2021年04月14日

自分に合うのは?2団体の「ワイン検定」比較と主なワインの資格

この記事では、ワインの知識を深められるワイン検定についてご説明します。いくつか種類があり、レベルが分かれているため、ワイン好きの方はもちろん、ワインに興味があるという方も受験できますよ。ワインの世界は広くて深いもの。知れば知るほど楽しみが増えること請け合いです。

ワイン検定とは

左手で赤ワインのボトルを持ちながら、鉛筆で書きものをしている様子
iStock.com/karelnoppe

ワイン検定は、ワインの普及を目的に設けられました。知識を深め、より楽しめるようになるとワイン愛好家に人気です。レベル分けされているため、これから勉強したいという方にもおすすめ。受験資格は20歳以上であれば、年齢・性別・職業などは関係ありません。

ワイン検定はふたつある!それぞれの違いは?

ワイン検定には、日本ソムリエ協会(JSA)の「ワイン検定」と全日本ソムリエ連盟(ANSA)の「ワイン検定」があります。日本ソムリエ協会(JSA)の検定は、ワインに興味がある方向けのベーシックな内容。全日本ソムリエ連盟(ANSA)の「ワイン検定」は1級から3級まであり、より深くワインの知識をつけたい方向けです。それぞれどのような違いがあるのか、詳しくご紹介します。

日本ソムリエ協会(JSA)「ワイン検定」の詳細

ワインボトルのラベルを見る女性
iStock.com/cyano66

日本ソムリエ協会(JSA)「ワイン検定」には、ワイン入門者向けのブロンズクラスと、ブロンズクラス認定者向けのシルバークラスがあります。どちらも事前にテキストで学び、検定日に日本ソムリエ協会(JSA)のワインエキスパートによる講習を受講。その後筆記試験が行われます。

検定は春と秋、年に2回開催。試験は北海道から沖縄まである受験会場から選びます。講習のあとに試験が行われるため、講習を受けたい講師がいる会場を選択することも可能です。

受験資格は20歳以上!

ブロンズクラス:検定日に20歳以上の者
シルバークラス:ブロンズクラス認定者

気になる受験料は?

ブロンズクラス:11,000円(テキスト込)、(テキストを持っている場合は9,020円)
シルバークラス:15,000円(テキスト込)、(テキストを持っている場合は11,700円)

どんな試験?

講習と筆記試験。ワインのテイスティングなし。
ブロンズクラス:講習90分、筆記試験40分
シルバークラス:講習120分、筆記試験40分

検定合格のメリットは?

ブロンズクラス:家庭でワインを楽しむ知識を取得。認定カード・ワイングラス形の認定バッチ授与。
シルバークラス:ワインショップやレストランなどで、ソムリエのアドバイスをもとに、自身でワインを選べる知識を取得。認定カード・ワインボトル形の認定バッチ授与。

一般社団法人日本ソムリエ協会 ワイン検定 公式HPへ

全日本ソムリエ連盟(ANSA)「ワイン検定」の詳細

ブドウ畑でワイングラスを掲げる様子
iStock.com/Radiokukka

全日本ソムリエ連盟(ANSA)の検定は1級から3級まで分けられています。どの級も事前にテキストで学び、筆記試験となります。出題テキストは、「新訂 ワインの基(全日本ソムリエ連盟)」。価格はNPO法人FBO認定会員が2,970円、一般は3,300円です。検定は年1回、秋に開催されており、北海道から九州までの8か所で受験できます。

受験資格は20歳以上!有資格者は2級からOK

20歳以上の者。1級は2級合格者のみ受験可、2級は3級合格者のみ受験可。ただしワインコーディネーター・ソムリエは2級から受験可。

気になる受験料は?

1級:4,700円(税込)
2級:4,200円(税込)
3級:3,650円(税込)

どんな試験?

筆記試験は、「歴史・文化」「造り方」「モラル・マナー」「楽しみ方」「雑学」の分野から出題。「モラル・マナー」のみ、テキスト以外から出題となる。検定時間は50分。マークシートの択一選択方式で、ワインのテイスティングなし。

検定合格のメリットは?

1級:ワイン、ソムリエ、ワインの周辺知識、あらゆる事柄に精通。カード型認定証の授与。
2級:ワインの基礎と周辺知識の習得。地理、法律、特徴と魅力を理解し説明できる。カード型認定証の授与。
3級:ワインやワインの周辺に関する基礎知識を取得。カード型認定証の授与。

 全日本ソムリエ連盟(ANSA)ワイン検定 公式HPへ

ワイン検定の難易度は?合格率はどのくらい?

日本ソムリエ協会(JSA)

ブロンズクラスは、事前にテキストを読み、筆記試験前の講習をきちんと聞いていればほぼ合格可能です。シルバークラスはブロンズクラスに比べやや難易度が高くなります。

全日本ソムリエ連盟(ANSA)

合格率は年によって異なりますが、7割前後です。全問題のうち、1級:85%以上、2級:75%以上、3級:70%以上正解すると合格となります。

ワイン検定合格のために必要なこと、勉強の仕方

筆記試験の問題は、基本的にテキストから出題されます。どちらの検定も、テキストをしっかり読み込んでおきましょう。公式の問題集はありませんが、ワイン検定認定講師による問題集はネットで販売されています。問題集で学びたい、という方は調べてみるとよいでしょう。

まだまだある!ワイン好きにおすすめの検定5選

テーブルの上に置かれた赤ワインと白ワインのボトルとグラス、2種のブドウ
iStock.com/undefined undefined

1. 日本ソムリエ協会認定資格「ソムリエ」

複数あるソムリエ検定のなかでもっとも認知されている、日本ソムリエ協会(J.S.A.)の検定です。受験資格は、一次試験日においてワインに関する職に3年以上就いている者。

筆記、テイスティング、サービス実技の三次試験まで設けられており、ワインだけでなく、アルコールや食の知識、テイスティング能力を求められます。難易度は高く、合格率が3割に満たない場合も。ソムリエ認定者は上級資格のシニアソムリエを目指せます。

一般社団法人日本ソムリエ協会 公式HPへ

2. 日本ソムリエ協会認定資格「ワインエキスパート」

日本ソムリエ協会(J.S.A.)の資格です。ワインに関わる職に就いていなくても受験できますが、内容は非常に高度。ソムリエ検定同様、ワインをはじめとするアルコールや食の知識を求められます。

ワインエキスパートの資格を取得する場合、試験内容は筆記、テイスティングの二次試験まで。ただし上位資格であるソムリエ・エクセレンス(旧シニアワインエキスパート)は三次試験の小論文をパスする必要があります。合格率は3~4割です。

一般社団法人日本ソムリエ協会 公式HPへ

3. 全日本ソムリエ連盟認定資格「ワインコーディネーター」

飲む相手の要望に応じたワインを提供できるか、を問われる全日本ソムリエ連盟(ANSA)の資格です。ワインの基礎知識はもちろん、販売する際のプロモーション方法もしっかりと学べます。

試験は四次まであり、一次・二次は一部記述ありの選択式筆記試験、三次はテイスティングありの筆記試験。四次はセールスプロモーション企画立案の筆記と、記述式の筆記試験です。資格名は「ワインコーディネーター」または「ソムリエ」、2つのうちどちらか一方を選択できます。

全日本ソムリエ連盟(ANSA) 公式HPへ

4. WSET(Wine & Spirit Education Trust)「Level1~Level4」

ロンドンに本部があるワイン教育機関の検定試験です。Level1~Level4まで設けられており、Level3までは日本語で受験が可能。Level1は認定を受けている学校で1日講座を受講すると試験に挑戦できますが、Level2以降は数回講習を受ける必要があります。Level3以降はテイスティング試験もあり、難易度がアップします。

Level3の合格率は約半数、Level4の合格率は国内でわずか59人(2020年1月時点)。上級になるほど合格は困難になりますが、世界で通用する資格です。

WSETワインアカデミー 公式HPへ

5. 一般社団法人日本ワイン協会・日本のワインを愛する会認定資格「日本ワイン検定」

日本ワインの普及活動をしている、「日本ワイン協会・日本のワインを愛する会」の検定試験です。1級から3級まで設けられており2・3級はワインの基礎知識を、1級は日本ワインの専門知識を身につけられます。

3級は筆記のみですが、2級からはテイスティング試験も実施。2級は2種、1級は4種の日本ワインが出題され、受験者はそれぞれの品種名を選択肢から選びます。合格すると希望者に「日本ワイン検定合格認定証」を発行。1級合格者は「日本ワインマスター」と認定されます。

日本ワインを愛する会 公式HPへ

楽しくチャレンジできるワイン検定

ワイン検定は、日本ソムリエ協会(JSA)と全日本ソムリエ連盟(ANSA)で実施されていますが、レベルや試験内容は異なります。受験する際は、自分に合っているのはどちらか、よく調べてみることをおすすめします。ワインに関する検定試験はほかにもいろいろあるので、気になるものがあったらチャレンジしてみてはいかがでしょう。

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