
2020年10月24日
「フレッシュ」「エレガント」「バランス」と三拍子そろったシャンパン、ローラン・ペリエ。この記事では、世界各国で愛飲されているローラン・ペリエの歴史やこだわり、7種のラインアップをご紹介します。おすすめの飲み方もチェックしてくださいね。
ローラン・ペリエは、世界150ヵ国以上で愛飲されているシャンパンです。フレッシュでエレガント、バランスのよいシャンパンは、ワイン評論家ロバート・パーマーのサインバイヤーズガイドで5つ星を獲得。フランス国内の最高級ホテルやレストランに採用されているだけでなく、イギリス王室御用達としても知られています。
ローラン・ペリエの創業は1812年までさかのぼります。元樽職人のアルフォンソ・ピエルが、シャンパーニュのトゥール・シュル・マヌル村に、ローラン・ペリエの前身となるネゴシアンを設立。彼のあとを継いだ最高醸造責任者とその妻の姓をとり、ローラン・ペリエというメゾンになりました。
1920年にはイギリスへ販路を拡大しますが、世界恐慌の影響を受け一時衰退。しかし1939年に経営トップとなったマリー・ルイーズ・ランソン・ドゥ・ノナンクールが手腕を発揮し、再興を果たしました。1948年、母マリーのあとを継ぎ、ベルナール・ドゥ・ノナンクールがトップに就任します。
ベルナールは、ステンレスタンクなど当時の最新技術を導入。また人とのつながりを大切にし、従業員や契約しているブドウ農家などと信頼関係を築いていきます。新たなスタイルを築いたローラン・ペリエは、1998年「プリンス・オブ・ウェールズ」の認証を受けました。2011年、イギリス・ウィリアム王子ご成婚の際には、晩餐会など公の席でローラン・ペリエがふるまわれています。
2010年にベルナールが死去したあとは娘のアレクサンドラが当主となり、シャンパン造りを行っています。
ローラン・ペリエには2つのこだわりがあります。ひとつは、自然とワインを尊重し品質を追求し人を大切にする、という信条。2つめはメゾンの独自性と価値観を保つための家族経営です。
シャルドネのキレとフレッシュさを活かすステンレスタンクや、最高の味に仕上げるためのブレンド方法、シャンパーニュ地方で許されている赤・白ワインのブレンドをよしとせず、ロゼの製造をセニエ法で行っていることなどもローラン・ペリエの独自性。伝統を守りつつ最新技術を取り入れるローラン・ペリエのスタイルは、家族経営だからこそ変わることなく、後世にしっかり引き継がれてきました。
また、ローラン・ペリエの味を守る最高醸造責任者にも、その精神は継承されています。2004年から最高醸造責任者を務めているミッシェル・フォコネは、セラーの下働きから醸造までさまざまな経験を積み技術を習得した人物。特に優れていると賞された前任者アラン・テリエからローラン・ペリエの哲学・精神を引き継ぎ、「喜びのワイン」造りを行っています。
ローラン・ペリエのシャンパンに使われているブドウは、シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエの3種類。基本はシャルドネをベースとし、ピノ・ノワールをブレンドするスタイルですが、「ラ キュベ」「ドミ・セック」にはピノ・ムニエも少量使用されています。「ロゼ」はピノ・ノワールのみ、「アレクサンドラ ロゼ」はピノ・ノワールをベースに、シャルドネがブレンドされたものです。
7種類のシャンパンはどれもフレッシュ。エレガントで絶妙なバランスを持つものばかりです。花やベリーの甘くさわやかな香り、軽い口当たり、長い余韻のシャンパンは、それぞれ厳選されたブドウを使い、最高の味になるよう醸造・ブレンドされています。また、改革者ベルナールが考案した個性的なボトルも大きな特徴です。
¥9,680(税込)~
「素材のおいしさを堪能するため濃いソースは不要」という、ヌーベル・キュイジーヌに基づき誕生した1本です。シャルドネ55%、ピノ・ノワール45%の比率で造られたシャンパンは一切加糖なし。繊細な泡立ち、柑橘系とフローラルの香り、軽い口当たりを感じられます。ブドウの味がぎゅっと凝縮された繊細な味わいで、余韻が非常に長いという特徴を持っています。
¥3,680(税込)~
ローラン・ペリエの顔ともいえるシャンパンです。ブレンド比率はシャルドネ約50%、ピノ・ノワール30%、ピノ・ムニエ20%。色は薄いゴールドでなめらかな泡立ち、白い花や柑橘、白桃などの複雑な香りを持っています。フレッシュでエレガント、絶妙なバランスという、ローラン・ペリエの特色がしっかり体現されています。
¥4,980(税込)~
果実味を感じられる甘口シャンパンです。ブレンド比率はシャルドネ約45%、ピノ・ノワール約35%、ピノ・ムニエ約20%。色は美しいイエローゴールドで、凝縮感のある果実、ドライフルーツ、ナッツなどの香りが特徴です。さわやかさがあり、口当たりまろやか。ベースワインで薄めたサトウキビ糖をドサージュのリキュールとして使用していることもポイントです。
¥8,892(税込)~
限られた年にのみ造られる、ヴィンテージシャンパンです。2000年以降にリリースされたのは2000年、2002年、2004年、2004年、2007年、2008年のみ。シャルドネとピノ・ノワール、それぞれ50%程度がブレンドされています。クリアゴールドのシャンパンは、花や柑橘の香りが華やか。ほどよい堅さ、キリっとひきしまった飲みごたえを感じられます。
¥13,500(税込)~
ブレンド比率はシャルドネ55%、ピノ・ノワール45%。ローラン・ペリエの高いブレンド技術を体現している1本です。どちらのブドウも、格付け100%のグラン・クリュで栽培されたもの。シルクのようななめらかさ、果実とハチミツ、ナッツなどの複雑な香りを持っています。ミネラルが豊富でリッチな味わいを楽しめます。
¥7,238(税込)~
ピノ・ノワール100%。フランスでは少ない、手間のかかるセニエ法で造られているシャンパンです。美しいサーモンピンク色をしており泡立ちが豊か。ベリーやチェリーの華やかな香りが印象的です。口当たりがやわらかく、深く長い余韻を楽しめます。ベルナール氏がアンリ4世時代からインスピレーションを受けたという、美しいボトルも魅力のひとつです。
¥37,994(税込)~
ベルナール氏が、長女・アレクサンドラ氏の結婚を祝しリリースしたシャンパンです。ブレンド比率はピノ・ノワール80%、シャルドネ20%。それぞれマセラシオンしているため、香りが大変豊かです。色は深いサーモンピンクで、ジャムのような香りと柑橘のニュアンスが魅力的。ミネラル豊富でしっかりした骨格ですが、エレガントで繊細な味わいです。
ローラン・ペリエをおいしく味わえる、適正温度やおすすめのマリアージュをご紹介します。
適正温度:8〜10℃
おすすめの飲み方:アペリティフからメインまで幅広くマッチ
おすすめのマリアージュ:キャビア、牡蠣などの魚介、和食
適正温度:8〜10℃
おすすめの飲み方:アペリティフ
おすすめのマリアージュ:クラムチャウダー、魚介、鶏肉
適正温度:6〜8℃
おすすめの飲み方:デザートワイン
おすすめのマリアージュ:スイーツ、エスニック、ウオッシュ系チーズ
適正温度:9~11℃
おすすめの飲み方:アペリティフ
おすすめのマリアージュ:白身魚、鶏肉、カルパッチョ
適正温度:10℃
おすすめの飲み方:アペリティフからメインまで幅広くマッチ
おすすめのマリアージュ:白身魚、肉
適正温度:8〜10℃
おすすめの飲み方:アペリティフからメインまで幅広くマッチ
おすすめのマリアージュ:サーモンマリネ、フォアグラ、テリーヌ
適正温度:10〜12℃
おすすめの飲み方:アペリティフからメインまで幅広くマッチ
おすすめのマリアージュ:フレンチ
自然を尊重し、人とのつながりを大切にしながらシャンパン造りを続けるローラン・ペリエ。創業時は小さなネゴシアンでしたが、世界中の人々に愛されるシャンパンを生み出す大きなメゾンに成長しました。7種あるシャンパンは、それぞれ最高の味となるようブレンドされています。シーンに合わせて楽しんでみてはいかがでしょう。
※商品価格は、2021年3月29日時点での情報です。