2019年11月07日(木)

秋の夜長にピッタリな、フルボディなブルガリア赤ワイン

秋の夜長にピッタリな、フルボディなブルガリア赤ワイン

こんにちは!

めっきり秋深くなってきましたね。いや、冬の入り口にさしかかった…が正しいのかな。11月って、秋?冬?毎年わからなくなる、吉田すだちです。こう寒くなってくると、だんぜん重た〜い赤ワインが飲みたくなってきますよね〜!四季のある日本では、季節にあわせて飲むワインを選ぶのもオツだなと感じます。

今回は、今の季節にぴったりな、フルボディの赤ワインをご紹介させてください…!その名も…「ENIRA RESERVA(エニーラ・レゼルヴァ)」!ブルガリアのワインです。出会いは、数年前に参加したワインの試飲会。ひとくち飲んで、ビビっときちゃったわたくし。すだちの好みにドンピシャリ…。実は、それにはワケがあるのです。

と、その前に、まずはブルガリア・ワインについて簡単にまとめてみます。

ブルガリア・ワインの基礎知識

ブルガリアと聞いて、何を思い浮かべますか?やっぱりヨーグルト?「ダマスクローズ」も有名ですよね。化粧品や香水などに使われる、香りたかいバラです。あとは、2014年に引退したブルガリア出身のイケメン力士、琴欧洲も捨てがたい。

でも実は、ワインにもふる〜い歴史があって、その起源はさかのぼること紀元前数千年…。「世界最古のワイン醸造・輸出国のひとつ」と言われているます。

20世紀には旧ソ連への輸出を背景にさかえ、一時は世界第2位のワイン生産国にまでのぼりつめました。いまでいうところのフランスのポジションです(2016年時点の1位はイタリア、2位はフランス)。意外ですよね、ヨーグルトよりもワインの方がメジャーだったなんて。

その後、旧ソ連ゴルバチョフ政権のアルコール規制政策により打撃をうけ、ワイン産業は低迷。売り先がなくなってしまったというわけですね。そのため、ブルガリア=ワイン大国というイメージがすっかりあせてしまったようです。

しかし、社会主義体制の崩壊やEU加盟などを経て、現在ではまた勢いをとりもどしつつあるところ。ヨーロッパやイギリスなどへの輸出量も年々増えているんですって。日本で見かけることも増えてきました。

エニーラを生み出すワイナリーの秘密

そんなブルガリア・ワインの中でも、なぜわたしがエニーラ・レゼルヴァを推しているのかというと、その造り手さんに秘密があります。

エニーラを造っているのはBessa Valley(ベッサ・ヴァレー)というワイナリー。その創業者はステファン・フォン・ナイペルグ伯爵というフランス人です。実はこの人、かの有名なフランス、ボルドーはサン・テミリオンのプルミエ・グラン・クリュ・クラッセBに格付けされているシャトー、ラ・モンドットのオーナーでもあります。

横文字が多い…(笑)つまり、ワイン銘醸地ボルドーに位置するサン・テミリオンというエリアで、特に厳しい基準をクリアした名門シャトーのうちのひとつ、ラ・モンドットを経営するすごい人、なのです。ラ・モンドットは、ナイペルグ伯爵が無名の状態から育てあげ、なんと2009年にはパーカーポイント100点を獲得。なんだかわからないけど、とにかくすごいんだってこと。

そんなナイペルグ伯爵、サン・テミリオンで実践してきたワイン哲学をブルガリアに持ち込み、ワイン造りをスタートさせました。エニーラのラベルには、ラ・モンドットのラベルと同じ、ナイペルグ伯爵紋章があしらわれています。ナイペルグさん、そのくらい本気でエニーラ・ブランドを育てようとしているんです。(伯爵紋章…ってすごいですよね、住む世界が違いすぎる…。)

ラ・モンドットのワインはもはや、数万円はくだらない高級ワインになっていますが、ENIRAシリーズはどれもまだ数千円で手に入ります。もちろん、ラ・モンドットにはかなわないけれど、高いポテンシャルを低価格で味わえる、とってもリーズナブルかつマスト買いなワイン!なのです。

そして、すだちのWinomyコラム #1 にも書きましたが、わたしサン・テミリオンのワインが大大大好きなんですよ。ワインにどハマりするキッカケも、サン・テミリオンでした。そんなわけで、サン・テミリオンの面影を色濃く感じつつ、東欧のミステリアスな雰囲気を醸し出すエニーラは、わたしのハートを見事に撃ち抜いたのでした。

にくいね、ナイペルグ伯爵。というわけで、改めまして…

すだちの超イチオシ!ENIRA RESERVA 2007

ENIRA RESERVA 2007

使われているブドウは、メルロー、シラー、カベルネ・ソーヴィニヨン、プティ・ヴェルド。いわゆるボルドー品種といわれているブドウたちです。さすがサン・テミリオンの姉妹ワイン。

エニーラシリーズの中でも「RESERVA」は、フリーランジュースだけで造られているのだそう。フリーランジュースっていうのは、赤ワインの発酵後、プレスすることなくブドウの重みによって自然に得られたジュースのこと。つまり、果皮や種子などとあわせてギュッとプレスする通常のワインと比べ、雑味の少ない繊細な味わいのワインになるというわけ。

はてさて、お味は…

まずは色合い。ほんのりオレンジがかっていて、熟成された赤ワイン〜!な感じが漂っています。2007年ということは、もう12年も経っていますからね。いい感じに育っています。

香りはドライフルーツのニュアンスが強く、とっても芳醇。とにかく、香りが強い!グラスに注いだ瞬間から、ふわ〜んと漂ってきて、驚くばかり。

口に含むと、その濃厚さにうっとり。果実味しっかり!タンニンなめらか!枯葉のような、干しぶどうのような、円熟した風味が口から鼻にぬけていく…。オシャレでキュート、かつ少しあやしげな東欧の街並みが目の前に広がるようです。(ほんとに!)

一言でいうと、激ウマ !!! お店でみかけたら、迷わずゲットしてください。そのくらい、オススメです。

最後に…

秋の夜長、読書をしながら飲むのにもピッタリな、ハイセンス・ワイン「エニーラ」。フルボディの赤ワインがお好きなら絶対気に入るハズ。秋の味覚、イチヂクにもあわせやすいかも。ぜひ、ためしてみてください。


吉田すだち ワインを愛するイラストレーター

都内在住の、ワインを愛するイラストレーター。日本ソムリエ協会認定 ワインエキスパート。ワインが主役のイラストをSNSで発信中!趣味は都内の美味しいワイン&料理の探索(オススメワイン、レストラン情報募集中)。2匹の愛する猫たちに囲まれながら、猫アレルギーが発覚!?鼻づまりと格闘しつつ、美味しいワインに舌鼓を打つ毎日をおくっている。
【instagram】https://www.instagram.com/yoshidasudachi/

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