2020年07月25日(土)

シラーとは?果実味とスパイシーさのバランス最高なワイン

ワインの仕事をしていると「シラーは苦手」という方に、よく出会います。果実味があり、ややスパイシーな味わいなので苦手な方もいるみたいです。しかし、シラーを知って飲み方を知る事で苦手な方も好きになるかもしれません!ここでは、シラーの魅力と特徴、どんな料理に合わせると良いのか、おすすめの銘柄などを、ソムリエが徹底解説します。

 シラーはどんな場所で造られるの?

シラーの畑
iStock.com/jerome Genee

シラーが多く造られ有名な産地は、フランス(ローヌ、ラングドックなどの南仏)とオーストラリアです。ほかにも、イタリア、スペイン、スイス、アメリカ、南アフリカ、ニュージーランド、チリ、アルゼンチン、など多くの国が造っています。

シラーは温暖な産地を好むブドウ品種です。フランス・ローヌ地方のシラーは、黒系果実身のほか、スパイシーな味わいが特徴的です。オーストラリアでは、シラーの事をシラーズと呼び、フランスのローヌ地方よりも温暖な気候のため、濃厚でジューシー感の強いパワフルな味わいです。また、動物の野性的な香りが強い事も特徴のひとつです。

シラーワインの特徴

シラーのボトル
iStock.com/CTRPhotos

シラーは、各国ごとで少し特徴が変化します。有名な産地の特徴と違いをご紹介します。

フランス(ローヌ地方、そのほか南仏)

フランス産のシラーは、エレガントで繊細なタイプとパワフルでやや濃厚なタイプの2種類があります。前者は、北ローヌ地方で造られるものが多く、シラー100%や主体で造られるものが多く熟成するとエレガントで繊細なワインになります。後者は南ローヌ地方や南仏で造られるものが多く、シラーとそのほかのブドウ品種をブレンドしているものが多い為、シラーのクセを強く感じない飲みやすいワインが多いです。

価格は、北ローヌ地方の有名なワイナリーのものは数十万と高額なものもありますが、2,000円台くらいのものもあり幅が広いです。南仏のワインは、デイリーワインとしても多く販売されているので1,000円台から美味しいものが見付けられますよ。

オーストラリア

オーストラリア産のシラー(シラーズ)は、濃厚でパワフル、そして野性的な強いタンニンを感じるワインが多いです。高級なものは特に野生感とタンニンを強く感じます。しかし、シラーで造られるデイリーワインも多いので、1,000円台のオーストラリア産シラーは、とてもジューシーで果実の甘味をたくさん感じられるものが多いのが特徴的です。

そのほかの国

現在では、様々な国でシラーは造られています。特に、チリやアルゼンチン、ニュージーランドなどのものが日本に多く輸入されています。

チリやアルゼンチンのシラーは、胡椒のようなスパイス香も強いでが、チョコレートやバニラのような甘い香りを感じる事も出来るものもあり。

ニュージーランドのシラーは、プラムやブラックベリーのアロマがあり、スパイス香は穏やかなものあります。果実味と穏やかなスパイス香、優しいタンニンのバランスが良いワインが多いです。

チリ、アルゼンチン、ニュージーランドのシラーの価格は、比較的安く1,000円台のものが多いです。また、アメリカ産のものは高級なものも多くあります。

シラーワインに合う料理

ラムチョップ
iStock.com/bhofack2

シラーには、ジビエ料理が合うと言われてます。しかし、自宅でシラーを飲むのに鹿肉を買ってきて自分で調理することは至難の業ですよね。

そこで自宅で合わせるなら「ラム肉のグリル」「レバーのソテー」などの少しクセがあり、鉄分を感じる料理がおすすめです。シラーのスパイシーな味わいと料理の鉄っぽさとクセがとてもよくワインに合います。料理する時のポイントは、そのままグリル、ソテーをするのではなく、ハーブやベリー系のソースなどでをかける事で、香りを豊かにし鉄っぽさを和らげ、シラーのワインとより良いマリアージュをしてくれますよ。

シラーワインおすすめ3選

1. コート・デュ・ローヌ・ルージュ/シャトー・ド・サン・コム

コート・デュ・ローヌ

カシスやブラックベリー、ほんのり香るスミレ香が絶妙なバランスを醸し出します。余韻は長いのに、エレガントでスーッと溶けるよなスパイスの味わいが何度も飲みたくなる一本です。フレッシュで繊細なシラーを飲みたい方におすすめです。

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2. フィフス・ジェネレーション・バロッサ・シラーズ/グラント・バージ

フィフス・ジェネレーション・バロッサ・シラーズ

コストパフォーマンス抜群の絶品ワインです。味わいは、オーストラリア産のシラー(シラーズ)らしい、チェリーやブラックベリーなどの果実味感と、ビターチョコレートのような甘さとタンニンのバランスが良い一本。パワフルで濃厚なシラーを飲みたい方にピッタリです。

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3. オック シラー/タリ家

オック シラー 

濃厚でスパイスの香りが強めのシラーです。熟したブラックベリーやカシスなどの甘い果実味とコショウなどのスパイス香がグラスに注ぐと広がります。グラスを回すたびに、フワッと野性的な独特な香りも広がりシラーの特徴を存分に楽しめます。クセあるシラー好きには、たまらない一本。

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エレガント派?濃厚派?あなたはどちらのシラーがお好みですか?

ワイン畑で乾杯
iStock.com/NDStock

全世界で造られているシラーというブドウ品種は、国によって、地域によって、そして造り手によっても味わいは変化してきます。熟成したらライトボディに変化する、時間とともに味わいの変化を楽しめるブドウ品種でもあります。

クセがあり、やや飲みずらいと思われる方も多いですが、美味しさを知るとシラーの複雑な味わいにどっぷりはまってしまいます。ぜひ、色々な国のシラーを飲み比べてみてください。

私が執筆しました!!

YURI
ソムリエ・チーズプロフェッショナル / YURI
資格:J.S.A.ソムリエ、C.P.A.認定チーズプロフェッショナル、食生活アドバイザー3級。『もっと楽しく、もっと気軽に、もっとおいしく!』をモットーに誰でもワインとチーズを気軽に楽しめるようアドバイスを発信中!ワインの輸入会社、レストラン、料理教室運営などを経験したのち、現在はフリーランスのソムリエ・チーズプロフェッショナルとして活動中。主にワイン・チーズ教室やブログ、ライターにてワインやチーズ・マリアージュなどの楽しみ方を伝えています。
【ブログ】ソムリエールYURIのちょこっとMEMO
【twitter】https://twitter.com/YURI06927640
【instagram】https://www.instagram.com/yuri.winetocheese

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