2021年06月01日

和食にぴったり。ミュスカデの特徴とおすすめワイン5選

フランス・ロワール渓谷地方を主要産地とする「ミュスカデ」は、白ワイン用のブドウです。この記事ではミュスカデの特徴や分類、混同されがちな「ミュスカ」「ミュスカデル」との違いをご紹介します。マリアージュとおすすめのワインもぜひチェックしてくださいね。

ミュスカデとは

台に置かれた白ワインのボトルとグラス、ブドウの実
iStock.com/elcabron

ミュスカデは、主にロワール渓谷地方西部のペイ・ナンテ地区で栽培されている白ブドウです。別名は「ムロン・ド・ブルゴーニュ(ブルゴーニュのメロン)」。その名の通り、もともとはブルゴーニュ地方で栽培されていた、メロンのような葉を持つ品種です。ロワール渓谷地方に持ち込まれたのは18世紀になってからですが、土地と相性がよく、主要産地となりました。

ミュスカデから造られるのは、生き生きした酸を感じるさわやかなワイン。多くは口当たりのよい辛口になります。熟成させることもできますが、フレッシュなうちに味わうのがベストです。

ミュスカデはペイ・ナンテ地区のAOC(原産地統制呼称)の認定を受けています。フランスでは基本的に土地の名前がAOCの名称となりますが、ミュスカデは品種で登録。少しめずらしいパターンです。

ミュスカデのワインは4つに分類できる

ロワール地方のブドウ畑
iStock.com/Alain36

ミュスカデはもともとひとつのAOCでしたが、「ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ」「ミュスカデ・コート・ド・ラ・ロワール」「ミュスカデ」「ミュスカデ・コート・ド・グランリュ」の4つに分けられました。

もっともよく知られているのは、1936年にAOC認定を受けた「ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ」。セーヴル川・メーヌ川周辺の23の村で造られているワインは、活き活きした酸味があり、飲みやすさに定評があります。ミュスカデのほとんどがこのタイプです。

同じく1936年にAOC認定を受けた「ミュスカデ・コート・ド・ラ・ロワール」は、やや酸味が強め。ナント市北部に位置する24の村で造られるワインです。

「ミュスカデ」はナント市を中心に、広域で造られています。特徴は、シンプルでブドウ本来の味わいを楽しめるワインが多いことです。

「ミュスカデ・コート・ド・グランリュ」は、1994年にAOC認定を受けました。豊富なミネラルを感じられるワインは、ロワール・アトランティック県にある17の村とヴァンデ県の2つの村で造られています。

ミュスカデの醸造法「シュール・リー製法」とは

モダンなワイナリーのステンレスタンク
iStock.com/cynoclub

ミュスカデの多くは、「シュール・リー製法」で醸造されます。「シュール・リー」とはフランス語で「澱の上」という意味。基本、白ワインを造る際は発酵後に澱引きを行いますが、「シュール・リー製法」では発酵後の澱引きをせず、そのまま醸造を続けます。

発酵槽の下に溜まった澱を放置し、最低でもひと冬熟成。春を迎えたあと、澱の上部のみ瓶詰めされます。澱を残したまま熟成させることで旨味が抽出され、ミュスカデ独特の風味と味わいを持ったワインに仕上がるのです。

ミュスカデと似ている。ミュスカ・ミュスカデルの違い

ミュスカデとよく混同されるものに、「ミュスカ」と「ミュスカデル」があります。どちらもミュスカデとは別のもの。どのような違いがあるか見ていきましょう。

ミュスカ

ミュスカは、アルザス地方のグランクリュに認定されている白ブドウ品種です。「モスカート」や「モスカテッロ」、「モスカテル」、「マスカット・オブ・アレキサンドリア」など別名が多く、日本では「マスカット」として食用でも親しまれています。香り高く果実味豊か。ワインは甘口から辛口まで、さまざまなタイプが造られます。

ミュスカデル

フランス国内では、ボルドーで多く造られているブドウです。セミヨンやソーヴィニヨン・ブランとブレンドされることの多い補助品種ですが、貴腐ワインの主要品種として使われることもあります。濃厚な花の香りを持っており、酸味は弱め。晩熟で病害に弱いところがあるため、栽培に少々手間がかかります。

和食とのマリアージュも!ミュスカデに合う料理

ミュスカデは魚介料理と相性抜群です。魚の種類・調理方法を選ばないため、白身魚のムニエルも、シンプルに塩をふって味わう青魚にもマッチします。カルパッチョや刺身もおいしく味わえますよ。

酸味が強すぎず繊細な味の邪魔をしないので、和食にもぴったり。炊き込みご飯や味噌を使った料理、さっぱりした水炊きにもよく合います。和食に合わせるワインに迷ったとき、間違いのない白ワインです。

おすすめのミュスカデワイン5選

1. ドメーヌ・ド・ラ・バジレル「ミュスカデ セーヴル エ メーヌ シュール リー」

ミュスカデ セーヴル エ メーヌ シュール リー ドメーヌ ド ラ バジレルのボトルとラベルのアップ
¥911(税込)~/辛口

ドメーヌ・ド・ラ・バジレルのミュスカデです。柑橘やレモンのアロマ、シュール・リー製法で生み出されるミュスカデ本来の旨味が特徴。軽やかで飲みやすいワインです。フランスのワイン誌「ジルベール・エ・ガイヤール」や、「リヨン国際ワインコンクール」で何度も金賞を受賞。日本のワイン誌「リアルワインガイド」でも、「2019年・旨安大賞」を獲得しています。

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2. バロン・ベルナール「ミュスカデ」

バロン・ベルナール ミュスカデのボトル
¥1,004(税込)~/辛口

名門ワイナリー、シェロー・カレ系列のバロン・ベルナールが手掛ける1本です。シトラスやグレープフルーツのフレッシュなアロマ、フルーティな味わいが特徴。テロワールごとに減農薬栽培で造られているワインは、瓶内熟成で仕上げられています。ほどよい酸味が食欲を刺激してくれるので、食前酒としてもおすすめですよ。

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3. ギィ・サジェ「ミュスカデ・ド・セーブル・エ・メーヌ・シュール・リー」

ギィ・サジェ ミュスカデ・ド・セーブル・エ・メーヌ・シュール・リーのボトル
¥1,262(税込)~/辛口

8代続く家族経営のワイナリー、ギィ・サジェのミュスカデです。緑がかった美しい金色のワインは、白い花のようなアロマを持っており、軽やかな口当たり。ミネラルが豊かで、酸味のバランスがよく取れています。魚介と最高に相性がよい1本。牡蠣や刺身など生で味わうものだけでなく、シンプルに塩で味わう焼き魚ともベストマッチです。

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4. ドメーヌ・ド・ラ・ノエ「ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ シュール・リー」

ドメーヌ・ド・ラ・ノエ ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ シュール・リーのボトル
¥1,594(税込)~/辛口

ドメーヌ・ド・ラ・ノエが造る、バランスのよさを感じるミュスカデです。さわやかなシトラスとヘーゼルナッツのアロマが特徴。豊かな果実味、キリッとした酸味、ブドウの旨味を楽しめます。さわやかで口当たりがよく、飲みやすいと口コミで定評あり。魚介はもちろん、唐揚げや天ぷらなどの揚げ物にもよく合います。

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5. ドメーヌ・ド・ラ・ノエ「アベイ・デ・トンプリエ ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ・シュール・リー」

アベイ・デ・トンプリエ ミュスカデのボトル
¥1,770 (税込)~/辛口

ドメーヌ・ド・ラ・ノエが手掛けるスペシャルワインです。特徴はメロンや花などの複雑なアロマ、すっきりした甘味、ほのかな苦味と酸味。魚介、和食だけでなく、チーズやクリームといった濃厚な料理とも相性がよいですよ。使用されているブドウの樹齢は平均60年。花崗岩土壌というテロワールを活かしたミュスカデの旨味を存分に感じられます。

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和食にもぴったり合うミュスカデ

ミュスカデは、ペイ・ナンテ地区のAOCワインです。4タイプに分かれますが、どれも独特の芳香と活き活きとした酸味を持っており、すっきりさわやかな味わい。発酵したあとに澱引きをしない「シュール・リー製法」で造られるので、ブドウ本来の風味と旨味を楽しめます。料理の邪魔をしないミュスカデは、洋食だけでなく和食にもよく合いますよ。

※商品価格は、2021年5月13日時点での情報です。

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