2022年03月07日

ワインと料理のペアリングを完全解説!食事がおいしくなる組み合わせの基本

レストランで見かけるワインと料理のペアリングメニュー。「どういうものなのかわからないから、いつも別のお酒を頼んでしまう」「チャレンジしてみたいけど、どのようにペアリングをすればいいかわからない」という方もいると思います。この記事では、ワインと料理の基本的な組み合わせ方や、レストランでのペアリングのオーダー方法などをソムリエが詳しくご紹介します。コツを掴んで、自宅でも気軽に試してみてくださいね。

ワインのペアリングとは?

赤ワインで乾杯する人たち
iStock.com/Inside Creative House

ペアリングとは、「ワインと料理の相性がいい組み合わせ」という意味で使われることが多いです。例えば「どっしり濃厚な赤ワインとサーロインステーキ」「スッキリ爽やかな白ワインとカルパッチョ」などの組み合わせは、有名なペアリングのひとつ。料理に好きなワインを合わせてみるだけではなく、料理やワインがよりおいしくなるような合わせ方が、ワインと料理のペアリングという方法です。

ペアリングをすることで、ワインの奥深さや複雑さを追求できたり、料理の新しい味わいの発見や合わせたときの変化を知ることができたりと、ひと皿で何倍も食事を楽しめます。一度ペアリングを体験すると、さまざまなワインと料理に興味が出て、さまざまな組み合わせに挑戦してみたくなるはずです。

マリアージュとの違い

マリアージュとは、ワインと料理が合わさることで、互いの相乗効果でさらにおいしくなる状態を指します。ペアリングすることで、マリアージュが生まれるということですね。「ワインだけで飲むと渋かったのに、チーズを一緒に食べたら渋味がマイルドになった」。そんな経験はありませんか?それこそが、マリアージュです。じつは無意識のうちにマリアージュをしていることもあるんですよ。

ワインと料理の組み合わせの基本

1 . さわやかな赤ワイン×ドライフルーツ

ドライフルーツがお皿に盛られる
iStock.com/5PH

さわやかな赤ワインは、酸味を強く感じやすいです。例えば、ピノ・ノワールやサンジョヴェーゼ、ネッビオーロなどのブドウ品種主体の赤ワインは、酸味がシャープに感じられる場合があります。酸味が強い赤ワインには、甘味と酸味があるドライフルーツがよく合います。とくに、ドライいちじくやドライクランベリー、干しぶどうなどと好相性です。

ワインのさわやかな風味に、ドライフルーツの濃縮した甘味と旨味が合わさることで、酸味がマイルドになりコクが増します。気軽にできるので、おすすめのペアリングですよ。

2 . 濃厚な白ワイン×チキンや魚介のバターソテー

ホタテのバターソテーがお皿にもる
iStock.com/EzumeImages

濃厚な白ワインは、酸味が少なく樽の風味がしっかり感じられ、飲みごたえのあるものをイメージしてみてください。樽の風味は、バターや焦がしバターなどという表現をするときがあります。同じような風味がワインにも料理にもあることで、味わいが寄り添って個性を消し合いません。このように、同じような味わいのものを合わせるペアリングもおすすめです。バターソテーと表記していますが、ほかにも同じような味わい同士のワインと料理を合わせてみるのも、マリアージュする確率が上がりますよ。

3 . 極甘口ワイン×ブルーチーズ

デザートワインのグラスの上にブルーチーズが刺さったフォークが乗る
iStock.com/igorr1

極甘口のワインとは、貴腐ワインやアイスワインなどのことです。甘口タイプのワインなので、デザートワインとも言われることもあります。このような極甘口のワインには、塩味の強いブルーチーズがよく合いますよ。ブルーチーズの濃厚なミルクの味わいと青カビのピリッとした塩味が、極甘口のワインと合わさることで、やさしくマイルドな味わいに変化します。ブルーチーズにハチミツをかけることを想像すると、わかりやすいですね。

このようにワインと料理の組み合わせが「甘い×塩っぱい」という正反対なマリアージュは、意外に相性がいいんです。甘いものばかり食べてると、塩っぱいものを食べたくなりますよね。それと同じ現象です。ペアリングしてみると、ワインも食事も止まらなくなる、無限ループができあがりますよ。

自宅でペアリング 組み合わせの具体例

1 . 白ワイン×カラマリ(イカのフライ)

ボードにたくさんのからまりが盛られる
iStock.com/rez-art

カラマリ(イカのフライ)は、どんな白ワインにも合わせやすい万能おつまみです。油で揚げているのでこってり濃厚な白ワインにも、ハーブをまぶしたりレモンを掛けたりするのでさわやかな白ワインにも、どのような白ワインとも相性がいいメニューですよ。またイカはクセがなく食べやすいので、ワインの邪魔もしません。気軽にできるので、ホームパーティーやワイン会にひと品としてだすのもおすすめです。

2 . ロゼワイン×エビチリ

えびちりがお皿に盛られる
iStock.com/Promo_Link

中華料理には、ワインが合うことが多いです。とくにおすすめなのが、エビチリとロゼワインのペアリング。エビチリのソースの甘味と辛味、生姜やにんにく、ネギの薬味の風味と、ロゼワインのさわやかながらほんのり感じるフルーティーな甘味と穏やかな渋味が、絶妙なバランスです。ロゼワインは、甘口タイプよりは中口〜やや辛口くらいのものを選ぶと合いやすいですよ。

3 .赤ワイン×ビーフシチュー

鍋に入ったビーフシチューが机に置かれる
iStock.com/Lisovskaya

ビーフシチューには、濃厚でやや渋味のある赤ワインが相性抜群。牛肉や野菜の旨味が、赤ワインの渋味・果実味と混ざり合うことで、コクが増し複雑な風味が楽しめます。また、食べるときに飲むワインを煮込むときに入れるとマリアージュ度がアップしますよ。この方法は、ほかのワインを入れるレシピも同様なので、赤でも白でもチャレンジしてみてくださいね。

レストランでのペアリングの頼み方

レストランのテーブルににグラスやシルバーがセットされてる
iStock.com/Sinenkiy

レストランでペアリングを楽しみたい場合は、ペアリングメニューがあるお店を選ぶと安心です。コースに合ったワインを吟味してペアリングしているので、間違いはないでしょう。また、ペアリングメニューがない場合でも、ソムリエさんに頼んで選んでもらうことも可能ですよ。ペアリングをスムーズに頼める方法をご紹介していきます。

1. 予約時点で、ペアリングをしたいことを伝える 

レストランを予約するときに、料理とワインのペアリングメニューがあるか確認しておくといいでしょう。ペアリングメニューがなくても、ペアリングをしてみたいことを伝えて置くといいですよ。予約時点で伝えておくと、ワインをオーダーするときにソムリエさんからスムーズな案内がもらえるはずですよ。

2. 料理を注文してからワインを選ぶ

まずは、料理を選びましょう。その後に、料理に合うワインを選ぶのがスマートな注文方法です。料理に合うワインのペアリングがわからない場合は、ソムリエさんに相談してみましょう。料理とワインどちらにも詳しいプロにおすすめを選んでもらうのが、マリアージュするペアリングに出会える一番の方法です。

3. ペアリングメニューがある場合は、変更しないのがマナー

お店のコースにペアリングメニューがある場合は、自分が苦手なワインが出てきても変更しないのがマナーです。シェフとソムリエというプロフェッショナルな方々が選んだ最高なマリアージュなので、苦手なワインもチャレンジしてみましょう。もしかしたら、それを機に苦手だったワインが好きになるかもしれませんよ。

ワインのペアリングは、チャレンジすると偶然見つけられることもある!

ワインと料理のペアリングは、コツをつかめば楽しみ方が広がります。先述したように、似たもの同士や正反対なものを組み合わせるなどイメージがつきやすいものが多いんです。さまざまなペアリングを楽しんで、マリアージュのいいものを見つけてみてくださいね。「家にあったおつまみがワインをおいしくしてくれた!」。そんな偶然もあります。失敗をすることもあると思いますが、ワインと合わせるチャレンジを楽しんでくださいね。

私が執筆しました!

YURI
ソムリエ・チーズプロフェッショナル / YURI
資格:J.S.A.ソムリエ、C.P.A.認定チーズプロフェッショナル、食生活アドバイザー3級。『もっと楽しく、もっと気軽に、もっとおいしく!』をモットーに誰でもワインとチーズを気軽に楽しめるようアドバイスを発信中!ワインの輸入会社、レストラン、料理教室運営などを経験したのち、現在はフリーランスのソムリエ・チーズプロフェッショナルとして活動中。主にワイン・チーズ教室やブログ、ライターにてワインやチーズ・マリアージュなどの楽しみ方を伝えています。
【ブログ】ソムリエールYURIのちょこっとMEMO
【twitter】https://twitter.com/YURI06927640
【instagram】https://www.instagram.com/yuri.winetocheese

この記事をSNSでシェアする