2022年06月03日

サングリアのアルコール度数とは?自宅で作る際の注意点も解説

サングリアとは、ワインにフルーツやスパイスを加えて作るワインカクテルです。おしゃれで飲みやすいと人気ですが、アルコール度数がどれくらいなのか気になりませんか?この記事では、サングリアのアルコール度数について詳しくご紹介します。おいしい飲み方や自宅での作り方のポイントもチェックしてくださいね。

サンングリアとはどんなお酒?

プールのそばに置かれたフルーツと氷入りのサングリアのピッチャー

iStock.com/petrenkod

サングリアはスペインが発祥で、赤ワインにフルーツを漬け込み、スパイスを加えて作るワインカクテルです。スペイン語で血を意味する「sangre(サングレ)」が語源とされ、その名の通り、真っ赤な色合いがなんとも華やか。氷や炭酸で割ったり、ホットにしたりと楽しみ方も多彩で、パーティーシーンでも大活躍すること間違いありません。

味わいはほんのり甘くてフルーティーで、スパイスやハーブの風味がアクセント。高価なワインより、残ったワインやカジュアルなワインを使うのが定番です。赤ワインが主流ですが、白ワインやロゼワインを使うサングリアもすっきりとした飲み口で人気がありますよ。

サングリアのアルコール度数

シルバーのトレイに置かれたオレンジとクランベリー入りサングリアのグラス

iStock.com/MurzikNata

飲みやすいからこそ、チェックしておきたいのがアルコール度数。市販されている大手メーカーのサングリアの場合、アルコール度数は6~7%のものが大半です。氷を加えたり、炭酸水やジュースで割ったりすると、アルコール度数をよりおさえることができます。お酒があまり強くない方は、炭酸水やジュースの量で調整するのもおすすめです。

ワインの種類で度数は変わる?

厚生労働省によると、ワインのアルコール度数は約12%(※1)とされています。一般的に、赤ワインのほうが白ワインよりアルコール度数は高めで、赤ワインは12~16%白ワインは5~14%です。同じ赤ワインや白ワインでも度数に幅があるのは、ブドウ品種や産地、製造方法の違いが度数に影響するためです。

飲食店のサングリアの度数

市販されているサングリア同様、アルコール度数は6~7%が目安です。事前に作り置きをするサングリアは、酒税法上、酒類の製造にあたります。酒類免許や設備がない飲食店は、自家製サングリアを提供することができません。そのため、飲食店が業務用のサングリアを使用する場合は、市販品と同程度のアルコール度数となります。

サングリアの飲み方

赤、白、ロゼワインのサングリア入りのグラスが並んでいる様子

iStock.com/Rimma_Bondarenko

サングリアは飲み方のバリエーションもいろいろ。シチュエーションや気分に応じて飲み方を変えたり、大勢いても各自が好みの飲み方を選べるのも魅力です。

ストレート

サングリアのベーシックな飲み方です。ワインとフルーツが奏でるおいしさをダイレクトに味わえます。直前までしっかりと冷やしてから飲むのがおすすめ。口当たりもよく、フルーツの甘味や酸味が引き立ちます。

ロック

グラスに氷を入れ、サングリアを注ぐスタイル。氷が溶けるとアルコール度数が下がり、アルコールが苦手な方でも飲みやすくなります。フルーツジュースで作った氷を浮かべると、味が薄まらず、果実味がアップしますよ。

炭酸割り

炭酸割りはのど越しもよく、飲みやすさ抜群です。無糖タイプの炭酸水を使えばさわやかな飲み心地になり、柑橘系の炭酸ジュースで割るとフルーツの甘味がギュッと濃くなります。 お酒が弱い方にもってこいの飲み方です。

ホット

サングリアはホットで飲む方法もあります。小鍋で温めるか、マグカップに入れて電子レンジで温めればOK。加熱しすぎると酸味が強くなりやすいので、注意してくださいね。お好みではちみつを少量加えて飲むのもいいですよ。

サングリアの作り方

テーブルの上にサングリア入りのガラス容器とベリー、オレンジが置かれている様子iStock.com/ALLEKO

赤ワインをベースにする、定番のサングリアの作り方をご紹介します。フルーツはお好みのものをチョイスしてもOKです。簡単に作れるので、ぜひお試しくださいね。

材料(3~4人分)

・赤ワイン……1本(750ml )
・オレンジ……1個
・いちご……6〜8個
・冷凍ブルーベリー……60g
・フルーツミックス缶……1缶(190g)
・シナモンスティック……2本

作り方

1. オレンジは皮ごと使うため塩をまぶしてよく洗い、くし切りにします。いちごはヘタを取り、縦半分に切ります。
2. ピッチャーにカットしたフルーツ、冷凍ブルーベリー、フルーツミックス缶をシロップごと入れます。
3. シナモンスティックを入れ、赤ワインを注ぎ、混ぜ合わせれば完成です。

おいしく作るポイント

サングリアに使う赤ワインは、軽めのタイプがおすすめです。甘味をおさえたい場合、フルーツミックス缶のシロップを除くか、味をみながら足していきましょう。

赤ワインに合うフルーツはいちごやブルーベリーなどのベリー系、マンゴーやパイナップルなどのトロピカル系、オレンジやりんごも好相性です。ガラスのグラスに注いで、きれいな色合いごと楽しんでくださいね。

自宅で作るときは漬け込みNG

テーブルに置かれたサングリア入りのガラスの容器と2個のグラスとフルーツ
iStock.com/lovelypeace

ワインとフルーツがあれば、手軽に作れるサングリア。ただし、自宅で作るときは「ワインとフルーツは飲む直前に混ぜる」ことが大事なポイントです。フルーツをワインに漬け込むのはNG。なぜなら酒税法が関係するからです。

酒税法上、果実をお酒に漬け込む場合、梅酒のようにアルコール度数が20%以上のお酒を使用し、家庭で楽しむ場合に限り許可されています(※2)。サングリアに使うワインのアルコール度数は20%未満。酒類免許や設備などがなければ、フルーツを漬け込んだ自家製サングリアは作れないのです。

フルーツをワインに漬け込まなくても、混ぜ合わせるだけでフレッシュでフルーティーなサングリアを楽しめますよ。

度数に気を付けてサングリアを楽しもう

サングリアは、一人でゆったりとくつろぎたいときも大勢集まるパーティーにも最適。気分も場の雰囲気も明るくしてくれます。とはいえ、ワインをベースとしたカクテルだということをお忘れなく。

アルコール度数は、市販のものを使うか、自宅で作るのか、また飲み方によっても変わってきます。飲み口がよいからといって飲み過ぎには注意してくださいね。お好きなスタイルで、サングリアを満喫しましょう!

【参考文献】
※1 自家醸造|厚生労働省

※2 自家醸造|国税庁

(2022/05/18参照)

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