2022年09月02日

驚異のコスパ。チリワイン「コノスル」の特徴とおすすめ5選

「コノスル」といえば、自転車のラベルでおなじみのチリワイン。味もコスパもよく、日常的に楽しめるワインとして日本でも親しまれています。とはいえ、コノスルがどんなワイナリーなのかご存じない方も多いのではないでしょうか。この記事では、コノスルの歴史や特徴をはじめ、商品のラインアップやおすすめワインについてご紹介します。

コノスルとは

テーブルにチリの刻印があるコルク栓が置かれている様子

iStock.com/oleg_odessa

1993年に設立されたコノスルは、チリでもトップクラスのワイナリー。IWSC(インターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペティション)において、チリワイン年間優秀生産者に2年連続で選ばれるほど、実力は折り紙付きです。

コノスルとはスペイン語で「南向きの円錐」を意味し、まさに南向きの円錐形をした南米大陸から、ニューワールドワインの魅力を発信していくという強い思いが込められています。「家系図をもつような伝統もない、ほこりを被ったヴィンテージボトルもない、あるのは品質の高いワインのみ」。コノスルのワイン造りのヴィジョンです。

サスティナブル農法やオーガニック栽培をはじめ、スクリューキャップもいち早く導入するなど、時代を先取りするスタイルもコノスルの魅力です。最先端のテクノロジーを備えた醸造設備で、気鋭の醸造チームが生み出すワインはブドウのいきいきとした果実味にあふれ、世界中で愛飲されています。

コノスルの歴史

チリのコルチャグア・ヴァレにあるブドウ畑

iStock.com/tifonimages

1993年の設立以来、ワールドクラスのワイン造りを目指してきたコノスル。チリの優良畑を次々と獲得し、生産量を拡大していきます。「チリで最高のピノ・ノワールを造りたい」との思いから、1999年には「ピノ・ノワール プロジェクト」が発足。

ブルゴーニュ屈指のドメーヌ(ワイン生産者)、「ドメーヌ・ジャック・プリウール」からプリウール氏をコンサルタントとして招き、2003年にコノスル初のウルトラプレミアムワイン「オシオ」ピノ・ノワールを発売。チリにおけるピノ・ノワール生産の第一人者としての地位を確立し、2016年には世界最大のピノ・ノワール生産者となります。

コノスルはエコフレンドリーなワイナリーとしても有名です。1998年以降、環境に配慮したブドウ栽培を実践し、2009年にはサスティナブル開発分野を新設。軽量ボトルの使用をはじめ、製造工程から輸送時に至る二酸化炭素の排出量管理も徹底しています。世界レベルへの挑戦とサスティナブルな取り組みは、ワイン造りの両輪なのです。

コノスルの特徴

チリのカサブランカ・ヴァレーにあるブドウ畑

iStock.com/longtaildog

コノスルを知るうえでおさえておきたい、3つの特徴をご紹介します。

ラベルに描かれた自転車の意味

ボトルのラベルでおなじみの「自転車」は、コノスルのシンボル。従業員たちが広大なブドウ畑を駆け巡るために実際に使用しているのが自転車であり、二酸化炭素を排出しないエコな乗り物でもあります。ワイン造りにおけるサスティナブルな取り組みや、自然のサイクルを尊重する姿勢が、自転車に表現されているのです。

豊かなテロワール

東にアンデス山脈、西に太平洋、南に氷河、北にはアタカマ砂漠が広がるチリ。コノスルは北のリマリ・ヴァレーから南のビオビオ・ヴァレーに至るまで、多様なテロワール(ブドウ畑を取り巻く生育環境)のブドウ畑を所有しています。「適地適品種」をモットーに、多彩なブドウ品種の個性を最大限に引き出すワイン造りをおこなっています。

サスティナブルな農法

さまざまな生物や植物との共生がブドウの生育によい影響を及ぼすとの考えから、サスティナブル農法を取り入れています。化学肥料や農薬は極力使わず、ブドウ畑の雑草や害虫を食べてくれるのは、なんとガチョウや羊たち。また、約2,000ヘクタールに及ぶコノスルのブドウ畑のうち、340ヘクタールの畑はオーガニックの認証を受けています。

コノスルの種類

白ワインと赤ワイン入りのワイングラス2個とブドウの樹の葉が置かれている様子

iStock.com/mythja

カジュアルなタイプからプレミアムなものまで、コノスルには9つのラインアップが充実しています。

ビシクレタ・レゼルバ

ラベルに自転車(スペイン語でビシクレタ)が描かれた「ビシクレタ・レゼルバ」は、コノスルのスタンダードシリーズ。手頃な価格で、飲みごたえも十分です。ブドウの豊かな果実味を楽しめますよ。全11種類。

レゼルバ・エスペシャル ”ヴァレー・コレクション” 

コノスルのプレミアムなシリーズが「レゼルバ・エスペシャル ”ヴァレー・コレクション”」です。各ヴァレーに適したブドウ品種を選び、ヴァレーのテロワールとブドウの個性を生かした味わいが魅力です。全9種類。

シングルヴィンヤード

ブドウ品種ごとに最適な標高や土壌、気候をもつ単一区画を厳選。「シングルヴィンヤード」シリーズは、ブドウのピュアな風味がエレガントに表現されています。ラベルに区画の番号と名称、地域名を記載。全8種類。

20バレル・リミテッド・エディション

20樽(バレル)のみ限定生産されたことに由来する「20バレル・リミテッド・エディション」は、コノスルの最高級シリーズ。特別畑で栽培されたブドウの収穫量を制限し、奥深い味わいと凝縮感を実現しています。全7種類。

オーガニック

エコサート認証(原料から製品になるまで、95%以上がオーガニックである証明)を受けた、有機栽培ブドウのみから造られるシリーズ。チリの大地の滋味にあふれた、個性ある味わいを生み出します。全6種類。

ほかにも、冷涼産地のブドウを使った「スパークリング」シリーズ、甘口ワインの「コセチャ・ノーブレ」、唯一無二のカベルネ・ソーヴィニヨン「シレンシオ」最高級のピノ・ノワール「オシオ」があります。

コノスルが手がけるおすすめのワイン5選

1. コノスル カルメネール ビシクレタ・レゼルバ 

コノスルの赤ワイン「 カルメネール ビシクレタ・レゼルバ 」のボトル
¥748~/赤ワイン/チリ

あまり聞き慣れないカルメネールとは、主にチリで栽培されているブドウ品種です。黒コショウのようなスパイシーな香り、樽熟成に由来するバニラ香、コーヒーのような香りが印象的。なめらかでフルーティーな味わいと質のよい酸が調和し、タンニンはまろやかです。生ハムやパテ、肉全般と合わせるのがおすすめ。

Amazonで見る
Yahoo!ショッピングで見る

2. コノスル シャルドネ レゼルバ・エスペシャル ”ヴァレー コレクション”

コノスルの白ワイン「シャルドネ レゼルバ・ エスペシャル ”ヴァレー・ コレクション”」のボトル
¥1,210~/白ワイン/チリ

冷涼な気候で知られる、カサブランカ・ヴァレー産のシャルドネ100%。香りはトロピカルフルーツを思わせ、ほのかな樽香も感じられます。フレッシュな酸、上質なミネラル感、リッチな果実味が絶妙にマッチ。マイルドな口当たりで飲みやすく、ボリューム感もあります。魚介全般やサラダと相性抜群。

Amazonで見る
Yahoo!ショッピングで見る

3. コノスル リースリング シングルヴィンヤード

 コノスルの白ワイン「 リースリング シングルヴィンヤード」のボトル
¥1,555~/白ワイン/チリ

コノスルがリースリングの栽培地として選んだのは、チリ南部の冷涼なビオビオ・ヴァレー。ラベルに記されたNo.23のルーロス・デル・アルト区画のブドウを使用しています。柑橘系果実のような香りが心地よく、フルーティーな味わいと豊かなミネラル感、いきいきとした酸が特徴的。甲殻類や白身の魚と好相性です。

Amazonで見る
Yahoo!ショッピングで見る

4. コノスル カベルネ・ソーヴィニヨン 20バレル・リミテッド・エディション

コノスルの赤ワイン「カベルネ・ソーヴィニヨン 20バレル・ リミテッド・エディション」のボトル
¥2,291~/赤ワイン/チリ

アンデス山脈の切れ目から冷涼な風が吹く、アルト・マイポ産のカベルネ・ソーヴィニヨンを使用。カシスやブルーベリーのような豊かな香りを放ち、ふくよかで深みのある味わいのフルボディです。しっかりとしたタンニンがあり、長く続くエレガントな余韻を楽しめます。赤身肉やラム料理とご一緒にいかがですか。

Amazonで見る
Yahoo!ショッピングで見る

5. コノスル ピノ・ノワール オシオ

コノスルの赤ワイン「 ピノ・ノワール オシオ」のボトル
¥6,380~/赤ワイン/チリ

チリ最高峰のピノ・ノワールと称される、コノスルのアイコン的ワインです。ブドウの栽培地はカサブランカ・ヴァレーとサン・アントニオ・ヴァレー。「ドメーヌ・ジャック・プリュール」のプリュール氏が醸造に協力し、力強さと上品さを兼ね備えた華やかな味わいを実現しました。赤身肉や鶏肉、マグロや熟成したチーズとよく合いますよ。

Amazonで見る
Yahoo!ショッピングで見る

日常的に楽しみたいコノスルのワイン

<チリのワイン界のみならず、ニューワールドワイン界をもけん引するコノスル。ワイナリーの姿勢や取り組みを知ることで、ワインをより楽しめるようになるのではないでしょうか。ブドウ品種もワインのバリエーションも豊富なので、お好みの1本がきっと見つかるはず。日常使いのワインリストに、ぜひコスパ抜群のコノスルを加えてくださいね。

※商品価格は、2022年8月23日時点での情報です。

この記事をSNSでシェアする