2021年06月28日

偉大なるシャトー・ラフィット・ロートシルト。セカンドワインや当たり年も紹介

ワイン好きなら誰もが憧れる「シャトー・ラフィット・ロートシルト」。フランス・ボルドー地方のメドック地区で、格付けトップに君臨する5大シャトーの筆頭格です。どんなシャトーなのか、どんなワインを造るのか、その魅力に迫ります。セカンドワインやヴィンテージワインについてもお届けしますよ。

シャトー・ラフィット・ロートシルトとは

メドックの格付けトップ、第1級に君臨する5大シャトー。名を連ねるのは、シャトー・ラフィット・ロートシルト、シャトー・マルゴー、シャトー・ラトゥール、シャトー・オー・ブリオン、そしてシャトー・ムートン・ロートシルトといった、そうそうたる名シャトーです。

メドックの格付けとは、1855年のパリ万国博覧会の際、ナポレオン3世の命により独自に制定されたもの。第1級から第5級まで5段階の格付けがあり、なかでも最高ランク、第1級の第1位に格付けされたのが、シャトー・ラフィット・ロートシルトなのです。

以来、名声や伝統におごることなく、最高品質のワインを追求し続け、160年以上経った今も王座を堅持。5大シャトーの筆頭格とされ、世界中のワイン愛好家を魅了しています。

名前の由来

シャトー・ラフィット・ロートシルトは、メドック地区ポイヤック村の北側、小高い丘の上にあります。ラフィットという名前の由来となったのは、「小高い丘」を意味する「ラ・イット」。この言葉が変化し、「ラフィット」になったといわれています。

シャトー・ラフィット・ロートシルトのワインの特徴

シャトー・ラフィット・ロートシルトが造るのは、ボルドー最上級の赤ワイン。シャトーの名を冠した「シャトー・ラフィット・ロートシルト」がファーストワイン(ファーストラベル)です。

繊細で圧倒的なエレガンスを誇り、長期熟成向き。10年、20年と寝かせることで、優雅さを究めた奥深い風味が開花します。タンニンはよりまろやかに、味わいはより華やかに。上質な香りと気品のある余韻が長く続くのも、ラフィットならではなんですよ。

セカンドワイン「カリュアド・ド・ラフィット」

シャトー・ラフィット・ロートシルトのセカンドワイン(セカンドラベル)が「カリュアド・ド・ラフィット」。カリュアドの名前は、シャトーで一番よいぶどう畑に隣接した区画「カリュアドの丘」に由来しています。

洗練された香りやきめ細かなタンニン、魅惑的な果実味は、セカンドワインの域を超えるハイレベルなもの。シャトー・ラフィット・ロートシルトのエレガントなスタイルが、セカンドワインにも活かされています。高額なファーストワインに比べ、抑えめな価格帯なのも人気の理由。

ちなみに、5大シャトーのなかにはサードワイン(サードラベル)を造っているところもありますが、シャトー・ラフィット・ロートシルトの場合はファーストワインとセカンドワインのみ。サードワインは造っていません。

シャトー・ラフィット・ロートシルトの歴史

揺るぎない王座に君臨するシャトー・ラフィット・ロートシルト。どんな歴史をたどってきたのか興味がありますよね。

王のワイン

シャトー・ラフィットでは13世紀からブドウ栽培がおこなわれ、17世紀にセギュール侯爵が所有者となってからワイン造りが本格化。ラフィットの名が一躍脚光を浴びるようになったのは、ルイ15世の寵愛を受けたポンパドゥール侯爵夫人が愛飲したことがきっかけです。

ヴェルサイユ宮殿の晩餐会に毎夜供され、ラフィットの名は「王のワイン」として瞬く間に有名に。宮廷貴族の間でもラフィットのワインを飲むことがステータスシンボルとなり、ラフィットを通じてボルドーワインの名声が高まることにもなったのです。

ロートシルト家の所有に

その後所有者は変遷しつつも、1855年のメドックの格付けにおいて、「シャトー・ラフィット」は第1級の筆頭として最高評価を受けます。1868年には、ロートシルト(ロスチャイルドのドイツ語読み)家の5男、ジェームズ・ド・ロートシルト男爵がシャトーを購入。シャトーの名前は「シャトー・ラフィット・ロートシルト」と改められました。

現在にいたるまで徹底した品質主義を貫き、世界最高峰の名にふさわしいワイン造りを続けています。

シャトー・ラフィット・ロートシルトのブドウ畑

ポイヤック村の最北部、小高い丘に広大なブドウ畑を所有。メドック地区のなかでも最高といわれる砂利質土壌で、下層部には第三世紀の石灰質土壌があります。水はけがよく、日照時間も十分。ブドウ栽培に非常に適した環境です。

土壌とブドウのポテンシャルを最大限に発揮させるため、化学肥料・有機肥料の使用はごくわずか。そのため、樹齢の長い優良なブドウの木を育てることができ、なかには樹齢100年を超えるブドウの木もあるんですよ。

また、ブドウの収穫は手摘みにこだわるのがラフィット流。特に熟したブドウは熟練のシャトースタッフのみで収穫、選果がおこなわれます。

栽培されているブドウ品種

砂利質土壌を好むカルベネ・ソーヴィニヨン種の栽培が中心で、全体の7割ほどを占めます。ほかにメルロ種、カルベネ・フラン種、プティ・ヴェルド種を栽培。これらの品種が絶妙にアッサンブラージュ(ブレンド)され、長期熟成型の素晴らしいワインとなっていくのです。

シャトー・ラフィット・ロートシルトの醸造の特徴

ブドウ畑を小区画にわけ、細やかな管理を徹底。区画ごとに異なるブドウの個性を活かすため、発酵の際も、区画ごとにタンクをわけておこなわれます。発酵後は、自社製の樽に入れられ、18~20カ月もの熟成期間に。

自社の樽工房を持ち、100%の樽を自社で製造しているのは、シャトー・ラフィット・ロートシルトのみなんですよ。素材となるオークを厳選し、熟成には新樽のみを使用。細部に至るまで徹底したこだわりを貫く姿勢こそ、最高評価のワインを造る「ラフィットイズム」といえます。

シャトー・ラフィット・ロートシルトのワインの価格は

一度は飲んでみたい最高峰のワイン。気になるのは価格ですよね。5大シャトーのトップに君臨するだけあって、価格も一番高い……といっても過言ではありません。

ファーストワインであるシャトー・ラフィット・ロートシルトの価格は、10~15万円ほど。とはいえ、ヴィンテージ(ブドウの収穫年)によってもかなり差があり、数十万円の値がつくこともあります。セカンドワインのカリュアド・ド・ラフィットの場合は、5万円前後が目安。

シャトー・ラフィット・ロートシルトのヴィンテージワイン3選

憧れのファーストワインから、おすすめのヴィンテージをご紹介します。

1. シャトー・ラフィット・ロートシルト2015

赤ワイン「シャトー・ラフィット・ロートシルト2015」のボトルとラベル
¥93,000(税込)~/赤/フランス

2015年は、長期熟成に必要なすべての要素を備えているグレートヴィンテージ。ベリー系やタバコの香り、樽香がゆるやかに立ちのぼり、気品のある果実味としなやかなエレガンスが感じられます。余韻は長く、あと味は繊細で複雑。飲み頃は2025年以降なので、今のうちに入手して、楽しみはあとにとっておきましょう。

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2. シャトー・ラフィット・ロートシルト2009

赤ワイン「シャトー・ラフィット・ロートシルト2009」のボトル
¥187,000(税込)~/赤/フランス

2009年は偉大なヴィンテージで、ブドウの作柄は最高といわれています。優美で繊細な香り、洗練された果実味、ベルベットのようになめらかなタンニンが見事に調和。ラフィットらしい究極のエレガンスを堪能できます。飲み頃は2022年以降。長期の熟成に向いています。

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3. シャトー・ラフィット・ロートシルト2005

赤ワイン「シャトー・ラフィット・ロートシルト2005」のボトル
¥148,000(税込)~/赤/フランス

2005年は健全で熟したブドウが育った素晴らしいヴィンテージ。世界的に高い評価を得ています。卓越したアロマ、リッチな果実味ときめ細やかで豊かなタンニンが凝縮。優雅な余韻を長く味わえます。現在、飲み頃を迎えていますが、まだこの先も十分楽しめますよ。

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カリュアド・ド・ラフィットのヴィンテージワイン2選

ファーストワインに比べれば、手に入れやすいセカンドワインのヴィンテージ。要チェックですよ。

4. カリュアド・ド・ラフィット2018

赤ワイン「カリュアド・ド・ラフィット2018」のボトル
¥34,650(税込)~/赤/フランス

2018年はブドウの糖度が上がり、複雑なアロマが生み出された特別なヴィンテージ。黒い果実やスミレの花、タバコを思わせる多彩な香りが印象的です。厚みのある果実味、シルクのように繊細なタンニンが溶け込むように調和。セカンドワインとはいえ、ラフィットらしいエレガンスが十分に感じられ、この先も熟成するポテンシャルを秘めています。 

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5. カリュアド・ド・ラフィット2016

赤ワイン「カリュアド・ド・ラフィット2016」のボトルとラベル
¥31,680(税込)~/赤/フランス

2016年はブドウの当たり年といわれるヴィンテージです。チェリー系のフレッシュな香り、素晴らしい果実味が感じられ、タンニンはやわらか。洗練されたラフィット・エレガンスは顕在です。予算的にファーストワインは厳しいという場合には、当たり年のセカンドワインを試してみてはいかがでしょう。

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心躍るシャトー・ラフィット・ロートシルト

ヴェルサイユ宮殿の晩餐会で「王のワイン」と呼ばれた時代に思いを馳せるだけで、贅沢な気分に浸れますよね。恵まれたテロワール(ブドウを取り巻く環境要因)や真摯なワイン造りの姿勢はもちろん、シャトーに紡がれた歴史も、シャトー・ラフィット・ロートシルトのエレガンスを生み出す要因です。一生のうちに一度は飲んでみたい、憧れのワインですね♪

※商品価格は、2021年6月13日時点での情報です。

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