
2021年02月23日
ドライフルーツは、フルーツの旨味と栄養分がギュッと詰まった女性におすすめ食材のひとつ。フルーツを丸ごと食べられるうえ、甘くて濃厚なので満足感が得られます。この記事では、ドライフルーツの魅力やおすすめ商品、そしてワインとの組み合わせ方を詳しくご紹介します。
ドライフルーツは、フルーツにたっぷり含まれる水分を蒸発させて作るので、栄養分がぎゅっと凝縮されています。すべての栄養素が生のフルーツよりも高くなるわけではありませんが、食物繊維が増え、カリウムや鉄分などのミネラルが凝縮されるため、効率的に栄養素を摂取することができますよ。
また、栄養価の高い皮の部分は、生の状態よりもドライフルーツの方が食べやすくなる点もメリット。皮まで丸ごと手軽に食べられ、持ち運びもできるので小腹が空いたときや口寂しいときに最適です。フルーツの甘味と旨味が詰まっていて噛みごたえがあるため、少量でも満足感を得られる点もうれしいですね。
ただ、甘くておいしいからと食べ過ぎは注意。生のフルーツと比べると、ドライフルーツの方が重量が軽くなるため、同じ量を食べればカロリーオーバーになります。食べる分だけお皿に出すなど工夫して適量を食べるようにしましょう。
ドライフルーツは、高い栄養価と持ち運びの手軽さから人気が高まっています。生のフルーツはドライフルーツにすることで、ビタミン類は減少してしまいますが、一部の栄養素は豊富になるため、不足しがちな栄養素を摂取するのにおすすめ。ではドライフルーツに含まれる主な栄養素について見ていきましょう。
ドライフルーツは、カリウムやマグネシウム、鉄、亜鉛、カルシウム、リンなどのミネラルが豊富なことが特徴。ミネラルとは、五大栄養素のひとつで、身体の調子を整える役割を果たします。不足しがちな栄養素ばかりなので、ドライフルーツを積極的に摂取して補いたいですね。
カリウムは、体内の余分な塩分を排出し筋肉や神経の機能を調節するために必要な栄養素です。むくみ対策や、イライラや疲れの解消に役立つなど女性にとって助かる成分ですが、汗によって排出されやすいのが難点。ドライフルーツなら効率よくカリウムを摂取できますよ。
カリウムが豊富に含まれるのは、バナナやいちじく、アプリコットやレーズン。日本で一般的な干し柿もおすすめですよ。
多くの女性に必要な鉄分もドライフルーツで補給することができます。日頃から貧血に悩まされたり疲れやすかったりする人も、鉄不足が原因であることが多いので、適度にドライフルーツを摂取するといいでしょう。
鉄分は、プルーンやレーズンに多く含まれます。特にレーズンはレバーよりも豊富なので、鉄分不足が気になる方にうってつけですよ。また、デーツにも含まれるのでぜひ取り入れてくださいね。
歯や骨の主成分であるカルシウムは、不足しがちな栄養素のひとつです。体内で不足すると骨から血液に供給されるため、結果的に骨密度の低下に繋がる恐れも。カルシウム不足対策には、ドライフルーツを積極的に取るのがおすすめです。特にドライいちじくやドライいちごは、カルシウムが豊富ですよ。
ドライフルーツと生のフルーツを比較して、もっとも増える栄養素といえば、食物繊維。食物繊維には、腸の働きを整える作用があります。腸内環境が整えば栄養素の吸収率が上がるため、ぜひ取り入れたいですよね。
食物繊維は、アプリコットやりんご、ワイルドブルーベリー、いちじく、デーツなどに多く含まれています。食物繊維が多いと満腹感を得られるので、食べ過ぎを防ぐこともできますよ。
美しい肌づくりに欠かせないポリフェノール(抗酸化物質)。特にフルーツの皮の部分に多く含まれているので、フルーツを丸ごと食べられるドライフルーツは最適です。クランベリーやブルーベリー、プルーン、レーズン、いちじくなどに豊富に含まれていますよ。
特にクランベリーは、ポリフェノールの一種である天然色素アントシアニンを多く含み、活性酸素の除去やむくみの解消などに役立ちます。目の疲れにもおすすめです。
抗酸化作用のある栄養成分であるビタミンEは、シワやシミ、くすみなどの防止に役立ちます。ビタミンEが多く含まれるのはナツメやデーツで、同じくビタミンEを含むアーモンドやヘーゼルナッツなどナッツ類と一緒に食べることで、より効果が期待できますよ。
ドライフルーツの製法には、天日干しや砂糖漬けだけでなく、フリーズドライ、減圧フライ製法、糖置換などさまざまな種類があり、それぞれ異なる食感や味わいを楽しめます。
天日干しとは、古くから用いられる製法で、風通しのよい場所でザルや網のうえに並べ、太陽の光を当てて乾燥させる方法。気温が高く湿度の低い国ではよくおこなわれています。
太陽の光を浴びることで、ビタミンDや鉄分などの成分の濃度が高くなり旨味が凝縮されますよ。砂糖や油などを使用せずに乾燥させるだけなので、余分な糖分やカロリーが気になる人は天日干しがおすすめ。
砂糖漬け製法とは、フルーツを砂糖漬けしたあとに乾燥させる方法。砂糖に漬けることで、保存性が高くなり色が鮮やかで食感がやわらかく仕上がるというメリットがあります。
お菓子に使いたいときや硬いドライフルーツが苦手な人、また効果的に糖分補給したいときには、砂糖漬けがいいでしょう。ただ、フルーツだけでも十分甘味を感じられるので、糖分のとり過ぎには注意してくださいね。
フリーズドライ製法とは、マイナス30度で急速冷凍したフルーツを、真空にして乾燥させる方法です。素材の色や成分の変化が少なく、水分量がかなり低いため長期保存が可能です。
サクサクと軽い食感が特徴で、スナック菓子のように楽しめますが、持ち運びする際は壊れやすいので注意が必要。
減圧フライ製法とは、減圧して水分の沸点を下げた蒸発しやすい環境で、低温の植物性油脂で食材を揚げる方法です。
食材の色や風味、栄養を損なわず、サクサクとした食感に仕上がります。バナナやパイナップル、りんごなどがよく知られていて、本来の素材のおいしさを楽しめますよ。ただ、油で揚げる分カロリーは高くなるので食べ過ぎに注意です。
マンゴーやキウイフルーツなどの輸入ドライフルーツで見られる糖置換製法。フルーツを糖液に漬け込み糖濃度を高めてから乾燥させる方法です。フルーツの水分の一部が糖に置き換わり、やわらかい食感が残るうえ、保存性が高く色が美しいのが特徴。とはいえ、糖分を大量に含むのでほどほどに楽しみましょう。
また、ドライフルーツを選ぶ際には、できるだけ添加物を使用していないものがおすすめ。色味を美しく仕上げるために、亜硫酸塩などの漂白剤や着色料、酸化防止剤など使われるものがあります。パッケージの裏面にある成分表示で、フルーツ名のみが記載されているものを選ぶとよいですよ。
¥2,850(税込)〜/1kg
アメリカ産のワイルドブルーベリー、クランベリー、レーズンの3種をミックスしたひと品。酸味と甘味のバランスがよく、さわやかな味わいでおやつやワインのお供にもってこいです。しっとりした食感とほのかな甘味で食べやすいですよ。
¥1,230(税込)〜/1kg
1袋に6種類のドライフルーツを楽しめるひと品。レーズンやグリーンレーズン、クランベリー、そしてパイナップルやパパイヤ、マンゴーなどのトロピカルフルーツをミックスしていますので、色々なフルーツを味わいたい人にぴったり。1kgとたっぷり入ってリーズナブルなのもうれしいですね。
¥1,980(税込)〜/250g
国産のフルーツを使うドライフルーツです。レモンや清見オレンジ、りんご、みかん、うめ、いちご、キウイの7種類を合わせたセット。ドライフルーツでありながら、やわらかい半生の食感とジューシーな味わいを楽しめます。
¥1,280(税込)〜/500g
サクサク、カリカリとした食感がクセになるバナナチップスです。バナナはココナッツオイルで2度揚げし、濃厚な香りと旨味を味わえ食べごたえがありますよ。おやつにはもちろん、ヨーグルトに入れたりシリアルに混ぜたりと朝食に取り入れてもいいですね。
¥2,690(税込)〜/1kg
レーズンやデーツ、クランベリー、くこの実の4種のドライフルーツ、アーモンドやくるみ、カシューナッツ、ヘーゼルナッツ、マカダミアナッツの5種のナッツ、そしてひまわりの種、かぼちゃの種、ピーナッツの3種のシードなどたくさんの種類を楽しめます。ナッツとドライフルーツを組み合わせて食べたい人におすすめ。
¥1,080(税込)〜/180g
房のまま、天日乾燥させた干しぶどうです。枝付きの大粒タイプで、完熟のぶどうを乾燥させているので甘味が強くフルーティ。砂糖やその他の添加物は一切使わず、ぶどうそのものの味を味わうことができますよ。
¥1,598(税込)〜/800g
天日干しされたドライアプリコットです。ジューシーでふっくらとやわらかい食感と、酸味の少ないさわやかな味わいが魅力です。刻んでヨーグルトやサラダに加えたり、そのままおやつやワインのお供に、またケーキやパンに練り込むな幅広く使えますよ。
¥2,260(税込)〜/1kg
天日干しされたドライいちじく。トルコ産のいちじくは、大粒で皮がやわらかく、果肉が多いのが特徴です。プチプチと口のなかで弾け、甘味が凝縮されたおいしさを味わえます。ジャムのように濃厚な甘さですが砂糖は一切使っていません。
¥469(税込)〜/240g
砂糖や保存料不使用のドライプルーンです。大粒でやわらかく、肉厚なので一粒でかなり満足感があります。鉄分が豊富で貧血対策にも役立ちますよ。しっとりとして食べやすいので、お子さんから年配の人まで幅広い年代におすすめです。
¥998(税込)〜/500g
注目度の高いドライフルーツ「デーツ」。砂糖不使用、ノンオイル、無添加でありながら、黒糖のような濃厚な甘味が特徴です。食物繊維が豊富で、ミネラルもたっぷり含まれていて栄養価が高いです。デーツの鮮度を保つために種がなかに入っていますので、食べるときは注意。糖分補給に、ワインやコーヒーのお供にぴったりです。
お家でも手軽にドライフルーツを作ることができます。作り方にはいくつかの方法がありますので、自分にあった製法で挑戦してみてくださいね。
フルーツをしっかり洗いましょう。皮ごとドライフルーツにする場合は、汚れをきれいに取り入念に洗います。そしてお好みの厚さにカットしますが、乾燥しやすい厚さに均等に切りましょう。スライサーを使うのもおすすめですよ。厚さの目安は、2〜4mm程度がよいでしょう。
ザルや野菜ネットに、カットしたフルーツを重ならないように並べて、直射日光の当たる風通しのよい場所に干します。様子を見ながら返し、しっかり水分が抜けるまで待ちます。天日干しはお手軽ですが、時間がかかるのがデメリット。水分を多く含むフルーツは2週間以上かかるものも。
干す場所によっては、風や雨、また虫や埃などに注意してください。梅雨時期はカビがはえることがあるので、湿気の多い季節は避けましょう。天日干しは、水分の飛びやすいりんごやパイナップルがおすすめですよ。
オーブンを使えば、手間がかからず簡単に作れます。クッキングシートをしいた天板にフルーツを並べ、100度のオーブンで1時間ほど乾燥させます。オーブンから一旦出して、フルーツをひっくり返し、再び30〜40分ほど乾燥させましょう。
時間は目安なので、水分が抜け足りない場合は、もう少し時間を追加してください。オーブンで作ると、香ばしく仕上がるのでバナナやアプリコットなどがおいしいですよ。
電子レンジでも手軽にドライフルーツが作れます。カットしたフルーツは、キッチンペーパーで表面の水分を取っておきましょう。クッキングシートに並べて、電子レンジに入れ600Wで2〜3分様子を見ながら加熱します。
一旦出し、出てきた水分を拭き取ってから、新しいクッキングシートに並べ再び電子レンジに入れて2分加熱します。好みの乾燥具合になるまで何度か繰り返して完成です。焦げないように少しずつ加熱することがうまく作るコツです。
ドライフルーツを頻繁に作るなら、専用の機械を使うのがおすすめです。専用のトレイにカットしたフルーツを並べてスイッチオンするだけで、とってもお手軽。温度と時間を設定するだけで一度にたくさんのドライフルーツが作れるうえ、天候に左右されることもなく失敗が少ないですよ。
専用の機械を手に入れることと電気代が多少かかることがデメリットかもしれません。
フルーツの甘味と旨味が凝縮されたドライフルーツは、ぶどうから造られるワインとの相性が抜群。ワインのフルーティな香りとドライフルーツの濃厚な甘味が合わさることで、お互いを引き立たせついついワインが進んでしまいます。
ワインに合うドライフルーツを選ぶ際は、香りや風味、色調を参考にするのがポイント。ワインを表すとき、いちじくの香りや洋梨の風味などぶどう以外のフルーツに例えられることがありますよね。ワインを口に含んだときに感じる味わいに似ているものをチョイスすると、相性のよい組み合わせを選ぶことができますよ。
赤ワインには、ベリー系のドライフルーツがおすすめです。ガメイやピノ・ノワールなどほのかな酸味と軽めな味わいのワインには、甘酸っぱいクランベリーがよく合います。
また、メルローやカベルネ・ソーヴィニヨンなどパワフルなワインには、プルーンやドライブルーベリーなど黒系フルーツがぴったりですよ。ドライいちじくともよく合います。
白ワインには、黄色や淡い色調のドライフルーツがよく合います。特に相性抜群なのは、アプリコットです。そのほかに、マンゴーやりんご、またレモンなど柑橘系のドライフルーツがおすすめ。
ボリュームのあるソーヴィニヨン・ブランには、パイナップル、複雑な香りのシャドルネにはマンゴーがぴったりですよ。
軽めでフルーティなロゼワインには、枝付きレーズンやドライマンゴー、アプリコットなどが好相性。甘味のある濃厚なロゼワインには、マンゴーやパイナップルなど、トロピカルフルーツがいいですね。クランベリーもおすすめ。
スパークリングワインと相性のよいドライフルーツは、枝付レーズンです。いちじくの濃厚な甘味やマンゴーのフルーティな香りもよく合いますよ。
女性にとってうれしい栄養素を備えるドライフルーツは、おやつやワインのお供におすすめ。レーズンやプルーンなどが一般的ですが、ドライフルーツにはさまざまな種類があり、それぞれの味わいや食感を楽しむことができますよ。お家で手軽に作ることもできるので、自分好みのドライフルーツを取り入れてみてくださいね。
※商品価格は、2021年3月21日時点での情報です。