2019年01月20日(日)

ヴィンテージワインの楽しみ方(後編)

抜栓の前に・・・

古いヴィンテージのワインは、ボトルの中で育ちます。数十年後にどんなワインになっているのかは、開けてみてのお楽しみ、自分の人生を振り返るいい機会かもしれません。

古いヴィンテージワインを楽しむ際、澱との付き合い方はとても重要です。ワインボトルの底が盛り上がっているのは、澱を沈めるため。せっかく数十年間の熟成を待ってまろやかになったワインも、沈んだ澱がグラスに入ってしまうと苦みエグみが出てしまい、台無しになるので、ぜひ上手に沈めましょう。

古いヴィンテージワインの抜栓方法

1.ワインは抜栓する前日までに涼しい場所に立てて置き、澱をボトルの底に降ろします。
2.早めに抜栓せずに、飲もうとする時に抜栓します。
3.コルク部分を隠すようなキャプシールが付いているようなら、完全に剥いて、コルク部分が視認できるようにします。
4.古いワインのコルクはダメージが来ていることが多いので、ワインオープナーは簡易なものではなく、しっかりとしたソムリエナイフを使ってください。
5.ソムリエナイフのスクリューをコルクの真ん中に少し傾けて挿し、その後はスクリューがコルクの芯にまっすぐ進むように回して、コルクを貫通する程度まで差し入れます。
6.引き抜くときは慎重に、固いようならば少し時計回りに回し加減でゆっくりと引き上げます。
7.もしコルクがちぎれたときは、残ってしまったコルクに斜めからスクリューを差し込んで抜きます。
8.ボトルの口はきれいな布かキッチンペーパーで拭ってきれいにします。
9.蝋燭を立てて火を灯し、その上でボトルネックの部分をかざして両手にデカンターとワインボトルを持ってワインをデカンターに注ぎます。くれぐれも空気の泡が立たないように慎重にゆっくりと注いでください。蝋燭で照らされたボトルネックを澱が通ろうとする瞬間に注ぐのをやめます。
10.残った澱の混じったワインは料理用に使ってください。ソースの材料や煮込みに入れたりできます。

古いヴィンテージワインは抜栓したら長くは持ちません。もったいないからと翌日まで持ち越そうということができませんから、なるべく人数を集めて楽しまれることをおすすめします。

ワインの価格と狙い目のヴィンテージ

価格.comでシャトー・ムートン・ロートシルドの通販価格を検索してみました。

シャトー・ムートン・ロートシルト1945年 194万
シャトー・ムートン・ロートシルト1950年 86万
シャトー・ムートン・ロートシルト1966年 22万
シャトー・ムートン・ロートシルト1969年 11万
シャトー・ムートン・ロートシルト1970年 12万
シャトー・ムートン・ロートシルト1978年 16万
シャトー・ムートン・ロートシルト1979年 20万
シャトー・ムートン・ロートシルト1982年 32万
シャトー・ムートン・ロートシルト1989年 16万
シャトー・ムートン・ロートシルト1990年 17万
シャトー・ムートン・ロートシルト1993年 12万
シャトー・ムートン・ロートシルト1995年 35万
シャトー・ムートン・ロートシルト2000年 29万
シャトー・ムートン・ロートシルト2005年 20万
シャトー・ムートン・ロートシルト2010年 19万
シャトー・ムートン・ロートシルト2014年 19万

在庫があるかどうか、保存状態や程度はわかりません。ただ古ければいいという訳ではないのがわかります。というか、2000年以降のヴィンテージが高すぎる気がします。どうも投機目的で購入しているようです。

ワインは飲んで楽しむもの。ならば1960年代から1990年代のまさに飲み頃となった、熟成期間からすると比較的手頃なヴィンテージが狙い目です。

長期熟成ワインはハムやチーズ等で飲まずに、ぜひいいお店に持ち込んで、美味しい料理と合わせてみてください。自分の人生と重ねてゆっくりと思い出を辿るのも楽しみです。

前編を読む)

 

Winomyのショップで販売中「オールドヴィンテージ蔵出しワイン特集」

テキスト:田村安(オーガニックワイン専門店MAVIE店主、フランス農事功労章シュヴァリエ)

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