2021年06月23日

オツなオレンジワインの楽しみ方!ひれ酒ならぬ「ひれワイン」が旨い

皆様、こんにちは。インポーターの大野みさきです。
今日はちょっと風変わりなワインの楽しみ方をご紹介します。

ちょっと、と申しましたが、なかなか常軌を逸した飲み方です。ズバリそれは、ひれワイン です。皆様の頭の中にクエスチョンマークが飛び交っているのを想像できます。

では、詳しく説明しましょう。「ひれ酒」ってあるじゃないですか、こんがりあぶった河豚や鯛などの魚のひれを燗酒に入れて頂く、寒い冬の風物詩です。ひれの香ばしさや旨味が芳醇で、いつもの日本酒と一味も二味も違った、何とも言えない風味が楽しめます。

ひれ酒のワインバージョンが、ひれワインです。しかも使用するのはオレンジワインです。

そもそものきっかけは・・・

日本酒の買い忘れから、ひれワインに行き着きました。
河豚の宅配セットを注文したところ、定番のてっさやてっちりの他に、河豚のひれが付いていました。夕食の支度も佳境に差し掛かったところ、日本酒を買い忘れていたことに気が付きました。今からお店に出向く時間はありません。

どうしようかと悩みつつ、ワインセラーを覗いたら、抜栓済みのオレンジワインが、「私を使って~」と言わんばかりに、ぽつんと置かれていました。瞬く間に「これだ!」と閃きます。

オレンジワインを40度前後のぬる燗にすることはあっても、ひれワインは未経験。正直上手くできるのか半信半疑でやってみました。

<オレンジワインの飲み方 番外編>
ちなみに、イタリアのワイン産地フリウリでは、ワインを温めて飲まれる生産者もいるのだとか。
スロヴェニアの生産者が来日した際も、お寿司と合わせてぬる燗のオレンジワインを出したところ、スパイスや蜂蜜を加えたホットワインは勘弁してくれと思うけど、単に温めるだけなら全く問題なく、「お寿司ともグッドコンビネーション!」と絶賛していました。
ワインのぬる燗は、生産者お墨付きの飲み方です。

「ひれワイン」の作り方

1. ひれはトースター、魚焼きグリル、ガスコンロ+網を使ってよく炙る。出来上がりの香ばしさが全然違います。炙りが弱いと逆に生臭さが出てしまうことも。

2. グラス1杯分程度(100~150ml) のオレンジワインと、ひれ1枚を耐熱容器に入れて湯煎で燗にする。

作るときのポイント

●ぬる燗ワインのおすすめ温度は40℃ですが、ひれワインの場合は70℃と熱め。ひれに含まれているアミノ酸などの旨味成分が溶け出す温度が70℃ぐらいだからです。

●電子レンジを使用するとマイクロ波で酒質が変化してしまうので避けましょう。

●温めている時に小皿かアルミホイルで蓋をして蒸らし、じっくりと時間をかけて旨味を抽出するのも良いでしょう。ただし、くれぐれも沸騰だけはさせないで下さい。

●ひれ酒ではアルコールを飛ばすために、マッチやライターで火を付けますが、ひれワインの場合は、日本酒よりアルコール度数が低いのと、酸、タンニン、風味化合物が複雑に絡み合っているので、ワインらしさを残したいのなら、点火は不要です。

ひれワインにぴったりの1本をセレクト

今回のひれワインに使用したのは、スロヴェニア産のオレンジワイン「MANSUSクラルニツア2017」。

現地でも珍しい土着のぶどう品種「クラルニツア」を用いて造られた、醸し(スキンコンタクト=果皮と果汁の接触)が長めのフルボデイタイプのワインです。

ワイン自体、最初からオレンジがかった黄金色ですが、ひれワインにすることで、さらに茶色のトーンが加わり、琥珀色と変化しました。タンニンやアルコールのボリュームがあるので、少々熱せられても酒質や全体のバランスが壊れることなく、ワインそのものの強さを保っていました。

ワインの複雑さや個性を残しながら、ひれのもたらす香ばしさや旨味と絶妙にマッチング。フルボディでも雑味やワイルドさのあるオレンジワインだと、ここまでのものにならないと考えます。クリーンでクリアなスロヴェニアワインだからこそ成せた業だと思いました。

最後に

ワインの飲み方のひとつとして、全く問題なく楽しめ、しかも凄く美味しい!

ひれはスーパーでも簡単に手に入るし、この新しい飲み方をやらない理由はありません。秋冬を待たずとも、冷房で凍えた身体に、温かい「ひれワイン」もオツ。みなさまも挑戦してみてはいかがでしょうか。ご感想もお待ちしています。

それでは皆様、ごきげんよう!

ご紹介のワイン

MANSUS クラルニツア 2017
365wine参考小売価格 税込5,720円

365wineオンラインショップで見る

 


365wine 大野みさき

スロヴェニアワイン輸入元365wine㈱ 代表取締役。
元ANA国際線CAが、7年の在職中にワインに魅せられ渡仏。2014年に帰国し、ひと月でワイン輸入会社を設立。買付け、営業、展示会、ウェブショップ運営、倉庫作業をヒィヒィ言いながらも華麗にこなす。巷ではスロヴェニアワインの第一人者と囁かれている。まんざらでもない。ワイン講師、サクラアワードの審査員も喜んで引き受ける。毎日ワインを飲むのか尋ねられたら、「はい、365日ワインです♡」と返すよう心掛けている。

【ワインショップ】http://www.365wine.co.jp/
【instagram】https://www.instagram.com/365wine/

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