2020年07月09日(木)

ワインボトルの違いや色の秘密。陶器や猫型の変わったボトルも?

世界には数多くのワインがありますが、よく見るとボトルの色や形がぜんぜん違うことに気がつきます。ボトルはそのワインがどこの地域で作られたかを表しており、おいしく飲むため・品質保持のための秘密が隠されているんです。この記事では、ワインボトルにはどんな種類があるのか、変わった形のボトル、色による違いは何なのかをご紹介していきます。

ワインボトルについて

いろんな大きさのワインボトルが並んでいる
iStock.com/Marcelo Badaraco

ワインボトルは、生産された地域によって特徴があります。ボトルの形や色を見ただけで「●●地方のワイン」とわかるようになると、より一層ワインが楽しめることまちがいなしです。まずはよく見かけられる基本の6種類をご紹介します。

1. ボルドー型

薄い緑のボトルと、透明のボトル

ワインボトルの最も代表的な形で、フランスのボルドー地方で生まれました。いかり肩のような形をしているのが特徴です。タンニンが強く澱ができやすいボルドーのワインは、注ぐときにボトルのいかり肩の部分で澱がせき止められるようになっているんですね。

2. ブルゴーニュ型

黒いボトルにイエローベージュのラベル

フランスの東部、ブルゴーニュ地方のもので、なで肩のような安定感のある形をしています。緑色をしているのも特徴のひとつです。ボルドー同様、ブルゴーニュのワインも長期熟成でタンニンが強い傾向があります。ですが、熟成中に何度も澱引きをすることと、瓶詰めの際に濾過をするため、ボトルの中に澱が溜まりづらいんです。それでなで肩のようなスッとした形でも大丈夫なんですね。瓶を互い違いにすることで箱詰めがしやすいので、輸送には便利とされています。

3. シャンパン型

深いブラウンのボトル

フランスのシャンパーニュ地方のボトルで、下部が膨らんだようなどっしりとした形。炭酸の内圧に耐えられるように、通常のスティルワインと比べて分厚いガラスを使って作られています。また、シャンパンのボトルはコルクも大きく、途中まで刺さったコルクにミュズレという金具が巻きつけられているのが特徴です。

4. ライン型/モーゼル型

鮮やかな緑色のボトル
Yahoo!ショッピングで見る

ドイツのライン・モーゼル地方で生まれたボトルで、細くて背が高く、肩のないストンとした形をしています。ドイツは昔から白ワインが多く、すっきりと飲みやすいワインが多いため、澱がほとんど溜まりません。なので細長く、肩のない背の高い形でも大丈夫なんですね。ボトルの色は、ライン地方は茶色、モーゼル地方は薄い緑色をしています。

5. アルザス型

深い緑色の細長いボトル

一番スリムな形をしている、フランスの北東部に位置するアルザス地方のボトル。アルザスはドイツの領だったこともあり、ドイツのライン型/モーゼル型とほとんど同じですが、アルザス型のほうがスリムで暗い緑色の瓶が多いのが特徴です。

6. ボックスボイテル型

薄いブラウンの丸いボトル

Yahoo!ショッピングで見る

ずんぐりとした丸みのあるボトルは、ドイツのフランケン地方とポルトガルでしか使われていない形。皮製のワイン袋を真似て作られたものと言われており、その姿が「山羊の陰嚢」に似ていることが語源なんだとか。まるでウイスキーボトルのような見た目は、たくさん並んでいてもすぐにわかっちゃいますね!

ちょっと変わったワインボトル

ワインセラーの中で寝かせてあるワインボトル
iStock.com/Andrii Zastrozhnov

産地によってさまざまなワインがありますが、それ以外にも、地域やメーカーによって面白いボトルやおしゃれなボトルがたくさん!プレゼントにしたり、飲み終わったあとのボトルを部屋に飾っておいたり、いろんな楽しみ方ができるのも嬉しいですね。ここでは3つご紹介しますが、それ以外にもぜひ調べてみてください。

7. 伝統的な陶器がおしゃれ!ジョージアワイン

水色のぶどう柄の陶器

Yahoo!ショッピングで見る

ジョージア(旧グルジア)は、北はロシア、南はトルコとアルメニア、東はアゼルバイジャンと、複数の国に囲まれた小さな国。日本人でも訪れる人が少ないマイナーな国ですが、四季を感じられる自然豊かな国です。そんなジョージアのワインは、アンティークを感じさせる伝統的な陶器のボトル。水色、土色などいろんなものがあるのでぜひチェックしてみてください。

8. 猫好きにはたまらない!ブルーの猫型ボトル

青くて細長い猫のボトル
Amazonで見る

猫好きにはたまらない、細長くて青い猫ボトルは、プレゼントにもぴったり。ドイツのモーゼル地方で作られたやや甘口の白ワインです。通常のワインが750mlのところ、このワインは500mlと飲みやすいサイズ。女性1〜2人で飲みやすい、手軽サイズですね。

9. つかんだような手形が特徴!イタリアのフルボディワイン

手でボトルを握ったような型がついた黒いボトル
Amazonで見る

モノクロのシャープなデザインに加え、ボトルをぎゅっと握ったような手形があるワインボトル。イタリアで作られるフルボディの赤ワインで、世界的に人気を誇るワイナリーが手がけています。

ワインボトルの色について

さまざまなワインのボトルが並ぶ様子

はじめにご紹介した各地域で使われるワインボトルは、緑色や暗い色のボトルが多かったですよね。この色にも理由があります。ワインの保存方法でも日光・蛍光灯に直接当たる場所で保管しないよう記載していますが、ワインはとても繊細なため、光にあたると劣化をしてしまいます。そのため、ボトルも遮光性のある暗い色を使っているんですね。

赤ワインは長期熟成するものも多いため、遮光性の高い青・緑・茶色のボトルを使って光による劣化を守ります(赤の補色である緑色のボトルが多いです)。

一方、白やロゼは透明など、遮光性の低いボトルに入っていることも見られます。これらは長期熟成することは少なく、瓶詰めされて家庭に届いてからも比較的早く飲むものだから、ボトルの遮光性は重要視されていないんです。透明だと、白やロゼのきれいな色を見せられていいですよね。

ボトルは、その地域で作るワインの特徴で変わる

地域によって作るワインが異なることから、そのワインに適したボトルの形になっているんですね。また、劣化がしやすい種類は遮光性のあるボトルを使うなど、品質保持の側面も大きいとのこと。

手塩にかけて造ったワインをおいしく飲んでもらうために、ワイン農家や関わる人たちが工夫してきたことがよくわかります。ご家庭やお店で飲むワインのボトル、ぜひ注目してみてください。

この記事をSNSでシェアする

最近の記事

コラム

2020年8月12日

やさしく解説!日本固有のブドウ品種「甲州」を知ろう(ワインの豆知識 初級)

木になっているぶどう

コラム

2020年8月12日

世界各地で愛されているピノ・グリとは?特徴とおすすめも!

ニュース

2020年8月11日

夏にぴったり華やかロゼ・シャンパーニュ「ボーモン・デ・クレイエール」グランド・ロゼが10名様に当たる!今月のプレゼント

樽が並んでいる様子

コラム

2020年8月11日

風味に大きく影響する!ワイン樽の種類と役割とは

畑が広がっている様子

コラム

2020年8月10日

知れば知るほど面白い!ワインの王様・ブルゴーニュ

カテゴリー