
2021年11月10日
皆様、こんにちは。インポーターの大野みさきです。寒い日々が続いておりますが、「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるよう、この寒さも春分頃までのはず。
近年のおうち時間の充実から、気軽に楽しめるワインとして、ますます注目されているのが、缶ワインです!
特にブームとなっているアメリカでは、2019年より『国際缶ワインコンクール』 が開催されるほどの盛り上がりを見せています。
International Canned Wine Competition
ビールやチューハイのように敷居が低く、気軽に頂けるのも選ばれる理由です。身近なスーパーやコンビニ、量販店で手に入り、ワインオープナーも不要です。
容量は200~300mlが多く、フルボトル(750ml)と比べて、スモールポーションなお手軽さが人気を呼んでいます。
容量に伴い200~400円と価格も抑えられています。
また、金属がワインに与える影響は絶大です。ワイン造りにおいても、還元状態のワインに銅を用いるぐらいですから、一般的にはワインに含まれる強い酸が、金属に反応してしまいます。例えば、酸性雨で銅像が熔けるという環境被害も報告されていますよね。しかし最近は技術の進歩で、缶の内側に特殊なコーティングを施すことで、ワインと缶の双方に悪影響を及ぼさない仕様となっています。
そこで今回は、来たる梅や桜の季節にちなんで、キュートなカラーが映える、缶ロゼスパークリング5選をご紹介しましょう。
ダイレクトに缶飲みをしたら、ロゼ泡の魅力である気泡と色が楽しめません。それでは勿体ない!!泡の種類は、瓶内二次発酵、タンク内二次発酵、一次発酵の途中で残りの発酵を容器内で行った微発泡(3~5気圧/ペティアン、フリッツアンテなど)、または炭酸ガスを注入する方法がありますが、缶ワインの場合は、後者の2つの方法を用いることが多いです。色と気泡を目で見て楽しめ、とりわけ春はピンク色に心が弾みます♪
白ワイン、白スパークリングワインと異なり、少なからずとも果皮の成分が感じられるのがロゼワイン、ロゼスパークリングワインです。お料理の酸味や甘味だけでなく、苦味、渋味などともマッチングしやすく、白スパークリングワインも汎用性が高いのですが、さらにマリアージュ万能のロゼとくれば、お食事とは最強のコンビとなります。
290ml 税込439円(参考小売価格)
辛口★☆☆☆☆甘口
先ずは、成城石井のオリジナルワイン。辛口のチリワインです。香りは控えめ、クリアでシャープな酸味。すっきりと飾り気のないシンプルが故に、水みたいにゴクゴクと飲めます。ドライなので和洋中オールマイティに何でもイケそうです。
200ml 税込329円(参考小売価格)
辛口★★★☆☆甘口
中甘口のランブルスコ・赤です。ランブルスコとはイタリア、エミリアロマーニャで造られた、赤またはロゼワインの微発泡性ワインです。酸味と程よい甘味のバランスが良く、これだけ色濃いと飲み応えがあります。ヨード香、鉄分が豊かなので、マグロの赤身やカツオ(いずれも醤油を付けて)がぴったりです。また、現地だとミートソースのタリアテッレが定番で、ランブルスコのアフターの甘味や風味と◎
250ml 税込415円(参考小売価格)
辛口★★☆☆☆甘口
お次のスパークリング缶もイタリアです。微発泡のフリッツアンテ。フルーティで酸が心地良く、このワインと合わせるならキムチなど如何でしょうか。泡の刺激と辛みの刺激、キムチのフルーツの風味が香りともマッチングします。250mlはフルボトルの1/3の量です。ちょうどグラスで2杯分。満足のジャストサイズです!
200ml 261円(参考小売価格)
辛口★★★★☆甘口
やまやで購入したイタリアワインです。【2】と同じ濃いめのレッドですが、味わいの印象は異なります。ベリー系果実を絞ったまるでフルーツジュースのような、ジューシーでやや甘みを感じます。ドライカレーも良いですが、酢豚がおすすめです。ケチャップの甘味とワインの甘味、お酢とワインの酸がギュッと全体を引き締め、お箸が止まらないこと間違いなです。
280ml 税込302円(参考小売価格)
辛口★★★☆☆甘口
コンビニからはファミリーマートのフリッツアンテです。サントリーワインインターナショナルが輸入して国内で製造しました。シンプルでやや甘口です。脂身の少ないサーモンをさっぱりと頂きたいです。または、ファーストフードでハンバーガー&ポテト、スナックとカジュアルに、それこそコンビニのお惣菜やお菓子が大活躍しそうな予感です。
1. 3~8度ぐらいによく冷やす
2. 缶からグラスに注ぐ
3. フードと共に楽しむ
粗隠しではありませんが、カジュアルなワインほど、冷やすと上手くまとまります。必要なら氷も入れちゃって下さい。そして前述しましたが、見た目も美味しさのひとつです。是非、グラスに注いでピンクを満喫して下さい。
また、存在感のあるグランヴァンだと、ワイン単体で勝負できますが、缶ワインの場合は食中酒として、美味しいおつまみを準備するのが良いでしょう。アペリティフや前菜はもちろんのこと、今回の【2】【4】なら主菜でも軽めなら問題ないですし、メニューによっては、例えば餃子や点心などの中華とロゼ泡は最高の組み合わせです。色々つまみながら、お気軽にどうぞ!
缶ワインはスパークリングワインであれど、ガス圧はそんなに強くないので、泡は優しく緩やか。ワインとはまた違う括りの、言うなれば…そう!チューハイのような感覚です。とりわけ若者が手に取ってくれるようなオシャレな外観で、本格ワインと比べると価格もリーズナブル。おまけに缶はボトルよりも軽量なので、輸送時のCO₂排出の削減にも繋がります。リサイクル率も非常に高いので、SDGsやエコにも貢献できます。
早速、缶ワインで食卓に彩りを咲かせてみては如何でしょうか。それでは皆様、ごきげんよう!
365wine 大野みさき
スロヴェニアワイン輸入元365wine㈱ 代表取締役。
元ANA国際線CAが、7年の在職中にワインに魅せられ渡仏。2014年に帰国し、ひと月でワイン輸入会社を設立。買付け、営業、展示会、ウェブショップ運営、倉庫作業をヒィヒィ言いながらも華麗にこなす。巷ではスロヴェニアワインの第一人者と囁かれている。まんざらでもない。ワイン講師、サクラアワードの審査員も喜んで引き受ける。毎日ワインを飲むのか尋ねられたら、「はい、365日ワインです♡」と返すよう心掛けている。
【ワインショップ】http://www.365wine.co.jp/
【instagram】https://www.instagram.com/365wine/