2021年07月19日

日本で愛され続ける「メルシャン」の特徴や歴史、人気ワイン6選

日本ワインのパイオニア的存在とも言える「メルシャン」。今現在200以上のワイナリーがある日本において、もっとも古く、国内最大のワインメーカーとして多くの人に親しまれています。この記事では、日本で長く愛され続けるメルシャンの歴史や産地の特徴をご紹介。おすすめの人気ワインもぜひチェックしてくださいね。

日本で長年愛される。メルシャンとは

注がれた白ワインと、赤ワインをグラスに注いでいる
iStock.com/kuppa_rock

シャトー・メルシャンとは、1877年に日本で最初に誕生したワイン会社「大日本山梨葡萄酒会社」をルーツとするワイナリー。今現在は、キリンホールディングスのグループ会社「メルシャン株式会社」となり、国内最大のワインメーカーとして愛されています。

シャトー・メルシャンは、山梨県、長野県、福島県、秋田県など日本各地にブドウ畑を所有。産地の特色を生かしたブドウ栽培へ取り組み、品質に合わせた醸造にこだわったワイン造りをおこなっていますよ。

シャトー・メルシャンの歴史

ブドウの木に実がなっている
iStock.com/~UserGI15981365

1877年(明治10年)、メルシャンの前身である「大日本山梨葡萄酒会社」が設立されました。この会社から、高野正誠(たかの まさなり)氏と土屋竜憲(つちや りゅうけん)氏の2人がフランスに派遣され、本場のワイン醸造技術を2年間学びます。彼らはフランスから帰国後、宮崎光太郎(みやざき こうたろう)氏と共にワインの醸造を始めます。

「大日本山梨葡萄酒会社」は1886年に解散しますが、販売分野を担当していた宮崎光太郎氏が「甲斐産葡萄酒醸造所」を設立。1912年にはブドウ園を併設したワイナリー「宮光園」を創設しました。

1949年には、世界に認められる日本のワインを造ることを目指し、甘味料を混ぜずに本格的なワインを造る「メルシャン」ブランドを誕生させます。1966年、世界の国際ワインコンクールにおいて、日本初の金賞を受賞しました。そして1970年には、国産の高級ワインとして「シャトー・メルシャン」シリーズが誕生。

日本万国博覧会の影響もあり、国内でのワイン消費量が徐々に増えていくなか、本格的なワインづくりに取り組みはじめます。さらに、「現代日本ワインの父」と呼ばれる元メルシャン 勝沼ワイナリーの工場長を務めた浅井昭吾氏が、欧州系ブドウ品種の導入を主張。1976年には、長野県塩尻市桔梗ヶ原でメルロー種の栽培を始め、日本各地域でのブドウ栽培も開始します。

シャトー・メルシャンのワイン造りはさらに進化し、2018年には長野県塩尻市に「桔梗ヶ原(ききょうがはら)ワイナリー」、2019年には長野県上田市に「椀子(まりこ)ワイナリー」をオープン。今現在ワイナリー全体で約60万本生産される程にまで成長し、今もなおさまざまな取り組みに挑戦しています。

メルシャンが所有する、特徴的な3つのワイナリー

ブドウ畑が広がっている様子
iStock.com/blew_i

シャトー・メルシャンは、山梨県、長野県、福島県、秋田県にブドウ畑があり、自社所有の畑と契約栽培の畑からワインを造っています。そして「勝沼ワイナリー」「桔梗ヶ原ワイナリー」「椀子ワイナリー」という3つのワイナリーを所有しています。では、3つのワイナリーについて見ていきましょう。

勝沼ワイナリー

「勝沼ワイナリー」は、お客様の体験によるブランド価値向上に重点を置いた体験型のワイナリー。ブドウ畑や醸造所、ワイン資料館、カフェ、テイスティングカウンター、ショップ等の施設を備えています。

事前予約が必要なワイナリーツアーでは、地下セラーやカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シャルドネなど、20種類以上のブドウ品種を栽培しているブドウ畑への立ち入りが可能。予約不要で気軽に見学もできますよ。

桔梗ヶ原ワイナリー

「桔梗ヶ原ワイナリー」は、1938年に造られた歴史ある建物を利用した小さなガレージワイナリー。少人数のスタッフで栽培から醸造までおこない、高品質のワインだけを造っています。

桔梗ヶ原ワイナリーでは、年に数回だけワイナリ-ツアーをおこなっています。ワイナリーには、小さなブドウ畑「箱庭ヴィンヤード」や樽庫、醸造棟などがあり、3種のワインのテイスティングも楽しめますよ。

椀子ワイナリー

2019年にオープンした 「椀子ワイナリー」は、ブティックワイナリーと呼ばれる中規模で品質志向のワイナリー。2003年に開場した約30ヘクタールの大規模自社管理畑である「椀子ヴィンヤード」に囲まれています。

ワイナリーからは大きな窓ガラス越しに樽やタンクなどの醸造設備を見ることができ、ワイン畑を楽しめるツアーや地域と連携したイベントなどを開催。テイスティングカウンターでは、椀子ワイナリー限定ワインやシャトー・メルシャン各産地のワインが常時10種類程度、グラスで楽しめますよ。

メルシャンが手掛けるワインの特徴

グラスに赤ワインを注いでいる
iStock.com/debyaho

メルシャンは、ワイン造りをおこなううえで、「フィネス&エレガンス(調和のとれた上品な味わい)」を哲学として掲げ、「ワイン造りは農業で、ワインは農作物」をコンセプトにしています。

山梨県、長野県、福島県、秋田県の各地の特色を生かしたぶどう栽培に取り組んでいて、品種に適した産地で、ブドウの個性を生かしたワイン造りをおこなっていますよ。ラインアップは、高級ワインからお値打ち価格のデイリーワインまで約100種類。日本のワインでしか表現できない味わいや個性を発揮しています。

メルシャン藤沢工場

数々のワインを造っているのが、神奈川県藤沢市にある「メルシャン藤沢工場」。1920年に設立された歴史ある工場です。神奈川県は、果実酒生産量の日本一なのですが、その生産量の95%を占めるのがメルシャン藤沢工場で、630品目の商品を生産しています。

ワインは、その年ごとに味わいは変化するものですが、メルシャン藤沢工場では、原料とオリジナルのブレンド技術によって、いつでも変わらない味を生み出せることが大きな特徴。

ワインの原料となる濃縮ブドウ果汁やバルクワイン(海外で発酵させたワイン)を、世界5大陸から輸入し、原料の多様性を活かして、メルシャン藤沢工場ではおよそ100種類ものデイリーワインを製造しています。北半球と南半球でブドウの収穫時期が異なることを利用し、年間を通じて安定した品質を維持。消費者のニーズに応えているのです。

メルシャンはペットボトルワインも展開

メルシャンでは、ペットボトルにいち早く注目し、ペットボトルワインシリーズを展開しています。ペットボトルワインは、軽くて割れにくく、捨てやすいという利便性だけでなく、保存のしやすさがメリット。

また、内面に特別なコーティングをし、通常のペットボトルと比べて酸素バリア性が大幅に向上。瓶と同等のレベルでワインの品質を保持することが可能です。さらに、独自の充填技術によって、ペットボトル素材では成型や形状維持がむずかしいとされるワインらしいボトル形状を実現していますよ。

ペットボトルワインシリーズは、発売以降、利便性が評価され好調に推移しています。ペットボトルワインシリーズは、「FRANZIA(フランジア)」「おいしい酸化防止剤無添加ワイン」「エブリィ」「ボン・ルージュ」「ビストロ」「ラデラ・ヴェルデ」など全32種類。

メルシャンは、ワインのためのペットボトルを導入することで、ワインをもっと身近に、もっと楽しくするきっかけを提案し、さらなるワイン市場の拡大を目指しています。

メルシャンワインのラインアップまとめ

赤と白のワインボトルとグラスが並んでいる
iStock.com/NikiLitov

シャトー・メルシャンは非常に多くのワインを製造しています。手頃に楽しめるテーブルワインから高級ワインまで、幅広い味わいがそろっていますよ。ワインには、スタンダードラインの「クオリティ」、高級ライン「テロワール」、最上級ライン「アイコン」の3シリーズがあります。では、次にメルシャンワインの商品ラインアップの特徴をご紹介します。

アイコンシリーズ

「アイコンシリーズ」は、各ワイナリーのトップクラスに位置するワイン。主に、山梨県、長野県の厳選された地区のカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー、シャルドネなどの国際品種が使われています。

商品ラインナップは、城の平ヴィンヤードの「オルトゥス」、桔梗ヶ原地区の「シグナチャー」、北信左岸地区、右岸地区の「リヴァリス」、椀子ヴィンヤードの「オムニス」「トリロジー」の5本。日本最高峰のワインを味わってみたいときや贈り物に最適です。

テロワールシリーズ

「テロワールシリーズ」は、山梨県、長野県、秋田県、福島県、計4つのワイナリーで、それぞれの土地に適した品種で造られるワイン。山梨県産は、主に甲州やマスカット・ベーリーAなどの日本固有品種で造られ、長野県産は、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー、シャルドネなどの国際品種で造られています。

秋田県産はリースリング、福島県産はシャルドネと、それぞれの産地の個性を引き出した高品質なワインを醸造していますよ。「テロワールシリーズ」は、今現在全部で27本。それぞれ土地の性質の違いを感じることができます。

クオリティシリーズ

「クオリティシリーズ」はシャトー・メルシャンのワインを気軽に味わえるシリーズ。主にメルローやシャルドネなどの国際品種と、マスカット・ベーリーAや甲州などの日本固有品種のブレンドワインで展開されています。「藍茜」「ももいろ」「萌黄」「日本のあわ 甲州&シャルドネ」「日本のあわ マスカット・ベーリーA ロゼ」はクオリティシリーズのワインですよ。幅広い料理に合わせやすく、気軽に楽しめる味わいです。

そのほか&ペットボトルワイン

そのほかに、甲州ブドウの個性を引き出した「甲州淡紫」や山梨県国中地域のマスカット・ベーリーAを主体とした上品なワイン「日本の地ワイン 国中マスカット・ベーリーA ロゼ」、そして便利なペットボトルワインがあります。

ペットボトルワインは、「FRANZIA(フランジア)」「おいしい酸化防止剤無添加ワイン」「エブリィ」「ボン・ルージュ」「ビストロ」「ラデラ・ヴェルデ」の6シリーズ。各シーンで使い分けるとよいでしょう。

メルシャンの人気ワイン3選

1.【赤ワイン】桔梗ヶ原メルロー シグナチャー

緑色の瓶に桔梗ヶ原メルローと表記された白いラベルの赤ワイン
¥17,300(税込)〜/フルボディ

桔梗ヶ原メルロー」は、1985年産の初ヴィンテージ以来、日本で高品質の赤ワインのひとつとして国内外から高い評価を受けています。ワインの色調は、ボルドーワインを思わせる深みのある紫色。カシスやブラックベリーのよく熟した黒い果実の香り、そしてチョコレートやコーヒーなどの樽由来の風味が感じられます。特別な記念日や贈り物にぴったり。熟成させれば、より複雑な味わいのワインに進化しますよ。

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2.【白ワイン】北信左岸シャルドネ リヴァリス

黄緑色の瓶に北信左岸シャルドネと表記された白いラベルの白ワイン
¥5,319(税込)〜/辛口

長野県北部にある千曲川の左岸で収穫されたシャルドネの白ワイン。シャトーメルシャンのミネラル感に、パイナップルや黄桃などのトロピカルな果実味やオレンジ、グレープフルーツの柑橘系の香り、そしてバニラやアーモンドの風味が広がります。

穏やかな酸味と豊かな香りが魅力の、バランスのよい味わいですよ。粘土質の左岸からはトロピカルな華やかさ、砂礫質の右岸からはフレッシュな酸味と力強さが与えられます。千曲川右岸地区産のシャルドネと飲み比べしてもいいですね。

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3.【スパークリング】日本のあわ甲州 シャルドネ

緑色の瓶に日本のあわと表記されたラベルのスパークリングワイン
¥2,178(税込)〜/辛口

山梨県、長野県、福島県のブドウを使用したスパークリングワイン。「日本のあわ」とは、日本のブドウによる、しっかりとしてきめ細やかな泡立ちのワインを意味します。甲州から来るグレープフルーツやライムの柑橘の香り、シャルドネから来る白桃やバナナ、パイナップルなどの果実味が見事に調和していますよ。刺身やさっぱりとした蒸し鶏、蕎麦など、和食に合わせやすいのが特徴。食前酒にもおすすめです。

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気軽に楽しむ。メルシャンの人気ペットボトルワイン3選

4.【赤ワイン】おいしい酸化防止剤無添加ワイン まろやか

透明の瓶においしい酸化防止剤無添加赤ワインと表記されたぶどうの絵のラベルの赤ワイン
¥512(税込)〜/ミディアムボディ

デイリーワインにおすすめの「おいしい酸化防止剤無添加ワイン まろやか」。ブドウ本来の味わいを楽しめるワインで、素材や製法にこだわっていますよ。ワインを酸化させない独自の「フレッシュ製法」により、みずみずしい味わいを楽しめます。「まろやか」は、渋味がおだやかで食事に合わせやすいワイン。

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5.【赤ワイン】ボン・ルージュ

透明の瓶にBon Rougeと表記されたぶどうの絵のラベルの赤ワイン
¥1,146(税込)〜/ミディアムボディ

1996年発売のロングセラーブランド「ボン・ルージュ」の1,500mlサイズ。ポリフェノール含有量の多いワインです。一般的に、ポリフェノール含有量の多いワインは、渋味や苦味が強いですが、ボン・ルージュは独自の技術でタンニンを抑えています。重厚ながら、フルーティーな味わいが魅力。

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6.【白ワイン】ビストロ

透明の瓶にBistroと表記されたラベルの白ワイン
¥375(税込)〜/中口

果実味が豊かで、飲み飽きない味わいの「ビストロ」。独自のフードマッチ製法によって、魚介類と合わさることで生臭さを引き起こす物質を軽減しているため、食事との相性は抜群です。柑橘系のさわやかな香りと、すっきりとした味わいで飲みやすい白ワインですよ。

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メルシャンワインは、あらゆるシーンで大活躍!

メルシャンのワインは、特別なプレミアムラインからお手軽な価格のテーブルワインまで、いろいろな種類を販売しています。利便性のよいペットボトルワインは日常の楽しみに、それぞれの産地の個性が引き出されたこだわりのワインは、特別な日やおもてなしにぴったり。さまざまなシーンで取り入れてみてくださいね。また、国内に素敵なワイナリーがあるので、訪れてみてはいかがでしょうか。

※商品価格は、2021年7月5日時点での情報です。

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