2021年04月29日

オンラインショップ「wa-syu」× 「カーブドッチ・ワイナリー」コラボワインを堪能!オンラインイベント参加レポート

先日、オンラインショップ「wa-syu」と新潟の「カーブドッチ・ワイナリー」のコラボイベントに参加しました。日本ワインの基礎やトレンド、選び方などを学びつつ、wa-syuとカーブドッチ・ワイナリーのコラボレーションワインを飲みながらワイナリー見学をする……というイベントです。

まず言いたいのは……とにかくめちゃくちゃ楽しかったということ! 造り手さんのパッションを直に感じながらワインを楽しめる日本ワインのイベントはそれだけで最高なのですが、今回はわかりやすい日本ワインの解説とオススメワイナリーの紹介などの興味深いコンテンツが加わり、さらにワイン愛好家の心に響く内容でした。

お話してくださったのは、こちらのお二方。


満月の柔らかい光のような落ち着いた語り口調の菊地さんと、爽やかな晴天の青空のように気持ちのいい雰囲気の掛川さん。ナイスコンビなお二人により、イベントがスタートしました。「wa-syu」と「カーブドッチ・ワイナリー」について簡単にご紹介すると……

オンラインショップ「wa-syu」とは?

山梨県でワイナリー「シャトージュン」を手がける株式会社ジュンが運営するオンラインワインショップ。株式会社ジュンと言えば人気アパレルメーカーであるジュン・グループの一員でもあります。wa-syuは2020年12月15日にオープンしたばかり。でもすでに40軒を超えるワイナリーの日本ワインが購入可能です。日本ワイン好きにとって日本ワインに特化したオンラインショップはとってもありがたい……ですよね。

wa-syu OFFICIAL ONLINE SHOP

「カーブドッチ・ワイナリー」とは?

1992年に設立された新潟を代表するワイナリー。今でこそ新潟はワイン銘醸地(新潟ワインコースト)として知られていますが、実はカーブドッチ・ワイナリーが新潟=ワインのイメージを作った立役者なのです。掛川さんはワイン醸造歴20年のベテラン。クラシックなスタイルからナチュラル志向のワインまで、多様なワインを生み出しています。

カーブドッチ・ワイナリー 公式サイト

「wa-syu」菊地さんによる「日本ワイン」ミニセミナーでイベントスタート!

最初に、Winomyオンラインイベント恒例の参加者アンケートが実施されました。「日本ワインと国産ワインの違いをご存知ですか?」という質問です。結果はこちら。

7割の方が「知っている」、3割の方が「知らない」と回答しました。 「日本ワイン」という区分のワインが世の中に出回るようになって約3年、徐々にメジャーになりつつあると感じます。ただ、Winomyのイベントにはもともとワイン好きな方が多く参加されているからこその結果なのかも知れません。一般的には「知らない」という方がもう少し多いのかな……という印象です。

ということで、まずは「wa-syu」の菊地さんが「日本ワイン」ミニセミナーと題して、日本ワインについて詳しく解説してくださいました。

以下で、一部抜粋してお伝えします。

日本ワインと国産ワインの違いとは?

まずは冒頭のアンケートの質問でもある「日本ワインと国産ワインの違い」について。「日本ワイン」とは日本で収穫されたブドウを使って日本で醸造したワインのこと。「国産ワイン」とは輸入ブドウや輸入濃縮還元果汁を使って日本で醸造したワイン、または海外から輸入したバルクワインを日本でボトリングしたワインのこと。

「国産ワイン」が悪いわけではないのですが、なま物であるブドウを輸入したり濃縮還元果汁(加熱してペースト状にした果汁を冷凍保存したのち水で戻したもの)を使うと、どうしても一定の風味が損なわれるリスクをはらみます。

一方、「日本ワイン」はフレッシュな果汁を使い、日本国内の土地の個性などをワインの味わいとして表現できるため、より質の高いワインとして認定されているのです。「日本ワイン」が法律で定められたのは2015年、施行されたのは2018年……まだ歴史の浅い区分です。日本ワインは必ずラベルに「日本ワイン」と記載されています。

「『日本ワイン』という区分が法律で保証されるようになったのは、日本ワインが世界で認められ始めた証と言えます。私たちはこの歴史的瞬間に立ち会っているのだと思うと、とてもワクワクします。こんな産業、他にはなかなかないと思います。」と、菊地さん。私も心から共感します。

日本ワインのトレンドと選び方のヒント

日本ワインの最近のトレンドとして3つのキーワードを教えてくださいました。

1. ナチュラルな造りのワイン

天然酵母を使って発酵させる。月の満ち欠けを意識してワインに寄り添った醸造を心がける。できるだけ添加物を加えずにブドウのポテンシャルを信じる。そういったワイン造りにトライする造り手さんが増えています。例えば、宮城県のFattoria AL FIORE、山梨県のドメーヌ・ヒデ、東京台東区のbookroadなど。私も大好きなワイナリーさんたちです。

2. オレンジワイン

海外でも “アンバーワイン”の名前で人気を獲得しているオレンジワインは、日本でも多く造られています。ナチュラルワインにも通じる造り方で、滋味深い味わいのものが多くリリースされています。私は宮城県のワイナリー、グレープリパブリックが手がけるアンフォラ(素焼きの壺)仕立てのオレンジワインが大好きです。

3. 適地適品種

日本ではもともと、生食用ブドウや日本固有のワイン用品種を使ったワイン造りが盛んに行われてきました。しかし最近では、シャルドネやピノ・ノワール、メルローなどのいわゆる “国際品種”の栽培も盛んに行われています。その根底にある考え方が適地適品種。実は新潟県の気候・土壌はスペインのリアスバイシャスのそれとよく似ていて、スペインでメジャーなアルバリーニョの栽培に適している……といった具体です。ちなみに新潟でのアルバリーニョ栽培のパイオニアこそがカーブドッチ・ワイナリーです。

このようなトレンドを念頭に、「日本ワインを選ぶ際は次の3つのポイントを意識するのがオススメ」と菊地さん。

人で選ぶ
ナチュラルワインへのこだわり……など、自分が共感するワイン哲学を持った造り手のワインを選ぶ

産地で選ぶ
自分や大切な人の出身地のワイン、旅行したことのある思い出の土地のワイン……など、醸造地でワインを選ぶ

品種で選ぶ
日本固有品種のワイン、独特な香りと旨味をもつ生食用ブドウのワイン、近年目覚ましく成長している国際品種のワイン……など、気になる品種でワインを選ぶ

私はこれに加えて「ラベルで選ぶ」のもおすすめです。ラベルもワインを楽しむために重要な要素のひとつ。wa-syuのサイトはラベルデザインでワインを選べるようにもなっており、これがかなり良い機能なんです……! 猫好きな友人に猫ラベルのワインを贈ったり、和風な優しい色合いのお洒落なワインをチェックしたり。見ているだけでも楽しい気分になります。

素敵なラベルといえば、イベント中に飲んだコラボワインのラベルもとってもお洒落でした。

「wa-syu」× 「カーブドッチ・ワイナリー」コラボワインを飲みながらワイナリー見学

露は “甘露”からきているのだそう。その名のとおり、和三盆のような上品な甘味が特徴の白ワインです。ブドウ品種は北海道・余市産のケルナー100%。天然酵母を使用した “ナチュラル風ワイン”です。掛川さんいわく “うすら甘い”味わいを目指したのだそう。

培養酵母は言わば出来杉くんなんです。安定していて優等生的な働きをしてくれるから、出来上がるワインも狙い通りの味に仕上がります。一方、天然酵母はわがままなお嬢様といったところ。扱いが難しくてどう成長するかわからないものの、特徴のある面白いワインになります。」と掛川さん。露はわがままお嬢様を見守りながら造った、苦労の結晶なのですね。

柔らかい和を感じさせるラベルの色合いから、繊細な味わいを連想しませんか? グラデーションによってブドウからワインに変わっていく様子を表しているのかな……と、色々な想像がかきたてられて、眺めるだけでも楽しい1本です。

当日はあいにくの曇天でしたが、オンラインイベントに天気は関係なし! 甘美な露を楽しみながらゆったりとカーブドッチ・ワイナリーの施設を見学しました。

しとしとと雨が降っていましたが、「この柔らかい雨が日本良さでもあると思うんです。雨の日の畑も気持ちよくていいものですよ。」と掛川さん。雨露に濡れる畑を眺めながら露(コラボワイン)を飲む……なんて風流なのでしょうか。晴天の畑も綺麗なんだろうなと思いつつ、今回は天気がいい演出をしてくれました。

今の季節、畑ではブドウの樹が芽吹き始めています。これから5月にかけて、3万本あまりある樹一本一本に対して “芽かき”(余分な芽をとる作業)をするとのこと。気の遠くなる作業ですが、美味しいワイン造りにかかせない工程なのだそうです。

醸造施設にはさまざまな機械やタンクが所狭しと並んでいます。中でも私が一番好きなのは、樽貯蔵庫! 掛川さんも「ここはとっても静かなんですよ」とおっしゃっていましたが、画面からも静謐な雰囲気が伝わってきますよね。秋にワイナリーにいくと、樽からワインの呼吸音(発酵時に発生するぽこぽこという音)が聞けてとても幸せな気持ちになります。

カーブドッチ・ワイナリーには宿泊施設もあります。ワイナリー見学も随時受け付けているとのこと。県をまたいだ移動がしにくい状況が続いていますが、落ち着いたらいつか必ず行きたい……! 願わくば秋の収穫シーズンにお邪魔したい……。そんな思いを強く抱きました。

コラボワイン「露」のペアリング

イベント中にテイスティングをしつつ、何に合わせようかを考える時間も大好きです。今回、私はこれにあわせてみました。

天ぷらです! 甘味のあるワインなので、天ぷらの衣の甘さによくあうのではないかと思ったのです。結果は狙い通り! 特に甘味のある野菜の天ぷらとの相性がばっちりでした。塩でいただくのも良いですが、天つゆにつけるとより相性が高まる気がしました。露だけに……(笑)

公式サイトによると「サバの塩焼きやタラコの煮付けなどを用意して飲んでも楽しめるし、いくらの寿司やホタテのグリルなどリッチに味わうのもおすすめです。」とのこと。いろいろチャレンジしてみたいですね。

“露 ~つゆ~ ” 販売サイト

 


吉田すだち ワインを愛するイラストレーター

都内在住の、ワインを愛するイラストレーター。日本ソムリエ協会認定 ワインエキスパート。ワインが主役のイラストをSNSで発信中!趣味は都内の美味しいワイン&料理の探索(オススメワイン、レストラン情報募集中)。2匹の愛する猫たちに囲まれながら、猫アレルギーが発覚!?鼻づまりと格闘しつつ、美味しいワインに舌鼓を打つ毎日をおくっている。
【HP】https://yoshidasudachi.com/
【instagram】https://www.instagram.com/yoshidasudachi

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