2021年03月06日

知らなきゃ失敗するかも…!生まれ年ワインを贈るときの選び方

誰もが憧れる生まれ年のワイン。人生と同じ年月経ったワインを飲んでみたい、プレゼントしたいと考える方も多いと思います。この記事では、生まれ年ワインを贈るときの注意点、長期熟成に向くワイン向かないワイン、出産祝いや赤ちゃんにワインを生まれ年ワインを贈りたい場合など、ソムリエが細かく、失敗しないプレゼント方法をご紹介していきます。

生まれ年ワインを贈る前に知っておきたいこと

ソムリエがワインを紹介する
iStock.com/RossHelen

メリット

生まれ年のワインをプレゼントするシーンは、「20歳の記念日」「還暦のお祝い」「結婚式に両親へプレゼント」など、いろいろなシチュエーションで喜ばれる特別なプレゼントになります。一生に一度飲めるかどうかの生まれ年ワインは、贅沢そのものですし、ワインを開けた日の思い出も一緒に刻まれること間違いないでしょう。

デメリット

生まれ年ワインは、どんな種類のワインでもおいしく飲めるとは限りません。例えば、果実味豊かなワインがお好みな方は、20年以上経っているワインなのでフルーティーで飲みやすいというものは期待できないでしょう。また、コルクがもろくなっている場合もあり開けるのに凄く手間がかかり、最終的には折れてしまうかもしれません。

ワインを飲みなれていないと、プレゼントされた方が困ってしまうこともあります。デメリットも踏まえて注意して、プレゼントしましょう。

長期保存に向くワイン・向かないワインがある

ワインが木箱に入れて保管されている
iStock.com/terex

熟成させておいしくなるワイン

ワインとひと言でいっても、長期熟成に向くワインは限られています。例えば、フランス・ボルドー地方の5大シャトーである「シャトー・マルゴー」をリリース後すぐに飲んでみましょう。値段は5万円ほどはすると思いますが、渋味が強く、香りも閉じていて素直においしいというのは難しいです。

もちろん、リリース直後の高級ワインをデキャンタージュすることでおいしく飲むこともできますが、しっかり長期熟成した方が確実においしくなります。このように、早く開けるにはもったいないワインは、熟成しておいしくなることが多いですよ。

熟成に向かないワイン

近年、ワインは1,000円以下でも購入することができます。もちろん、1,000円以下~2,000円前後のワインは、デイリーワインとして親しまれおいしいワインがとても多いです。しかし、そのようなデイリーワインを10年、20年とセラーで熟成しても決しておいしくなるとは断言できません。

なぜかと言うと、造り手やワイナリーも1,000~2,000円前後のワインは20年以上熟成するために造っていないことが多いからです。ワインセラーで保管していれば、飲むことは可能だと思います。しかし、おいしく飲めるかというと、劣化に近い味わいになっている場合が多く、あまりおすすめはできません。

プレゼントのヴィンテージワインを選ぶポイント

ワインが並ぶ
iStock.com/ViktorCap

では、具体的にはどのようなワインが長期熟成を経ておいしくなるのでしょうか。

20年以上の熟成に向くワインの目安としては、
・渋味が強い(タンニンが多いワイン)
・アルコール度数が高い(13.5%以上)
・2万円前後以上のワイン
・格付けや畑のランクが高い
など、が考えられるでしょう。

理由としては、タンニンが強いワインは力強く、長期熟成をすることで角が取れまろやかになり飲みやすくなります。また、アルコール度数は熟成と共に低くなる傾向があることや、酸化しにくい傾向もあるので高い方がいいでしょう。

格付け(メドック格付けやソーテルヌ・バルザック格付けなど)や畑のランク(ブルゴーニュワインだと、グラン・クリュやプルミエ・クリュなど)がついているものは、長期熟成に向くように造られているワインが多いです。また、そのようなワインは高級で、2万円前後以上のものが多くなります。

このように、長期熟成に向くワインはを選ぶときは、「ある程度の値段」と「ランク」と「品質」が重要ポイントです。これを踏まえて失敗のない生まれ年ワインを探してみましょう。

当たり年が知りたいならヴィンテージチャートを参考に

ヴィンテージチャートとは、海外のワイン専門誌やワイン評論家たちがブドウの出来やワインの出来をランク付けしている表です。現在では、ワインのインポーターが独自の集計をしてのせているものなどもあり、すべて同じ評価とは限りません。

書いてある内容は、国、地域、タイプ、年号などが記載されています。地域はとても細かく、フランス・ボルドー地方は村名までやブルゴーニュ地方なら地区まで特定できるものもありますよ。評価が良いものは、値段も高くなることがおおいので、平均より悪い評価ではなければ購入してみるのもいいと思います。

捨てないで!ヴィンテージワインならではのサイン

ホコリをかぶっているワイン
iStock.com/Dario Lo Presti

20年以上の熟成を経ているワインには、通常のワインとは違う変化があります。プレゼントで生まれ年ワインをもらっても、コルクにカビが生えている、澱が溜まっている、かさが減っているなど一見綺麗な状態に見えないものもあり、飲めないんじゃないかと捨ててしまう方もいます。

しかし、絶対に捨てないで下さいね。それは、20年以上の歴史をワインセラーでしっかり保管され、熟成された証拠ですから。もし、気になる場合は購入したお店に状態や、開け方などをレクチャーしてもうといいですよ。

赤ちゃんに生まれ年ワインを贈りたい場合は?

赤ちゃんへのお祝いiStock.com/KMNPhoto

出産祝に生まれ年のワインをプレゼントしたいと思う方もいると思います。しかし、ここで注意すべき点は「生まれた子どもが飲めるまで20年以上熟成出来るか?」ということです。また、上記でもご紹介したように「ある程度の値段」と「ランク」と「品質」が長期熟成には必要。

そのためには、出来てすぐリリースされるワイン(例えば、ボジョレ・ヌーヴォー)は、20年以上熟成するのは難しいです。では、格付けのワインをプレゼントするのがいいと考えられますよね。例えばフランス・ボルドー地方のメドック格付けのワインは、基本的にワイナリーや造り手が出来てから3~4年後しかリリースしません。生まれた年にプレゼントすることは、出来ないのです。

もし格付けや畑のランクがいいワインをプレゼントしたい場合は、3~4年後のリリースと同時にプレゼントするといいですよ。

ワインの基本的な保管方法

10年や20年以上自宅で熟成させる場合は、ワインセラーが必要になります。湿度、温度、無振動などワインの熟成に最適な空間がワインセラーです。

もし、プレゼントでもらって自宅にワインセラーがなく購入する予定もない場合は、ワインをワイン倉庫で預かってくれるサービスもあります。お金はかかりますが、頻繁にワインを飲むわけではなく、家にワインセラーを置く場所が無い場合はとても便利ですよ。一本単位から預かってくれる場所もあるので、探してみましょう。

生まれ年ワイン以外に特別なワインを贈る方法

生まれ年ワインを贈るのは、ハードルが高いな……と思う方もいると思います。もう少し気軽に、でも想い出に残るプレゼントを贈るのもいいですよね。以下、おすすめのプレゼントをご紹介します。

ワインボトルに刻印や名入れをして、オリジナルラベルのワインを作る

現在ワインショップでは、名前入りや想い出の写真付きなどのオリジナルラベルを作成して貼ることができるサービスがあります。また、ラベルだけではなく瓶に刻印や手形などを彫るサービスなども出てきていますよ。ワイン自体は生まれ年のものではないですが、大切な思い出になりそうですよね。

後日お仕立券付き「シャトーベルヴュー(赤ワイン 750ml13.5度)手型 足型 ベビーメモリアル 」

出産祝い プレゼント 名入れ ハッピーワイン 手形足形
¥9,020~/赤・ミディアムボディ/フランス

フランス・ボルドー地方のワインに、名前や手形などの刻印を入れることのできるサービスが付いたワイン。出産祝いにおすすめです。ワイン自体は、お父さんお母さんで飲んでもらって、ボトルを記念に取っておくのも想い出に残りますよ。手形や名前などは、プレゼントされた方が自分でオーダーするものになるので、こだわりの一本を自分で作れるギフトになりますよ。

Yahoo!ショッピングで見る

特別な意味が込められたワインを選ぶ

生まれ年ワインは、20歳のお祝い、還暦のお祝い、会社の創立記念の年など、さまざまな誕生やお祝いで使われます。生まれ年ワインではなくても、ラベルの意味や造り手の想いが込められたワインを選ぶのもおすすめですよ。

勝沼醸造「甲州・テロワール・セレクション・祝」

勝沼醸造・甲州・テロワール・セレクション・祝
¥2,519~/白・辛口/日本

ワイン名が「祝」というおめでたいワイン。実は名前の由来は、生産地の「祝地区」から取っともの。国産の甲州種を使った、スッキリだけど深みのある白ワインです。お祝いの席でプレゼントする機会が多い、生まれ年ワインの代わりになると思いますよ。熟成はせずに、すぐ飲めるのでワインセラーがない方も嬉しいプレゼントですよ。

Amazonで見る
Yahoo!ショッピングで見る

ラベルで選ぶ

ラベルは、ワインの顔にもなります。インパクトのあるラベルや、お祝いをしているラベル、子供の絵が描いてあるラベルなど。インパクトや想い出に残る、ラベルから選ぶのもおすすめですよ。

アジェンダ・アグリコーラ・ディ・レナルド「ジャスト・ミー 

ジャスト・ミー 2017 ディ・レナルド
¥2,728~/赤・フルボディ/イタリア

アジェンダ・アグリコーラ・ディ・レナルドが手がける「ジャスト・ミー 」のラベルは、幼少時代のオーナーの写真。このラベルをきっかけに、自分達の子供時代の写真や想い出話に浸るのも楽しいですよね。メルロー100%で造られる濃厚でマイルドな赤ワインなので、飲みやすく好みが分からない方へのプレゼントでもおすすめです。

Amazonで見る
Yahoo!ショッピングで見る

生まれ年ワインは「値段」「ランク」「品質」を見極めて贈ろう

生まれ年ワインをプレゼントするのは、とても難しいです。ある程度の値段とランク、品質を見極め、さらにカビやコルクの劣化などのトラブルがあることを前提に贈らなくてはいけません。しかし、ワインに携わる仕事の方や、ワインに詳しい方へ贈るプレゼントとしては、とても喜ばれるギフトです。生まれ年ワインを自分や家族と飲む場合でも、しっかり見極めて購入してくださいね。
※商品価格は、2021年3月1日時点での情報です。

私が執筆しました!

YURI
ソムリエ・チーズプロフェッショナル / YURI
資格:J.S.A.ソムリエ、C.P.A.認定チーズプロフェッショナル、食生活アドバイザー3級。『もっと楽しく、もっと気軽に、もっとおいしく!』をモットーに誰でもワインとチーズを気軽に楽しめるようアドバイスを発信中!ワインの輸入会社、レストラン、料理教室運営などを経験したのち、現在はフリーランスのソムリエ・チーズプロフェッショナルとして活動中。主にワイン・チーズ教室やブログ、ライターにてワインやチーズ・マリアージュなどの楽しみ方を伝えています。
【ブログ】ソムリエールYURIのちょこっとMEMO
【twitter】https://twitter.com/YURI06927640
【instagram】https://www.instagram.com/yuri.winetocheese

この記事をSNSでシェアする