2022年08月01日

ワインセラーの正しい温度設定とは?調整方法のポイントをソムリエが解説

ワインセラーを使えば、どんなワインもおいしく保存できると思っている方は多いと思います。しかし、ワインセラーの温度設定を間違えると熟成しなかったり、熟成しすぎてしまったりと思い通りにワインを保管できないことがあるんです。この記事では、ワインセラーの適切な温度や温度調節のポイント、おすすめのワインセラーなどをソムリエが詳しくご紹介していきます。

ワインの適切な温度

ワインセラーにワインが並ぶ
iStock.com/MAXSHOT

ワインセラーとは、ワインを保存する冷蔵庫のようなもの。しかし、一般家庭にある冷蔵庫と違い、湿度や温度をしっかり管理することができることや、ワインの敵である振動や冷風、日光などを遮ることなどができるところがポイントです。

また、熟成したいワイン(たとえば、バースデーヴィンテージや記念ヴィンテージのワインなど)は、数年熟成してから飲みたい場合もあると思います。このような場合は、常温保存や冷蔵庫などで保存すると、劣化するスピードが早くなり、飲みたいときに飲めなくなってしまうこともあるのです。

したがって、ワインセラーを使用したほうが、ワインをいい状態で保管でき、長期熟成も可能、そしておいしく飲めるということなのですよ。

ワインクーラーとの違い

ワインクーラーにワインが入る
iStock.com/100

ワインセラーではなく、ワインクーラーというものも存在します。ワインクーラーとは、その場でワインを冷やすためのバケツのような器のことを指しますよ。白ワインやスパークリングワインは、温度が上がると味わいが落ちてしまいます。上記の画像のように、氷を入れたワインクーラーにワインボトルを入れ冷やすことで、おいしく飲むことができるのです。冷やすことが目的なので、熟成をさせたり、湿度を保ったりするものではありません。

ワインセラーの温度調整のポイント

ワインセラーにワインがな選ぶ
iStock.com/Andrii Zastrozhnov

1. 長期保存の場合

ワインを長期保存する場合は、約13度〜15度くらいに温度を設定するといいでしょう。もともとワインセラーというのは、フランスの地下室をイメージとして作られました。その温度が、だいたい通年13〜15度程度といわれています。設定温度が低すぎると、熟成が止まってしまい、いつまでたってもおいしくなりません。したがって、ワインセラーの温度設定を13〜15度程度にして、時間をかけておいしく熟成させるのがいいですよ。

2. 短期保存の場合

すぐ飲むワインを保存する場合は、13度以下に設定しても構いません。デイリーワインと呼ばれるワインは、熟成するためではなく今おいしく飲むために造られたワインです。あえて、熟成させることでおいしくなくなってしまうこともあります。冷やしたワインが好きな方は、熟成を止めるためにも、13度以下に温度設定にすることもおすすめしますよ。

3. いろいろな種類を保存する場合

熟成したいワインとすぐ飲むワインを同時に保存する場合は、長期保存する温度設定である約13〜15度くらいにするといいでしょう。ワインは冷やしすぎると、熟成が止まってしまいます。したがって、熟成したいワインに温度設定を合わせてあげるのがいいですよ。すぐ飲むワインも、13〜15度程度なら劣化はしませんので、安心しましょう。また、白ワインやスパークリングワインなどの冷やしたいワインは、飲む前にワインセラーから出して冷蔵庫で冷やしたり、ワインクーラーに入れてあげるといいですよ。

おすすめのワインセラー3選

ワインセラーは、収納本数やサイズなど、いろいろな購入ポイントがあります。はじめて購入する場合は、「そんなに収納しないから10本以内の小さいワインセラーで十分」と思う方もいると思います。しかし、使い始めると「小さすぎた」という意見が結構多いです。したがって、購入際は置く場所でサイズが限られてしまうこともありますが、15本以上は収納できるものをおすすめしますよ。

1. ルフィエール ワインセラー (18本収納コンプレッサー式)

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こちらのワインセラーは、価格もリーズナブルなのではじめて購入する方におすすめです。縦長でスリムタイプでスタイリッシュなので、お家の中でも場所を取らず飾るように置くことができるところもいいですね。また、一番下のラックは、ラベルを見せて保存できるのでインテリアとしても素敵です。温度設定は液晶パネルで表示されているので、温度を常に確認できるので安心して保存できます。しかし、加熱機能は付いていないので、部屋が寒い場合は部屋の温度に近づいてしまうことがあるので注意しましょう。

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2. フォルスター ホームセラー FJH-56GD(BK) ワインセラー 18本 

フォルスター ホームセラー FJH-56GD(BK) ワインセラー 18本 HomeCellar ブラック コンプレッサー式

レストランでも使われていることが多い、フォルスター社が出しているのカジュアルタイプのワインセラーです。おすすめポイントは、2つの温度で保存ができるところ。デイリーワインを保存したい方は、赤ワインと白・スパークリングワインが別々の温度で保管されてたらうれしいですよね。また、熟成したいワインとデイリーワインを同時に保管できるのもありがたいです。このように、いろいろな用途で使えるワインセラーなので便利ですよ。

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3. さくら製作所 SA38 二温度管理式ワインセラー 38本収納 低温冷蔵機能付 ZERO Advance ブラック

さくら製作所 SA38 二温度管理式ワインセラー 38本収納 低温冷蔵機能付 ZERO Advance ブラック

こちらは、38本も収納でき、価格がリーズナブルなところがうれしいワインセラーです。また、温度設定が0〜22度と幅が広いので、ワインだけではなく日本酒を保存するのもおすすめ。ラックは取り外す事ができるので、日本酒の一升瓶やワインのマグナムサイズなども保存できますよ。こちらのセラーも2温度設定ができるので、いろいろなタイプのワインを同時に保管できるのもポイントです。

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ワインセラーを使う際の注意点

1. 定期的に温度湿度を確認する

ワインセラーの温度は、一度設定したらあまり変えることはありません。しかし、夏と冬だと部屋の温度も変わってきます。したがって、ワインセラーの庫内も温度変化が多少あるんです。たとえば、夏場は庫内に水滴が付いてしまうことも。冬場は、設定温度より冷たくなってしまう場合もあります。現在では、温度表示をしているワインセラーが多いので安心ですが、長い間使っていたら温度計が故障していたということもあります。このようなことにならないように、月一は温度を確認しましょう。ワインは熱に弱いので、とくに夏場は要注意ですよ。

2. 直射日光が当たらない場所に置く

ワインセラーにワインが並びます
iStock.com/sl-f

ワインセラーは、扉がガラスでできていることが多いです。大体のワインセラーは、紫外線カットの保護をしてありますが、100%カットできるわけではありません。なるべく、太陽に当たらない場所、できれば蛍光灯の光もあまり強く受けない場所がおすすめです。おいしくワインを熟成したい場合は、光にも気をつけて保存してみましょう。

3. ドアの開閉をなるべく少なくする

ワインセラーは、基本的になるべくワインに直接冷気が当たらないような構造になっています。しかし、庫内の温度が上がると冷やすために、冷気がでて多少なりともワインに当たりますよね。ワインは、冷気を当てることを良しとしていません。ドアの開閉が多ければ多いほど、庫内の温度は上がり冷気がワインに当たってしまいます。必要以上に、長時間ドアを開けない、開け締めを少なくするなどを実践しましょう。また、ドアの開閉が少ないと節電にもなりますよ。

ワインセラーの温度は、保存するワインに合わせよう!

ワインセラーは、熟成するためだけに使われるわけではありません。とくに、ワインは熱に弱いです。日本でも、夏場の常温は35度以上になってしまうこともありますよね。デイリーワインや価格の安いワインも、常温に置いておくだけで劣化してしまいます。ワインをおいしく飲むために、ワインセラーの温度設定を使って、上手に保存しておいしく飲みましょう。また、温度設定も決まりはありません。熟成するワインでなければ、自分のすぐ飲める温度設定にするのもおすすめですよ。

私が執筆しました!

YURI
ソムリエ・チーズプロフェッショナル / YURI
資格:J.S.A.ソムリエ、C.P.A.認定チーズプロフェッショナル、食生活アドバイザー3級。『もっと楽しく、もっと気軽に、もっとおいしく!』をモットーに誰でもワインとチーズを気軽に楽しめるようアドバイスを発信中!ワインの輸入会社、レストラン、料理教室運営などを経験したのち、現在はフリーランスのソムリエ・チーズプロフェッショナルとして活動中。主にワイン・チーズ教室やブログ、ライターにてワインやチーズ・マリアージュなどの楽しみ方を伝えています。
【ブログ】ソムリエールYURIのちょこっとMEMO
【twitter】https://twitter.com/YURI06927640
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