2021年03月10日

春爛漫!お花見しながら楽しみたいおすすめロゼワイン

日本気象協会が発表している桜開花予想によると、2021年にもっとも早く開花するのは福岡県で、平年より10日早く3月13日(土)ごろ、東京の開花予想は平年より11日早い3月15日(月)ごろとなっています(3月4日現在)。全国的に平年より10日ほど早く開花する見込みです。温暖化の影響か、今年は暖冬でしたものね。開花予想日は日によって変動しますので、気になる方は随時チェックしてみてください。

日本気象協会 桜開花・満開予想 2021

桜が咲くといよいよ春! というムードが高まります。ピンク色の可憐な花を眺めていると、気持ちがパッと明るくなって、否応なしに宴会気分が盛り上がってしまいます。そんな春に飲みたいお酒といえば、やっぱりロゼワイン! 色も味わいも華やかなロゼをいただきながら眺める桜は、そりゃもう格別です。

今回は、ロゼワインの基本をおさらいしつつ、おすすめのロゼを2本ご紹介します。タイプの異なる2本なので、好みに合わせてチェックしてみてください。

ロゼワインと日本のワインマーケット

数年前から世界では、ロゼワインブームがわきおこっています。 “ワインの本場”フランスでは、スティルワインの消費量の30%をロゼが占めるといわれるほど。ワイン全体の消費量が落ち込む中、ロゼだけは増加傾向にあるようです。この傾向はフランスだけにとどまらず、イギリスやアメリカといったワイン消費国でも顕著に見られます。一説によると、特に20〜30代の若者が好んでロゼを飲んでいるのだとか。軽やかな味わいにSNS映えする華やかな色合いが、若者の心をがっちり掴んだといわれています。

一方、ここ日本でのロゼワイン消費量は横ばい状態。ワイン消費量に占める割合も微々たるものです。インポーターが「世界中で流行っているしSNS映えも申し分ないのだから、日本でもロゼブームがくるはず!」と見込んでロゼの輸入量を増やしても結果がともなわない……そんな状態が続いているそう。いったいなぜでしょうか。

諸説ありますが、私は「日本では “日常的にワインを飲む文化”よりも “ちょっぴりこった料理にとっておきのワインを合わせる文化”の方が浸透しており、カジュアルなイメージのロゼよりフルボディの赤や定番の白、シャンパーニュに人気が集まっている説」に一票。レストランでは “これぞワイン”な泡や赤、有名な産地の白をオーダーしたくなります。リーズナブルなコンビニワインも、やっぱり飲みごたえありそうな赤が主流です。あえてロゼを選ぶ機会があまりない……それが本音なのではないでしょうか。

「本当はとても美味しくて、日常的に取り入れやすいワインなのに、もったいないなあ〜」と思わずにはいられません。日本の傾向とは裏腹に、最近わが家では一年を通してロゼを買う機会が爆上がり中です。

赤の華やかさと白の軽やかさ……いいとこ取りなロゼワイン

ロゼワインがどのように造られているかをご存知でしょうか。主な製法は次の二通り。

【セニエ法】
黒ブドウをつぶして、果皮や種を残したままタンクの中で漬け込みます。果皮から色素がしみ出て果汁がピンクに色づいた頃合いに、果汁をタンクから抜き取り、抜き取った果汁を別の場所で発酵させて仕上げます。赤ワインとほぼ同じ製法です。ロゼの場合は果皮・種の漬け込み期間を短めにして、タンニンなどの要素を赤ワインよりも軽めに仕上げます。

【直接圧搾法】
黒ブドウをつぶしてそのまま果汁を絞ります。その際、果皮から果汁に色素がしみ出ることにより果汁がピンク色に色づきます。その後、果汁のみを発酵させて仕上げます。こちらは白ワインと同じ製法。セニエ法よりもさらに色素やタンニンなどの要素が軽くなります。

※この他、黒ブドウと白ブドウを一緒に醸造してロゼ色にする製法(混醸法)もあります。また、出来上がった赤ワインと白ワインを混ぜてロゼ色にする方法は多くの国で認められていません。

赤や白と同じ造り方で造られるロゼワインですが、赤ワインほどタンニン(渋み)を感じないし、白ワインほど酸味は強くない……それでいて赤ワインのようなベリーの香りや白ワインのような柑橘の香り、まろやかな酵母の香りなどがあわさってとっても華やか! そんないいとこ取りな味わいに仕上がります。そのため、お料理との合わせやすさはピカイチです。料理の味わいを邪魔することなく、ほどよい風味をプラスしてくれる、バランスのいいワインなのです。

繊細な味わいが多い和食にも、ピリッと辛味のきいた韓国料理にも、油っこい中華にも、ロゼはとっても合わせやすくておすすめです。デイリーワインを買うとき、迷ったらロゼ! とばかりにロゼに手を伸ばしています。

2021年のお花見シーズンに味わいたいおすすめロゼ

というわけで、季節は春! 日本人にとってロゼワインを試すのに絶好の機会です。「ロゼは冷やした方が美味しいから、本当は夏に飲むべき」なんて意見もありますが、桜の花を思いながら飲むロゼの美味しさには捨てがたいものがあります。セニエ法で造られたロゼなら比較的骨格がしっかりしているので、春先にも十分楽しめます。今年の春はぜひ、ロゼをたくさん楽しんでください。

さて、ここで私のおすすめロゼを2本ご紹介します。

左側にあるノッポでスリムなボトルのロゼは、世界的に有名なロゼの名産地、フランスはローヌ地方の “TAVEL(タヴェル)”です。タヴェルとはAOC(地理的なブランド)を指します。例えるなら “松坂牛”みたいなものですね。

右側にあるスタイリッシュなラベルのロゼは、アメリカはオレゴン州産のもの。使われている品種はイタリアワインのキャンティでおなじみ、サンジョヴェーゼです。サンジョヴェーゼのロゼって珍しいですよね!

以下、それぞれの詳細をお伝えします。どちらもセニエ法で造られていますが、味わいのタイプが異なるので、好みやお料理、飲むシーンに合わせてチョイスしてみてください。

◆桜を眺めながらしっとり楽しむなら……シャトー・ダケリア “タヴェル” 2017

少し濃いめのピンク色が目に眩しい、タヴェルのロゼ。グラスに注ぐと甘いイチゴの香りがふわっと漂います。口に含むとトロンとした舌触り。鼻に抜ける香りにはあまみのあるベリー系の香りと、つんと心地よいプラムの香りが混じります。一言でいうと、上品なロゼ! 酸味は強すぎず、それでいて赤ワインのようなコクもしっかり感じるタイプ。桜を眺めながらしっとり、ゆっくり楽しみたい1本です。

【合わせる料理例】
・ルッコラのサラダ
・ポルチーニ茸のチーズリゾット

香りの強い料理との相性がばっちりです。ルッコラを合わせると、ワインから漂うイチゴの香りをより強く感じます。一番試してほしいのはポルチーニ茸のチーズリゾット。ポルチーニ茸の香り、チーズの香り、ベリーの香りがうまく融合して、至福の余韻です。

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◆カジュアルにわいわい楽しむなら……A to Z ワインワークス ロゼ2018

比較的淡い色合いのロゼ。香りには柑橘系のニュアンスが強くでています。口に含むと一瞬軽やかさを感じつつも、後からじわ〜っと滋味深さが口内いっぱいに広がります。酵母由来の香ばしさ(焼きたてのパンのような香ばしさ)も感じます。サンジョヴェーゼの赤ワインを連想させる、オリーブのような元気な味わいです。カジュアルに飲むのにぴったり!

【合わせる料理例】
・マルゲリータピザ
・タコス

酸味と辛味のきいた料理との相性が抜群です。ピザにはぜひタバスコをふって合わせてみてください。また、タコスにもフレッシュサルサソースを入れて、トマトの酸味を味わいながらワインをお楽しみください!

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最後に……最新のお花見事情

2021年は昨年引き続き、新型コロナウイルスの影響で外でお花見をしにくい状況です。それに対して、少しでもお花見気分を味わえるよう各社様々なサービスを用意しています。例えば、タクシーに乗りながら桜の名所をめぐる “お花見タクシー”窓から桜を望める “桜ビュー”のお部屋にステイできる宿泊プランホームパーティにお花見気分を取り入れることができる桜の盆栽販売、などなど……。本当は本物の桜をまじかで見ながらわいわいしたいところですが、今年は少し違う趣向で楽しみつつロゼワインで乾杯するのも、楽しいかもしれませんよ!

 


吉田すだち ワインを愛するイラストレーター

都内在住の、ワインを愛するイラストレーター。日本ソムリエ協会認定 ワインエキスパート。ワインが主役のイラストをSNSで発信中!趣味は都内の美味しいワイン&料理の探索(オススメワイン、レストラン情報募集中)。2匹の愛する猫たちに囲まれながら、猫アレルギーが発覚!?鼻づまりと格闘しつつ、美味しいワインに舌鼓を打つ毎日をおくっている。
【HP】https://yoshidasudachi.com/
【instagram】https://www.instagram.com/yoshidasudachi

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