2020年06月25日(木)

意外と知らないスパークリングワインの種類。シャンパンとの違いも

キリッとした飲み口が爽やかなスパークリングワイン。食事の一杯目によく飲む!ワインは苦手だけれどスパークリングワインは飲める!という方もいるのではないでしょうか。この記事では、スパークリングワインの歴史や種類、世界のスパークリングワインの名称に加え、同じく発泡性ワインとして耳馴染みのあるシャンパンとの違いもご紹介していきます。

スパークリングワインとは

テーブルにのったシャンパンとグラス

スパークリングワインとは、発泡性のワインのこと。3気圧以上のガス圧をもったワインのことを総称してそう呼び、0.5〜1気圧のものは微発泡性、1〜2.5気圧のものは弱発泡性に分類されます。

世界でのスパークリングワインの名称

スパークリングワインの生産量は、世界のワインのおよそ7%。その1/4がフランスで作られ、その他ヨーロッパ諸国で生産されています。発泡性ワインといえば、シャンパンやスプマンテを思い浮かべた方もいるかもしれませんが、産地によって呼び方(総称)があり、それぞれ種類が異なります。

■フランス
呼び方:ヴァン・ムスー
種類:シャンパン、クレマン

■イタリア
呼び方:スプマンテ
種類:プロセッコ、フランチャコルタ、ランブルスコ

■スペイン
呼び方:エスプモーソ
種類:カヴァ

■ドイツ
呼び方:シャウムヴァイン
種類:ゼクト

スパークリングワインの歴史

17世紀ごろのフランス・シャンパーニュ地方。とある僧院で酒庫係をしていた僧侶、ドン・ペリニョン氏が、まだ発酵していないワインにコルク栓をして放置しておいたそう。そして、瓶の中で発酵が進んでできたものが、現在のスパークリングワインの起源と呼ばれています。

製造方法

製法は大きく分けて3つ。

■シャンパン方式
醸造したスティルワイン(発泡でない通常のワイン)を瓶詰めし、糖分と酵母を加えて二次発酵させる製法です。瓶内でゆっくりと発酵・熟成が進むためきめ細かい泡ができるのが特徴で、フランスのシャンパンやスペインのカヴァなどもこの製法で作られています。

■シャルマ方式
二次発酵を瓶内ではなく、密閉された耐圧タンクの中でおこなう製法です。タンクの中で発酵させた後、ガスが抜けないように濾過機を通して瓶詰めされます。一度にたくさんの数ができるのと、フレッシュでフルーティーな味わいになるのが特徴です。イタリアのスプマンテ、ドイツのゼクトが該当します。

■トランスファー方式(二酸化炭素吹き込み方式)
スティルワインに二酸化炭素を吹き込む製法です。きめ細かい泡はできませんが、スッキリして飲みやすく、安価にスパークリングワインを作ることができます。

種類

■白
スパークリングといえば、白を飲む機会が多いかもしれません。食前酒としてはもちろん、食事に合わせるならサラダやカルパッチョ、レモンやハーブを使ったさっぱりした味付けの料理に特によく合います。

■赤
赤ワインの芳醇さと炭酸のキリッとした爽やかさを兼ね備えた、赤のスパークリングワイン。赤ワインより渋みが少ないので飲みやすいのが特徴です。肉料理はもちろん、パスタやピザ、チーズを使った脂分のある料理などを中心に、いろいろな料理に合わせることができます。銘柄ではイタリアのランブルスコが有名です。

■ロゼ
白と赤の良いとこどりをしたロゼのスパークリングワイン。幅広い料理に合わせられることで人気ですが、赤の要素が入っているのでどちらかというと味付けの濃い料理と相性が良いでしょう。色が華やかなことからお祝いの席でも大活躍。甘口・辛口、お好みを選んでパーティーで楽しんでみてください。

スパークリングワインとシャンパンの違い

泡がのぼっているスパークリングワイン
iStock.com/kanzilyou

シャンパンはスパークリングワインの一種。フランスのシャンパーニュ地方で作られ、AOC法*(原産地呼称法)にある規定をクリアしたもののみ「シャンパン」と名乗れることが許されています。

使うぶどうの品種は、白ぶどうはシャルドネ、黒ぶどうはピノ・ノワールとピノ・ムニエ。瓶内二次発酵とよばれる瓶の中でゆっくりと発酵・熟成させる製法で、15ヶ月以上(ヴィンテージシャンパーニュは36ヶ月以上)置いて作られます。

その後も、瓶内二次発酵で生まれた澱(タンニンやたんぱく質が熟成中に凝固したもの)を取り除いたり、味わいを調整するリキュールを加えたりとかなりの手間暇をかけて作られており、規定に沿って作られたシャンパン以外がシャンパンを名乗ると罰せられるほど。それほど由緒あるものなんだそうです。

*AOC法=フランスで、チーズなどの食品で特定の条件を満たしたものに付けられる品質保証

意外と多いスパークリングワインの種類

シャンパンやスプマンテ、カヴァなど、普段よく耳にする銘柄も総称して「スパークリングワイン」だったんですね。またそのスパークリングワインという呼び方も各国さまざま、赤・白・ロゼと複数種類があります。

これまで「白のスパークリングワインしか飲んだことがない!」「いろんな銘柄、意識せずに飲んでたなあ」という方はぜひ、これを機にお好みのものを見つけてみてはいかがでしょうか。

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