2021年06月01日

ヨーロッパではおなじみ!ゲヴェルツトラミネールの特徴とは

この記事では、ヨーロッパ生まれのブドウ、ゲヴェルツトラミネールの特徴や産地をご説明します。日本人にはちょっと覚えにくい名前ですが、一度、特徴とともに覚えてしまえば忘れることはないはず。おすすめワインとよく合う料理もご紹介するので、ぜひチェックしてください。

ゲヴェルツトラミネールとは

ゲヴェルツトラミネールのブドウ畑
iStock.com/eurotravel

灰色がかった薄いピンク色のゲヴェルツトラミネールは、白ワイン用の品種です。ドイツ語で「スパイス」の意味を持つその名のとおり、香りはスパイシーで華やか。それだけでゲヴェルツトラミネールとわかる、ライチやトロピカルフルーツ、ブーケ、ショウガなどの個性的な香りを持っています。

主にフランス、ドイツ、イタリアで栽培されていますが、もっとも知られているのはフランス・アルザス地方。起源とされる北イタリア原産のトラミーナという品種が、ドイツを経てフランスに渡り、広まったといわれています。

ゲヴェルツトラミネールから作られるワインの特徴

テーブルに置かれた、ゲヴェルツトラミネールのワイングラスとボトル
iStock.com/nobtis

ゲヴェルツトラミネールからは、甘口・辛口・貴腐ワインなど、さまざまなタイプのワインが造られます。地域によって味わいは異なりますが、どのタイプにも共通しているのは、黄色がかった色合いと個性的で豊かな香り。熟成させるとさらに香りが強くなり、ゲヴェルツトラミネールならではの力強さを感じられます。

また、もともと少ない酸味は、熟成させるとよりまろやかになります。熟成が早い品種のため糖度が高く、アルコール度数が高めのワインが多いことも特徴です。

ゲヴェルツトラミネールの主な産地

フランス・アルザスのブドウ畑
iStock.com/PocholoCalapre

ゲヴェルツトラミネールは、冷涼で乾燥した気候、適度な日当たりを好む品種です。霜害を受けやすいため育成に手間はかかりますが、条件がそろった土地では、本来の個性を活かした見事なブドウを育てることができます。ゲヴェルツトラミネールの世界的な産地とその特徴をみていきましょう。

フランス・アルザス地方

世界的に知られるゲヴェルツトラミネールの銘醸地です。標高が高く冷涼で乾燥したアルザス地方は、日照量が多いうえ、ブドウの育成に適した保水性のある粘土質土壌。ゲヴェルツトラミネール栽培に最適の条件を備えています。

アルザス地方で主に造られているのは辛口ワインですが、遅摘みブドウを使った甘口の「ヴァンダンジュ・タルディヴ」や、貴腐ブドウを使った「セレクションドグランノーブル」なども製造しており、タイプはさまざま。どのワインもゲヴェルツトラミネールならではの豊かな香り、酸味、おだやかなボリュームのある味わいを楽しめます。

ドイツ

ドイツ南西部のファルツと、国内最南端のバーデンで多く栽培されています。ファルツは国内で2番目、バーデンは3番目にブドウの栽培面積が大きい地域。ふたつの地域はどちらも温暖な気候で、地図で見ると近いように思えますが、それぞれ特徴の異なるワインが造られています。ファルツのワインはキリッとした味わい。バーデンのワインはしっかりした味わいです。早飲みタイプのため、どちらもアルザス産ワインに比べると軽めになります。

イタリア

イタリアの主要産地は、ゲヴェルツトラミネールの起源といわれる北部のアルト・アディジェです。アルプスの麓にあるため冷涼な気候。昼夜の寒暖差があり、石灰質、粘土質、火山性など、さまざまな土壌が混在しています。イタリアのゲヴェルツトラミネールは、みずみずしい透明感と軽い口当たりが特徴。辛口主体ですが、甘口ワインも造られています。

オーストリア・アメリカ・日本でも

ゲヴェルツトラミネールはドイツ・イタリアに隣接するオーストリアのほか、チェコ、アメリカ、カナダ、チリなど世界各地で栽培・醸造されています。日本でも、冷涼な気候の北海道と長野県・塩尻市でごくわずかですが造られています。それぞれの地域を飲み比べてみると、香りや味わいの違いを楽しめますよ。

おすすめの飲み方

グラスに白ワインが注がれている様子
iStock.com/artisteer

ゲヴェルツトラミネールのグラスは、縦長でボウルに丸みのある、ソーヴィニョン・ブランタイプがおすすめです。適温は7~13℃。一般的に、甘口は低い温度で飲むほうがおいしいといわれているので、タイプによって温度を調整するとよいですよ。飲みごろは出荷後3年程度。ドイツのゲヴェルツトラミネールをはじめ早飲みタイプが多いため、長期熟成させずフレッシュな味わいを楽しみましょう。

合わせる料理は?

テーブルに並ぶエスニック料理
iStock.com/thesomegirl

スパイシーさを持つゲヴェルツトラミネールは、風味のある料理とよく合います。スパイスやハーブを効かせた肉、魚料理のほか、カレーとも相性抜群。エスニック料理もおいしく味わえます。チーズは濃厚なブルーチーズやウオッシュタイプがおすすめです。

【おすすめの料理】
ハーブソーセージ
エビチリ
豚の角煮
塩・コショウのみで味付けしたシンプルなテリーヌ

ゲヴェルツトラミネールを使ったおすすめワイン5選

1. メイエー「アルザス ゲヴェルツトラミネール」

アルザス ゲヴェルツトラミネールのボトル
¥4,554(税込)~/フランス/やや辛口

アルザスの名門ワイナリー、メイエー家のワインです。ライチ、マスカット、バラなどの華やかな香りとまろやかな口当たり、フルーティな味わいを楽しめます。農薬、化学肥料、除草剤を使用せず、遺伝子組み換えを行っていないEU認証取得オーガニックワインなので、ブドウ本来の味わいやテロワールを感じられますよ。

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2. ファミーユ ヒューゲル「ゲヴェルツトラミネール クラシック」

ゲヴェルツトラミネール クラシック ファミーユ ヒューゲル アルザスのボトル
¥2,365(税込)~/フランス/中辛~辛口

1639年、アルザス地方のクヴィール村で創業した、家族経営のワイナリーが手掛ける1本です。ライチ、メロン、バラ、ユリ、ジンジャーやカルダモンなど、華やかさとスパイシーさを併せ持つ香りが特徴。さわやかな口当たりでフルーティ、ほどよい酸味があるため飲みやすいワインです。カレーやタイ料理とよく合います。

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3. フライシャー「アルザス ゲヴュルツトラミネール」

フライシャー_ゲヴェルツトラミネールのボトル
¥2,069(税込)~/フランス/やや甘口

フランス・アルザスのドメーヌ、「セルジュ・フライシャー」を受け継いだ、レ・グラン・シェ・ド・フランスのワインです。ゲヴュルツトラミネール特有のライチの香りが印象的。なめらかな口当たりと凝縮した果実味、エレガントさを感じられます。「サクラアワード2016」では、最高賞となるダイヤモンドトロフィーを獲得しました。

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4. ジョセフ・ドラーテン「ゲヴェルツトラミネール カビネット」

ジョセフ ドラーテン ゲヴェルツトラミネール カビネットのボトル
¥1,056(税込)~/ドイツ/辛口

ドイツ・ファルツ地方のワイナリー、ジョセフ・ドラーテンのゲヴェルツトラミネールです。イエローゴールドのワインは、ライチ、マスカット、ピーチ、グレープフルーツ、バラなど、さわやかで心地よい香りと、厚みを感じられる果実味を楽しめます。甘味と酸味のバランスがよくとれており、飲みやすいと評判です。

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5. ケラーライ・トラミン「ゲヴェルツトラミネール・ヌッスバウマー」

ケラーライ トラミン ゲヴェルツトラミネール・ヌッスバウマーのボトル
¥4,510(税込)~/イタリア/やや甘口

ゲヴェルツトラミネールの起源であるイタリア・トラミーナの原産地、トラミンで造られているワインです。丁寧に栽培されたブドウを使ったワインは、芳醇という言葉がぴったり。ライチ、マスカット、バラ、ライラック、オレンジピールなどの香り、豊かな質感を持つワインは、イタリア3大ゲヴュルツのひとつと称されています。

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スパイシーな料理によく合うゲヴェルツトラミネール

その名のとおり、スパイシーで華やかな香りを持つゲヴェルツトラミネール。フランス・アルザス地方のものがよく知られていますが、ドイツやイタリアでも多く造られているワインです。いろいろな地域のワインを味わってみるのもおすすめ。スパイスやハーブを使った個性の強い食べ物とよく合うので、ぜひいっしょに味わってみてください。

※商品価格は、2021年5月10日時点での情報です。

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