誕生したアルマンドは、当時の当主ジャン・ジャック・キャティア氏の母親が好む小説の主人公の名を取り、「アルマン・ド・ブリニャック」と名づけられました。

製法

アルマンドに使用されるぶどうは「ピノ・ノワール」「シャルドネ」「ピノ・ムニエ」。どのぶどうも初搾りのみを使用し、2~3種のヴィンテージをブレンド。1年の間、フレンチオークの樽で熟成します。

製造に関わる職人はわずか18人。ぶどう採取から圧搾、瓶詰め、ボトル磨きやラベル貼り、出荷まで、熟練職人がひとつひとつ丁寧に作業を進めます。手掛ける人数が少ないうえ伝統的な製法で造られるため、製造本数はごくわずか。細部まで行き届いた気配りも、アルマンドが最高のシャンパンと言われる所以です。

ボトル

アルマンドのボトルは、種類によってカラーリングが異なります。「ゴールド」「ピンク」「グリーン」「レッド」「シルバー」「ブラック」どれもメタリックでインパクトのあるものばかり。スペード・エースのシンプルなラベルも特徴です。ラベルはなんとシールなんですよ。主成分がスズでできているシールは、ひとつひとつ手で貼られています。

アルマンドの種類

1. アルマン・ド・ブリニャック ブリュット(ゴールド)

アルマンド ゴールド

一番初めに誕生した、アルマンドシリーズを代表する1本です。ピノ・ノワールとシャルドネが40%ずつ、ピノ・ムニエが20%というゴールドは果実味たっぷり。砂糖漬けにしたオレンジの花やシトラス、ピーチ・アプリコット、ベリーなどのアロマのほか、トースト香も持ち合わせています。なめらかクリーミーな口当たりで、深みのある味わいは余韻が長めです。

2. アルマン・ド ・ブリニャック(ロゼ)

アルマンド ロゼ

2008年に発売されたピンクのロゼは、アルマンドシリーズの2本目になります。アッサンブラージュはピノ・ノワール50%、ピノ・ムニエ40%、シャルドネ10%。古木のぶどうから造られたピノ・ノワールが15%配合されています。ベリーやチェリー、スイートアーモンドの香りを持ち、ほのかな焼き菓子の味が特徴。上品で深みのあるシャンパンです。

3. アルマン・ド・ブリニャック グリーン マスターズエディション(グリーン)

アルマンド グリーン

グリーンは、アメリカで毎年春に開催される「マスターズゴルフトーナメント」75回大会を記念して造られたシャンパンです。優勝者に贈呈されるグリーンジャケットにマッチするよう、ボトルがグリーンにデザインされました。アッサンブラージュはゴールドと同じですが、箱はフレンチピューターラベル付の木箱。生産量が少ないため希少価値が高くなっています。

4. アルマン・ド・ブリニャック ドゥミ・セック(レッド)

アルマンド レッド

2015年に発売されたレッドは、もともとワイナリーの訪問者しか味わえないものでした。ピノ・ノワール40%、シャルドネ40%、ピノ・ムニエ20%というアッサンブラージュはゴールドと同じですが、地下セラーで6年間熟成させています。グレープフルーツのような柑橘とはちみつのアロマ、果実味たっぷりの味わいが特徴。上品な泡立ちと品のある甘味を楽しめます。

5. アルマン・ド・ブリニャック ブラン・ド・ブラン(シルバー)

アルマンド シルバー

シルバーは、アルマンド初となる単一ブドウ品種のシャンパンです。コート・ド・ブラン地区とモンターニュ・ド・ランス地区、2ヵ所のぶどうを半分ずつ使用していることがポイント。洋梨とナッツ、スパイスの香り、バターの焼き菓子のアロマ、南国フルーツの味わいを持っています。すっきりさわやかな辛口ですが、口当たりは丸みがあり余韻は長めです。

6. アルマン・ド・ブリニャック ブラン・ド・ノワール(ブラック)

アルマンド ブラック

数年に一度しか販売されない希少なシャンパンです。2015年の登場以来、発売されたのは2019年の一度だけ。3,535本限定で、日本には120本しか輸入されていません。6年間地下セラーで熟成されたピノ・ノワール100%のシャンパンは、アプリコットやベリー、チョコレート、ブーケなどの複雑な香り。ピノ・ノワールの持つ果実味と繊細な風味をしっかり感じることができます。

アルマンドのおいしい飲み方

シャンパンの入った2つのグラス
iStock.com/Margaryta Basarab

アルマンドのおいしさを堪能するため、正しい方法で保管し、味わう前に適正な温度で冷やしましょう。

シャンパンはとてもデリケートなお酒。甘口と辛口、それぞれ適正な温度が異なるため、冷やし方と温度に注意してください。甘口は4℃前後、辛口は6~8℃が最適温度。シャンパンクーラーで冷やす方法がベストですが、ない場合は冷蔵庫でもOKです。シャンパンクーラーを使用するときは25~30分、冷蔵庫で冷やすときは3~4時間が目安です。

味わう際には、ぜひシャンパングラスを!シャンパングラスには細長くすっきりしたフルート型と、ボウル部分にふくらみのあるチューリップ型があります。フルート型はシャンパンの泡を楽しみたいときに、チューリップ型は香りを楽しみたいときにおすすめです。

シャンパンはパーティや記念日など、華やかなシーンにぴったり。特に大切な日に、アルマンドを味わってみてはいかがでしょう。

特別な日に味わいたいアルマンド

最高級シャンパン・アルマンド。カラフルなボトルはインパクト抜群で現代的ですが、シャンパンは伝統的な方法で造られています。初搾りのみを使い、手掛けるのは18名の職人のみ。フルーティでほどよい酸味があり、なめらかな口当たりを楽しめます。最高の仕事で造られる最高のシャンパン、ぜひ特別な日に味わってくださいね。

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※商品情報や販売状況は2023年04月18日時点でのものです。
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